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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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過去 -20-

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 玉座に深く座り、王様は大きなため息をつきました。長女と次女は美しく、賢く、優秀で、非の打ち所のない自慢の娘だというのに、三女だけは、どうしてこうも親の期待を裏切ることばかりするのでしょうか? 昔から何をするにも人より遅く、不器用で、必要なことはできないくせに余計なことばかりしようとするのです。今回のことだって、人とまともにしゃべることもできず、王族の義務をまったく果たしていないというのに、どこの馬の骨とも知れぬ相手を勝手に好きになり、その相手のところには自分から出向いていくのです。王様はあきれ果て、そして忌々し気に呟きました。


 あれもいつまでも子供ではない。そろそろ役に立ってもらわねばな。


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