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「ゴミを良くする能力」と笑われたEランクの俺、無限強化で神を超え、光の勇者を踏み潰します  作者: 限界まで足掻いた人生
第三部「神葬と黎明編」

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第164話:断絶の残響、神域の黄昏

1. 「意味」の崩壊:道化の末路

ファンタズムが放った数万の「精神を解体する糸」は、蓮の周囲数メートルで、まるで存在そのものを拒絶されるように霧散していきました。神が定義した「恐怖」も「悪夢」も、白銀の虚無の前ではただの無意味なノイズに過ぎません。


「……ありえない! 僕の糸は、世界の理そのものなんだぞ!? 触れれば王だろうが英雄だろうが、僕の操り人形になるはずなんだ!」


「お前の『はず』なんて、もうどこにもないんだよ」


蓮の右腕が、ファンタズムの喉元を掴みます。その瞬間、ファンタズムの極彩色の衣装から色が抜け、真っ白な灰へと変わり始めました。神としての権能、存在理由、そして彼が「芸術」と称して弄んできた記憶の断片までもが、蓮の虚無に吸い込まれ、消滅していきます。


「あ、が……あ……!?」


悲鳴すらも「音」としての意味をなさず、空間に溶けて消える。神域において絶対であったはずの「道化の神」は、最期に一筋の絶望を瞳に宿し、その存在のすべてをこの世界からデリートされました。


2. 傲慢なる蹂躙:対峙する「蒐集家」

一方、円卓の反対側では、女神ヴェスペラが自身のコレクション――古今東西の英雄たちの「魂の模造体」を無数に召喚し、傲慢ゴーマンを包囲していました。


「ふふ、不遜な影ね。あなたのその『傲慢』という概念、私のコレクションに加えてあげるわ」


「笑わせるな、蒐集家。貴様の並べるガラクタ共の中に、私を縛れる器など一つも存在せん」


傲慢が指を弾くと、彼を中心に漆黒の衝撃波が吹き荒れました。ヴェスペラが誇る英雄たちの模造体は、その圧倒的な威圧感に触れただけで、戦うことさえ許されず膝を突き、崩れ去っていきます。


「私の誇りは、神の定めた枠組みになど収まらぬ。――ユリア! 雑魚は私が散らす。貴様はその剣で、あの女の『余裕』を切り刻め!」


「承知いたしました……!」


3. ユリアの覚醒:不純物の輝き

ユリアの持つ剣に、蓮が放つものと同質の「白銀の光」が宿ります。それは神々が最も嫌う「不純物」が、蓮との絆によって昇華された、神殺しの力。


ヴェスペラが放つ、概念を固定する呪言ロゴスがユリアに迫りますが、ユリアはそれを一刀の下に切り伏せました。


「私たちは、貴方たちの箱庭の住人ではありません。蓮様が示してくれたこの道は、誰にも邪魔させない……!」


神の魔法を「物理的に切る」という、理不尽極まりない光景。ヴェスペラの顔から余裕が消え、代わりに見たこともない「戦慄」がその表情を支配し始めました。


4. 揺らぐ大天の秩序

四神のうち一柱が消滅し、一柱が劣勢に立たされたことで、神域「大天」そのものが激しく震動し始めます。黄金の柱には亀裂が走り、空を覆っていた幾何学模様の戒律が、剥がれ落ちる壁紙のようにボロボロと崩れていきます。


「……馬鹿な。法が、秩序が機能していない。この場所は、我ら神の意思そのものであるはずなのに……」


断罪の秤を持つ神が、震える手で自身の天秤を見つめます。均衡を司るはずの天秤は、蓮が歩みを進めるたびに激しく揺れ、今や完全に破壊されていました。


5. 進撃の歩み

ファンタズムを消滅させた蓮は、一瞥もくれずに円卓の中心へと向かいます。その足跡からは白銀の虚無が広がり、神域の床を「無」へと書き換えていきます。


「次はどいつだ。……いや、まとめてかかってこいよ。お前たちの用意した『シナリオ』は、もうここで終わりだ」

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