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プロローグ
二〇五〇年、青い地球は荒廃し、廃墟と化し、人々は生き残ったエリートたちの監視下に置かれていた。グローバル・ワールド・オーダー、略してGWO。かつては国連の内部で陰謀を企てていたこの組織が、今では絶対の法である。テクノロジーは想像を超えるスピードで進歩を遂げ、特権階級に属する者は、不老の身体を手に入れていた。
特権階級に属さない人間にとって、この時代に生まれることは地獄を意味した。権利などは存在しない。自由は制限され、人生の唯一の目的はGWOに抵抗する組織〈レジスタンス〉と戦うことだけだった。そして、それに失敗すれば、死が待っている。
地球に残る僅かな土地を巡り、戦争はなおも続いている。全人類の運命は誰にもわからない。