表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トワイライト・ラブ(陽炎)  作者: 流理
2日目:マドリード観光
16/16

あとがき

 あとがき


栄一の訃報を聞いたのは、栄一が亡くなって随分経ってからだった。それまでメールの返信が途絶えて、どうしたのかなあと心配していたのだった。

英一の訃報は、スペイン旅行のメール仲間から聞いたのだった。


美紀は英一と一つの約束していた。

「お互いにメールを送って、返信が無い場合は、追加で重ねてたくさんのメールを打つことをしないようにしないとね。」

「年齢的にも、それは重大な何か、あった事だからね」と、言っていた。


美紀は、新幹線で東京駅に着いてから、仕事の会議などの所用を済ませて帰ろうと思ったが、まだ時間があったのでふと英一の事を想い立った。

東京駅から横須賀線に乗って、足を延ばして湘南まで来てみた。少し時間がかかったけど、英一もかつては歩いたであろうこの砂浜に座ってみた。

英一は、

「湘南には、たまに運動をかねて、散歩しながら貝を拾うんですよ。」と、言っていた。

「特に目的は無いのですけど、落ちているゴミの適当なビニール袋に入れて30分ほどでいっぱいになったら散歩は終了です。」

「一時、リタイアしたら貝細工でもしようかと何となく思ったことがあって、家の裏には拾ってきた貝殻がいっぱいあるんですよ」と、笑う笑顔が蘇ってくる。        


以前、美紀は英一の写真を見たいと言ってメールで数枚を送ってもらった事がある。若い英一は、とてもハンサムで今より20キロは痩せていて、身長もあり、老いてもその面影があった。


英一が「もうお互いに、あまり時間が無いんですよ。」と、最初の頃に言っていたのを思い出す。


美紀は改めて思った。

今は「孤独」ではなく「自由」であり、「寂しさ」ではなく「自立」したのだ。


英一さんへ

私は、もう誰にも縛られない笑顔を持っている。

                         終 稿


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ