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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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過去 -5-

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 人に見つかることを怖れながら、それでも怪物は人里から離れることができませんでした。闇にまぎれ、影に潜みながら、人里の灯りを、そこにいる人々の暮らしを、怪物は眺めていました。人に見つかりそうになっては逃げることを繰り返し、いつの間にか怪物は大きなお城の近くにやってきました。深い深い森を背に、高くそびえたつ荘厳なお城の姿は、怪物にとって、とても素晴らしいものに思えたのです。


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