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独白
明日、花園に新たな種が植えられる。
凛と咲く二輪の花や、まだ開花出来ない蕾。風に飛ばされないよう必死に土に根を張る可愛らしい雛達。
そんな彼女達の元へ、新たな種が植えられる。資料を見た限りでは、その種は植えた翌日、いえその日に花を咲かせる。
けれども、その種が一体何の花を咲かせるかは誰にも分からない。
この私でさえ。
花は美しい物。花は一つ一つに名があり、色があり、言葉がある。
愛を伝える花。
崇高な存在を称える花。
常に新しさを求める花。
さて、この子はどんな花を咲かせてくれるのかしら?
そして、私という花にどんな新しさを献上してくれるのかしら?




