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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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現在 -6-

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 そんなに嫌そうな顔しないでよ。


 妖精はそう言ってふたりの傍をふわりと一周すると、怪物の頭の上にちょこんと腰を下ろしました。そして、物わかりの悪い子供に教えてあげるような口調で、


 僕はあなたたちを助けに来たんだから。


 そう言うと、何かを企むように、にやりと笑いました。妖精の視線はお姫様に、正確にはお姫様の額に輝くティアラに向けられています。怪物は、妖精が美しいものに目がないということを思い出しました。金、銀、宝石。光り輝くものが大好きなのです。


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