表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編

All over again

作者: RK

 やったね!強くてニューゲームだ!


 そうして飛びついた僕はニューゲームを繰り返す。


 この時の僕は気づかない。


 強くてニューゲームはクリア後の特典だということに。


 僕は決してクリアなんてしてないのに。


 目眩。


 そうして始まるニューゲーム。



 プリセット。



 僕の前の記憶を初期状態に。


 新しい人生が開始する。


 知ってる、知ってる。


 この光景は知っている。


 このあとどうなるかも知っている。


 無双状態、俺つええ。


 あれれ、すぐに知らない光景だ。


 仕方ないな、やり直そう。


 目眩。


 目眩。


 目眩。


 何度も何度も繰り返す。


 会話に支障が出てくるな。


 あれ、違う?ああ、あれは何回か前の出来事だったね。


 目眩。


 あれ、さっき言ってなかった?あ、それは失敗したときの話か。


 目眩。


 痒い。


 溢れ出しそうだ。


 どうしたの?


 あ、初対面?そういえばそうだった。


 目眩。


 わからない。


 わからない。


 わからない。


 でもわかった。


 プリセットしないでやり直そう。


 初期化しよう。


 リセットすればいいんだ。


 目眩。


 どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして!!!?????


 今何回目?


 君と僕は初対面?


 わからないわからない。


 目眩。


 目眩。


 目眩。


 どうして!?


 リセットしたい。


 リセットしたい。


 このループをリセットしたい!


 …クリアすればいいんだ。


 なあんだ、簡単じゃん。


 一歩踏み出せば、ほら。


 これで、ゲームクリアだ。


 目眩。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ