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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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過去 -18-

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 お姫様は、お城の裏庭で、冷たい石壁をはさんで、その向こう側にいる誰かと、毎日のように話をしました。自分の話を聞いてくれる相手にも、嘘や企みもなく話を聞かせてくれる相手にも、会ったのは生まれて初めてでした。そしてそれは、お姫様にとって幸せな、生まれて初めての幸せな出来事でした。


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