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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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過去 -11-

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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 声をかけても返事はありませんでしたが、壁の向こうには確かに人の気配がありました。


 怖がらせてしまっただろうか。

 声などかけないほうがよかっただろうか。


 そんな後悔を感じながら、怪物はじっと、壁の向こうの誰かの返事を待っていました。

 どれほどの時間が経った頃でしょうか。怪物の耳に、聞き逃してしまうほど小さくか細い、震える声が届きました。


 あなたは、だれ?


_____________________________________

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