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「ゴミを良くする能力」と笑われたEランクの俺、無限強化で神を超え、光の勇者を踏み潰します  作者: 限界まで足掻いた人生
第三部「神葬と黎明編」

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152/185

第152話:神々の茶会(ティーパーティー)、あるいは不条理な共犯者たち

1. 「大天だいてん」の上層:機織りの円卓

この世界の頂点、「大天」のさらに上層。そこには物理的な床も壁もなく、ただ美しく、しかし視る者の精神を狂わせる「黄金の機織り糸」が複雑怪奇に交差する空間があった。


そこに、四人の「理不尽の化身」が集っていた。彼らはそれぞれが一個の世界を滅ぼし、再定義するだけの権能を持つ高位の神々である。


「……エレオノーラが、あのような下等な『糸』に遅れを取るとは。彼女の描く慈愛の図案は、少々湿っぽすぎたようですね」


円卓の主座に座る、幾何学的な光の輪を背負った男――**第一位神・秩序の機織り「ゼテス」**が、無機質な声で告げた。


「あら、私はあの歪な不協和音が好きでしたわよ。糸が千切れ、絶望に震える瞬間のあの音……。人間には決して理解できない、最高の芸術ですもの」


対面に座る、影のように実体の定まらない女――**苦悶の蒐集者「ヴェスペラ」**が、愉悦に肩を揺らす。


2. 歪んだ共感、隠された牙

彼らは互いに、人間からすれば吐き気をもよおすような「不条理な価値観」を共有していた。 ある者が「魂が磨り潰される際の色」を称賛すれば、別の者が「因果が崩壊する際の幾何学的な美しさ」を説き、互いに深く頷き合う。


「分かりますよ。図案が乱れるその一瞬こそ、世界の存在意義だ」 「ええ、貴方の仰る通りです。完璧な布など、ただの白紙と変わりません」


だが、その共感の仮面の裏側では、全員が冷徹な計算を巡らせていた。 蓮が作り出した「神無き空白地」。そこは今や、大天の神々にとって喉から手が出るほど魅力的な、主のいない処女地だ。不可侵の法など、建前に過ぎない。


(……ゼテス。貴様が『秩序』を説く間に、私はあの虚無の英雄を標本コレクションに加え、この階層の主導権を握る) (……ヴェスペラ。貴方の悪趣味な蒐集癖を利用して、私は『最後の一欠片』を我が物にする)


互いに微笑み、同意を示しながら、その指先は既に隣り合う神の糸をどう引き千切るかを探り合っていた。


3. 送り込まれた「不純物」

「さて、神崎蓮という『結び目』。放っておけば、さらに布を台無しにするでしょう」


腕を組んだまま黙していた、巨大な鎧の神――**断罪の槌「ロゴス」**が重低音を響かせる。


「不可侵の法がある以上、我ら自身が直接降臨するのは得策ではない。……ゆえに、既に送っておいた」


ロゴスの言葉に、四人目の神――常に不敵な笑みを浮かべる**境界の道化「ファンタズム」**が、楽しげに指を鳴らした。


「ああ、私の可愛い『掃除針クリーニング・ニードル』ですね。神でもなく、人でもない。あの世界に属しながら、あの世界のルールに従わない……神崎蓮の『虚無』を、内側から食い荒らすための毒虫を」


四人の神々は、同時に歪な笑みを浮かべた。 それは、仲間エレオノーラの敗北を悼むものでも、地上の命を案じるものでもない。ただ、新しい遊び道具を戦場に投入した子供のような、純粋で残酷な喜びであった。


4. 空白地を襲う「影」

修行に励む蓮たちの頭上。 「神無き空白」の静寂を切り裂き、一筋の漆黒の稲妻が地上へと突き刺さった。


それは神の厄災ではない。だが、それ以上に禍々しい。 蓮がかつて倒した「あの神」の怨念と、大天の四神が流し込んだ「不条理な権能」が混ざり合い、人の形を成していく。


「……ア、アァ……。……ハ、ハ……」

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