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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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現在 -5-

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 お困りのようだね、おふたりさん。


 不意に耳元で、聞き覚えのない声が聞こえてきます。怪物が驚いて振り向くと、そこには少し生意気そうな瞳をした、手のひらほどの大きさの男の子が宙に浮かんでいました。緑の服にとんがり帽子、そして背中には虹色の翅が生えています。男の子が妖精だと気付いて、怪物は複雑な表情を浮かべました。妖精はきまぐれでいたずら者だということを、知っていたからです。下手に関われば、追っ手にこちらの居場所を教えてしまうかもしれません。


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