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一欠片の勇気から始まるうさ耳少女の冒険〜今世こそ勇気を振り絞って友達を作ってみせます!!〜  作者: 氷河の一輪
第1章 金色の悪魔

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第45話 物知りな鍛冶師に常識を教えてもらおう!

「俺は()()()だ。俺の力、魂を存分に込められるものは金属だ‼ なのに……なのに俺がお前に作ってやってる装備は革製だ、これはどういうこったぁ⁉」

「――あっ」


 そうだ、ジェロンは鍛冶師。革製の防具なんか専門外だろうなぁ。それなのに私のために革製の装備を作ってくれてたなんて……‼

「お、おう……なんだその目は……」


「でも、私は金属製の装備だと重くてスピードを出せない……」

 私はまだ筋肉がないから、その分スピードを出して攻撃しないと強い敵に致命傷を与える威力を出すことが出来ない。

「分かってる、お前のスピードを殺さないほど軽くて防御力がある金属なんか聞いたことがねえ」

 だよねぇ……。じゃあどうすればいいんだ……。まさかっ、もう私の装備作るのが嫌になったから他を当たれと⁉


「嫌だ、私はジェロンに作ってもらいたいのっ」

 他の人は嫌だ。私を子供だたらって見くびって作ってくれなかった人にまたお願いして作ってもらうなんて死んでもごめんだ。


「早まんな。俺は他を当たれと言ってるんじゃねぇ」

「じゃあ……?」

「軽い金属が見つかるまでは革製で作ってやる。安心しろ」

 やった‼ な~んだ、心配して損した!

「Sランクになったんなら高難易度のダンジョンにも行ったりするんだろ? そこで珍しい金属か高ランク魔物の素材を持って来い、俺が加工してやる」

「魔物の素材?」

「ああそうだ。俺は金属だけじゃなく魔物の素材の加工だって取り扱える鍛冶師だ。高ランク魔物の素材には軽くて丈夫なものもある、あんまり傷つけないよう狩れ」

 さ、さすがすぎる……。

 なんでこんな凄腕の人が街外れで細々と鍛冶師をやっているんだ? 国王お抱えの鍛冶師って言われても納得できるレベルな気がするんだが?


「言いたいことは言った……ほれ、あっちに直した装備が置いてある。取ってけ」

「うん」

 すごい……あんなに血でゴワゴワだったのに新品みたいに真っ白で直ってる。


「ああそうだった、お前エトワール大武道大会は知ってるか?」

「エトワール大武道大会??」

 何それ? てか言いたいことは言ったんじゃないんかいっ!

「まじかよ……常識だぞ?」

 だって、ずっといじめられてたり森の中にいたりで、そういう常識というものを教えてくれる人が居なかったんだもん。


「12歳以上なら世界中の誰でも参加できる腕試し大会だ。勿論、勝てば稼げる。戦績によってランクが決まり、Bランク以上と12歳は強制参加だ」

 へぇ~そんなのがあるんだ。


 ランクねぇ……。ん、冒険者にもランクがあるけどそれとは違うのかな?

「そのエトワール大武道大会のランクと冒険者ランクはまったくの別物なの?」

「あぁ、冒険者やってる奴なんてほんの一握りだからな。だが冒険者ランクとそのランクは大体一緒になるよう設定されてる。ちなみに、冒険者じゃない一般人はほとんどFランクだ」

「……戦いたくない一般人もいるだろうに、なんで強制参加なんだろう?」

「逸材を見つける為じゃないか?」

 なるほどね。逸材がもし居たら、若いうちに国で囲って国外に行かないようにするためかな? そして養成し、戦争が起こった時のために戦力にするとか……? ま、あくまで推測ですけど。


「各国でその大会を同時期に毎年やっていて、そこでSランク以上と認められると三聖武闘祭に進出する権利を得ることが出来る」

「三聖武闘祭?」

「ああ、5年に一度開催され、上位3名には『大三賢者』という称号と地位が与えられる。すごい名誉なことなんだぞっ‼」

 アムールは私より強いし、きっと三聖武闘祭出場するよね……?

 私もそこに出場したら再会できるかも……!!


「お前の齢は7だったか? ならエトワール大武道大会までざっと5年か……それまでに――」

「それまでに装備の素材を持って来いってことね!?」

 アムールに会えると思うと気持ちが昂ぶり、思わずジェロンの言葉を遮ってしまった。

「お、おう」

 あまりの食い付き様にジェロンはタジタジになりながら返事をする。


 こうしちゃいられない!!

 今の私の冒険者ランクがSでも、油断はしちゃだめだ!! ダンジョンに潜りまくって魔物倒しまくって、最強の装備を作ってもらうぞ!!

 アムールに会うためには……なんとしてでも三聖武闘祭に出場しないと。

 その為には強くならなくちゃいけない。

 勿論、三聖武闘祭に出場するために強くなりたいわけだけど、他にも理由がある。

 私はあのとき、弱いせいでアムールに庇われてしまった。その結果、アムールは瀕死の傷を負い、離れ離れになった。

 あんなに自分を恨んだことなんかないや。どうして喧嘩しちゃったんだろう? どうして弱いくせに戦場に立っていたんだろう? 弱いならせめて、勝手に傷ついて死んでしまえばよかったんだ。なのにアムールに……友達に庇わせた。弱い自分を許せない、許せるわけがない。

 だから誓ったんだ、強くなるって。もう、誰も私を庇わなくて済むよう、私が誰かを守れるようになるって‼

 待っててね、アムール。前よりうんと強くなって見せるんだから!

 頑張れパープ! 私は学校と勉強を頑張るぜ‼

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