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「ゴミを良くする能力」と笑われたEランクの俺、無限強化で神を超え、光の勇者を踏み潰します  作者: 限界まで足掻いた人生


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第15話:剣聖の覚醒と実体なき魔物

1. 剣の概念の書き換え

要塞都市ヴァーグの訓練場にて。蓮は**『氷結の剣聖』セラフィナの剣を手にし、その『概念』そのものを対象に【全能化】**を発動した。


「セラフィナ殿。あなたの剣は完璧ですが、その冷たさは**『存在』を切り裂くには不十分。僕は、あなたの剣に、『真実を断罪する絶対性』**を無限に積み重ねます」


蓮の魔力は、剣とセラフィナ自身の**『剣聖の本質』へと流れ込む。セラフィナは、自分の心に眠っていた「護りたいという温かい決意」と、それを実現する「冷徹な絶対性」**が融合し、体が激しく熱を帯びるのを感じた。


「ああ……っ、これが……っ、私の中に……あった**『温かさ』**……!」


その夜、セラフィナは蓮に**「剣聖としての訓練」と称して、『精神と力の制御』を求めた。蓮は彼女の部屋で、その『温かさ』と『断罪の力』の融合によって高揚した状態を、『蓮との絆』として安定させるための無限強化**を施した。


この**「特別な制御」を終えたセラフィナは、翌朝、冷徹な美しさに、蓮への深い信頼と忠誠**を宿した瞳で、蓮を見つめていた。


2. ファントム・グリフォン討伐

覚醒したセラフィナを加え、蓮たちは霧の魔境へと足を踏み入れた。


魔境の中心部で、幻影の魔物ファントム・グリフォンが出現。グリフォンは高笑いし、実体を伴わない幻影で蓮たちを惑わせようとした。


蓮は**『強化された鑑定』**でコアの位置を正確に把握し、リサとユリアに指示を与える。


「リサさん、ユリア殿。幻影に惑わされず、僕の鑑定が示す**『虚偽の概念』**のみを攻撃目標としてください!」


リサとユリアが攻撃するが、幻影の防御は固い。その時、セラフィナが動いた。


「無駄よ。虚偽は、真実の剣によって断罪されるべき」


セラフィナは、蓮に強化された剣を振るう。剣が通過した軌跡に沿って、グリフォンの幻影は**『実体』へと強制的に変換され、『断罪の概念』によって、次々と存在の定義を失って消滅した**。


「馬鹿な……!私の幻影が……なぜ実体化を……!?」グリフォンは狼狽する。


セラフィナは、剣をグリフォンのコアへと突き込む。その一撃は、魔物を完全に消滅させた。


討伐を成し遂げたセラフィナは、蓮に深い敬意を示し、**「私の剣は、今後、あなたのために振るわれる」**と改めて忠誠を誓った。


3. 不穏な影と光の崩壊

討伐の成功は、要塞都市ヴァーグだけでなく、遠く離れた王都にも届き、蓮たちの名声は揺るぎないものとなった。


その日の夜、蓮は遠方からの情報が届く魔術装置の傍で、ある報告を目にした。


【追放された佐野瑛太氏、現在、辺境の都市で暴行罪により捕縛。その際、彼のスキル【神の光】が、異常な魔力の乱れと共に、『憎悪の闇』のような黒い光を放ったとの報告あり】


蓮は眉をひそめた。


(【神の光】が、黒い光……?ただの傲慢な男の自滅ではない。彼の憎悪が、何らかの**『負の概念』と接触し、彼のSSランクスキルを汚染**している可能性がある)


蓮は、以前倒した魔物たちの残滓や、王都で瑛太が起こした外交危機にも、何か意図的で悪意のある魔力が絡んでいた可能性を、**『強化された鑑定』**で感じ取っていた。


佐野瑛太の転落は、ただの「ざまぁ」ではなく、この世界に潜む何者かが、『光の勇者』の持つ強大な力を、意図的に『闇』へと反転させるプロセスだったのかもしれない。


蓮は、木の枝を握りしめた。


「佐野瑛太は、この世界の**『真の脅威』**に利用されているだけだとしたら……僕たちの旅は、単なる名誉回復では終わらない」


彼の心に、かすかな不穏な予感が走る。


蓮は、眠っている仲間たち――フィーネ、リサ、ユリア、そしてセラフィナの存在を確認する。彼女たちの絆こそが、この不穏な闇と戦う唯一の**『光』**なのだと確信した。


4. 剣聖の決意と新たな一歩

翌朝、蓮たちが霧の魔境の最深部への出発を準備していると、セラフィナが近づいてきた。


「神崎。この魔境の最深部には、古代の**『概念を操る魔術師』の痕跡がある。あなたの『概念強化』**の秘密をさらに深めることができるかもしれない」


セラフィナの瞳は、もはや冷たさではなく、熱い決意を宿していた。


「私たちが行きましょう。この世界の**『虚偽』**を全て断罪するために」

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