一話目
「うだぁーーっ!」
いくらなんでも暑すぎる。なんだこの猛暑は。松○修造の隕石でも落ちてきたのだろうか。なんだか最近暑さを運ぶ人元気すぎませんかね?地球温暖化だかなんだかで今日もここは暑い。
僕は江上朝地。14歳。朝に地面の地と書いてあさしと読む。あさちとか読めたりはするんだけど、皆の間ではちょうちんって呼ばれてる。朝をちょうと読み、地をちんと読む。んはどこから出てきた。まあ実はそこそこ気に入っているあだ名でもあったりする。ちょうちん、いい響きだ。僕が今住んでいる所は俗にいう田舎だ。限界集落ってほどでもなければ、なにかしら観光名所があるわけでもない。皆優しい普通の田舎だ。僕はこの田舎で11年間お世話になっている。そう!生まれた所は別にあって、ここと比べると月とミドリムシくらいの差がある大都会なんだ!
そこにはでっかいタワーもあるらしいし!人が数えきれないくらいいるらしいし!そしてなによりもかによりも!そこには日本が誇る大剣豪岡島龍大先生のお墓や展示場があったりするまさに世界の遺産!あ、ちなみに岡島龍大先生の功績を挙げるときりがないんだけど、まあ強いていうならやっぱりあの無殺合戦だろうか?無殺合戦というのは岡島大先生が味方に裏切られて攻めいられたときに、
「あの思い出は偽物ではなかった!私はお前たちを仲間だと一生言い続ける!そして私は仲間を殺すことはできん!」そう言って相手のところへ向かっていったんだ。結果は有言実行。切り傷は負わせたけど致命傷も避けて無事に誰も殺さずに終わらせたんだ。特にあの名台詞は僕の心の糧となっている。「私は仲間を殺すことはできん!」うわぁぁ!これは初めて聞いたときに思わず涙が出たね。そしてこの瞬間に僕は岡島龍大先生のファンとなったのだ。おっと、思わず熱く語ってしまった。しかし現実も負けじと暑い。あつさの字が違うけどあつい。只今日本は夏休みという名の天国タイムに入っている。ほぼ毎日ゲームに時間を使っていて今日もやろうと思っていたらおつかいを頼まれてしまった。しかも僕の最寄りのコンビニは片道25分。まあ都会の人から見てみるとうわ、遠いな!!って感じだろうけど田舎の世界だとコンビニに行くのにバスを使うところもあるらしい。都会の徒歩2~3分で着くという家に住みたい。楽でいいだろうな。というわけでぼっちでとぼとぼ歩いているわけだ。いやそれにしても暑すぎないか?Tシャツに短パンだぞ?虫取り少年スタイルだぞ?いくらなんでもこんな暑さは、、あれ、、意識が、、、、
「はあっっっっ!!!」
焼けるような熱さで目が覚めた。ん?いやこれは熱いじゃなくて冷たい?しかもかなり。驚いて初めて周りを見渡す。すると、雲ひとつない晴天。周囲に広がる今まで僕が見てきた中で一番大きい建物を余裕で越えているビル。そしてなにより、
「おおっ!目が覚めたか!」
「ちょっと!ナッくん!最初は大丈夫?でしょ!ねえ君大丈夫?」
「おお!そうだな!お前大丈夫か?」
「お前だとなんか失礼!せめて君!」
「ちっ、いいだろ別に意味そんな変わんないし。」
「変わる!」
「変わんねえよ。」
なんだこの仲の良さげなカップルは。
そしてなぜ僕は男の膝枕で介抱されている?普通こういうの女子がやるもんじゃないの?違うの?ラノベの見すぎ?
「おっとごめん。なぁ?立てるか?」
「う、うん。ありがとう。」
「お前なぁ、ここで15分はぶっ倒れてたぞ?」
「えっ?ずっと見ててくれてたの?」
何て心優しい。尊敬しちゃう。
「いや?最初に気づいたのはこいつ。」
尊敬をかえしてちょ。
「あっ。自己紹介してなかったね。私はマルセラ。そしてこの生意気な子がナットって言うの。」
マルセラちゃんねOKOK。
「えっと僕は江上朝地。朝地です。」
「アサシ君ね。うん良い名前!よろしくね!」
「アサシよろしく!」
「あっ、はい。よろしくお願いします。」
こうしてリア充とはぐれっこの冒険が始まった!勘弁してくれぇ!




