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神応鉄道紀行  作者: 3CHD 神応HD神応鉄道株式会社広報局
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中央駅

これを読んでいる人はどんな印象を持つだろうか。

出会いの場所、毎朝の憂鬱と毎晩の帰宅を抱えながら通る場所。別れの場所。旅立ちの場所。

いろいろあるだろうが、今回はそんな駅から始まる物語。




創造界蒼藍星間連邦王国第二属国日本連邦帝国紅蒼大州中央州皐蒼都蒼明区

一組の男女が亜空間に作られた国際恒星間鉄道のホームに降り立ち、改札を抜ける。

「えーっと。今回の移動手段は基本的に鉄道か。最初はどうします?」

「出発するとき、寒かったから南の暖かいところにいきたい。」

女性の言葉で行動を開始する。

「これ、いかにも南に行きそう。」

駅の窓から階下を眺めてつぶやく女性。

「それ新幹線でどちらかというと西に行くそうです。」

「あ、構内図があった。広いわねーここ。」

壁に掛かる構内図は床から天井までみっちりとあった。そして端っこに、

「『大きくてごめんなさい。だってこれだけ大きくしないとホームの案内が書ききれない規模の駅なので。』だそうです。」

「そう。それで南に行く路線は見つかったの?」

女性の問いに対し男が、

「この明らかに南って付いている路線はいかがですか。」

「いいね。まあその前にせっかくだしこの大きな駅を見て回るのも面白いかも。これだけ大きければ相当大きな駅ナカもあるだろうし。」

『本日も蒼明駅をご利用くださいましてありがとうございます。ここはLTR乗り換え改札階です。ご利用のお客様にお願いいたします。

当階層はLTR線の列車から降りられましたお客様の動線確保のため、神応鉄道側への乗り換え用スペースを広く取っていますが、大変な混雑となっております。

大変申し訳ありませんが乗り換え改札を通過したお客様はできる限り立ち止まらず当階層を抜けていただきますようお願いいたします。』

「だそうですよ。」

放送を聞いて難しい顔をしている女性を引っ張り、一先ず一つ下に降りた男性。

「「…。」どれみたらいいのやら。」

二人の視線の先には無数の案内表示。

「お困りですか?」

駅員が声をかけてくれる。

「南へ行きたいんです。とにかく南へ。」

「南ですか。この駅に直接乗り入れる路線で一番南へ行くとなると…。あの青緑の路線です。」

駅員の指し示す先には青緑の正方形と『南蒼・璃深本線』の表記

「確かに南へ向かいそうですね。他に路線があるんですか?」

「あの青紫色の路線も、ある程度南へ向かいます。ですが、他と比べると、州をまたぐほどは無いですね。あとは、地下鉄線です。」

駅員の案内で柱に貼られた路線図の前に立つ二人




『本日は神応鉄道をご利用くださいましてありがとうございます。このホームは璃深・南蒼本線普通列車ホームです。璃深青葉方面、及び波香居滝佐伯方面への急行、特急列車をご利用の方は地下一階の璃深・南蒼本線優等列車用ホームを。牧丘、伊勢大和地方日向原方面ひむかいばらほうめんをご利用の方は、一番、二番線と五番線から一四番線の蒼伊牧本線をご利用ください。』

『本日も神応鉄道をご利用くださいましてありがとうございます。まもなく一六番線に、南蒼本線直『まもなくー。一六番線にぃ、璃深本線快速列車が到着します。この列車は、―時―分発南蒼本線普通佐伯行きとなりまーす。』前寄り4,5号車は特等車になります。ご利用には、乗車券の他特等着席券が必要になりますのでご注意ください。』

「すごい人ですね。」

「これって、二つの路線がくっついてるからって言うのもあるわけだろ。じゃあ、この駅始発の列車に乗れば良「ないですね。」は?」

「全部二路線完全直通列車です。」

開いた口がふさがらない様子の女性。

「…った。」

「あそこの立ち食いそばで我慢してください。」

「今のでよくわかったな。」


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