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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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現在 -8-

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 怪物が止めるより早く、お姫様はティアラを妖精に差し出しました。妖精は驚くほど素早い動きでお姫様の手からティアラを奪うと、魔法の力でティアラを小さくして、あっという間に腰に下げた皮袋に入れてしまいました。

 妖精は皮袋をぽんぽんと叩くと、満足そうな笑みを浮かべてお姫様に言いました。


 これで契約成立だ。夜を騒がす無粋な客は、朝までおねんねしてもらおう。


 妖精は胸のポケットから深い藍色の小瓶を取り出し、ふたを開けると、中に入っていた銀の砂を空に向かってまき始めました。銀の砂はあっという間に森中に広がり、無数にいる追っ手の目の中に吸い込まれていきました。銀の砂を目に撒かれた追っ手たちは、目を開けていることができないほどの激しい睡魔に襲われ、バタバタと倒れていきます。

 妖精は自慢げに追っ手が倒れていく様子を見ていましたが、突然、


 いけねっ


と声を上げ、腰の水筒から水を一滴手のひらに落とすと、ふぅと息を吹きかけました。水は霧となって森を覆い、追っ手たちの持っていた松明の火をすべて消し去ってしまいました。ついさっきまでの光と喧騒が嘘のように、森は闇と静寂を取り戻しました。


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