表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

謎の少年

いきなり女教師から少年に変わったことに、指さされた3人を含め、クラス全員が驚愕している中、その少年がいきなりまくし立てた。


「何が女教師だ!こんな幻惑魔法(・・・・)すら破れない46マイナス3人に俺がやれるとは思えないね!大体なんだよ!いきなり入ってきた事に驚くのはまだいい。だけどな、なんで、自己紹介の後にすぐ拒絶に入るわけ?そこの銀髪ツインテール、お前は俺の何を知っている?そんなにメルっていう前の担任のことが好きだったのか!?レズなのか?ああっ!?俺は勝ったからここにいるんだよ!それ以上でもそれ以下でもねぇ!」


そうまくし立て、教室が完全に静かになり、数10秒が経過した時、ある生徒が手を挙げた。


「あ、あのぅ・・・ブ、ブラック先生?」

「ん?なんだ?青い髪の奴。」

「いや、青い髪の人このクラスに2人いますし。私の名前はマリス・ブルムクと言います。」


それは、銀髪の少女の隣にいた、青い髪の少女ーマリス・ブルムクだった。


「マリス・ブルムクね。で?そのマリス君、何か言いたいことが?」

「はい。今のはどう考えても言い過ぎではないですか?教師ならば、生徒のことを考えて発言すべきだと思うんですが。」


マリスがそのもっともな正論を言うと、ブラックという少年は少し唸る仕草を見せてから、少し頭を下げた。


「その通りだな。すまなかった。少し言いすぎたのかもしれないな。」


その様子にクラスがざわつく中、ブラックはさらにこう続けた。


「まあ、俺の掛けた軽い幻惑魔法を三人とはいえ、抵抗(レジスト)したんだ。このクラスはまあまあ、いいクラスらしいな。・・・そこの突っかかってきた銀髪は置いとくとして」

「っ!私には、リリィ・マーセナルというれっきとした名前があるのよ!」


その言葉に噛み付く銀髪ーリリィ・マーセナルがまたしても怒鳴った。

それに対し、ブラックは冷酷な表情でー


「じゃあ、これにて、終礼終わりっ!各自解散だな。自己紹介は、明日の朝礼にやると思うから、みんなちゃんと考えてくるように〜」


完全にスルーして勝手に教室から出ていってしまった。


「・・・なんなんだ?あの教師・・・」

「知らね。そんな事より、メル先生のこと学園長に聞きに行こうぜ。」

「ああ、そうだな。」


そして、生徒達もいつも通りとは行かないが、各々行動していた。


「うぅ・・・私の名前は・・・リリィ・マーセナルだって言ったのに・・・あの教師スルーしたし・・・」

「あはは・・・どんまい?」

「・・・決めた!あの教師の居場所突きとめて殴り込んでやる!」

「ああ・・・始まっちゃった。リリィの執念深い報復活動が・・・」


こんな変な事もいつもは無い、とても珍しい光景だったのだった。

次回は8月6日の7時に投稿予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ