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一欠片の勇気から始まるうさ耳少女の冒険〜今世こそ勇気を振り絞って友達を作ってみせます!!〜  作者: 氷河の一輪
第1章 金色の悪魔

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第41話 ゴブリンの血が全然落ちない件

「はぁっ、はぁっ……ふぅ――」


 上がった息を吐くことで落ち着かせる。

 体力も魔力も限界だったけど、なんとかゴブリンを一掃することが出来た。結局、ゴブリンは300体近く居たね。

 もうさあ、この依頼詐欺だって。50体って書いてあったのに……6倍もの数で? ゴブリンキングまでいて? 私じゃなかったら絶対に死んでたよ?


 むせかえるような血の香りが充満した中、死骸の山を見渡す。こいつらの死骸を放っておいたら、また新たな魔物が来ちゃうよね。

 仕方ない、全部【空間収納(ストレージ)】に入れてギルドに持っていくか。ゴブリンは食べれないし素材にさえならないって聞いたけど、、、しょうがないしょうがない。こーんなに頑張ったんだから、報酬は増やしてもらわねば。


 ゴブリン目線からは私は無双していたように見えたかもしれない。でもそう()()()だけであって、実際はめちゃくちゃギリギリな戦いだった。

 あの瞬間、頭に”戦技”の名が浮かばなかったら私は今頃死んでただろう。


 ”戦技”とは簡単に言うとなんかめちゃくちゃ凄い技。

 レベル1とか2とかの武具のスキルは精々武具の扱いが上手になる程度。レベル4になると”戦技”を使用する資格を得ることが出来る。ただし、スキルレベルが4や5であったとしても、強い想いや才能が無ければ一生使うことは出来ない。

 戦技は魔物でも人でも、誰であってもレベルと才能があれば使うことが出来る。戦技は創造神が世界に刻み込んだ()()だから、さっきの私みたいに天啓のように戦技の名が頭に浮かんでくる。だから誰でも関係なく【世界の言葉】を発することが出来る。

 ん? 【世界の言葉】って何か? あー、魔法の詠唱とか戦技とかは全て、人語じゃないよ? 【世界の言葉】って言って、頭に響くような特別な言葉なんだよね。

 うーん、なんだろう? またまた簡単に言うと、上位の言語……かな? 何言ってるか分からなくてもそれがどんなものか、相手が何言っているかが頭に流れ込んできて分かるっていう、私たちが扱う言語とは格が何段階も上の言語だね。


 世界に刻まれたすーぱー凄い言語で発動するすーぱー凄い戦技を私が使えるようになったってわけ‼ 凄いでしょ~?

 魔法も【世界の言葉】で発動するけど、魔法はスキルさえあれば使えるから、戦技の方が一段階凄いの‼


 これでまた強くなれたと思うとなんだか顔がにやけてきちゃう。

 はっ、ダメダメ‼ 今の自分の姿をよく見るんだ‼

 血に塗れたやべー奴……そんな奴がニヤニヤ笑ってたら、殺すことに快楽を感じる様な変態に見えてしまう‼ 私は普通のいたいけな幼女なんだから、笑っちゃダメ‼


 流石にこんな姿で街には入れないな。一旦水魔法で血を落としてから入らないと面倒なことになりそう。



♢♢♢




――ザワザワ


 ……。うぅ、こんなつもりじゃなかったんだ。

 私はしっかり血を落とそうとしたんだよ? でもさ、ゴブリンの血ってこんなに落ちづらいなんて知らなかったんだもん……。何度も何度もゴシゴシ洗ったのに、耐汚染の効果がついてる装備どころか髪に付いた血すらうまく落とせなかった。

 しょうがないからこのまま街に入ることに……。

 血塗れの少女が街に入ろうとしたら、当たり前だけど衛兵さんが止めたり経緯を聞いたりするよね? だからゴブリンキングのことを話したんだ。そしたらめちゃめちゃ青ざめて、今すぐ冒険者ギルドに報告するように言われて、お風呂に入る暇がなかった。

 だから今も血塗れのまま。

 挙句の果てには『血濡れの戦鬼』なんておっかない二つ名で呼ばれちゃった。


 いやいや、ここまで来たんだ‼ もう後には引けないんだ。ならせめてお金をがっぽり貰おう‼


「えー、パープさん? 一体何をしでかしたんですか?」

「ゴブリンキングを討伐した」

「……はい?」

 やっぱりそうなるよね。この受付令嬢さんは信じてくれそうだけど、周りにいる他の受付の人は信じてなさそう。実物を見せた方が速そうだね。


「「「……⁉」」」


 今までは【空間収納(ストレージ)】が使えることを隠してたけど、なんだかもう面倒臭くなったので普通に使った。というか、【空間収納(ストレージ)】よりもビックニュースがあるから、もう十分目立ってるし関係ない。


「た、確かにゴブリンキングですね……」

「依頼ではゴブリン50体って書いてあったけど、実際は300体くらい居た」

「「「300ッ⁉」」」

「誤差があることはよくありますが……流石にこれほどの差は……。と、とりあえずギルドマスターと話し合いますので、パープさんは疲れていると思いますので一度お帰り下さい」

 受付令嬢さんが私の足先から頭のてっぺんまでわざとらしく見てからそう言う。

 そうだね、今の私は血塗れで完全にやばい人だしね。ありがたい。

「明日、またギルドへお越しください」

「ん、ありがとう。お金は……」

「それもギルドマスターと話し合います」

「そう、じゃあバイバイ」


 すっごい視線……。うん、さっさと帰って『筋肉和み亭』で桶を貸してもらって、お湯作って風呂に入ろう。血でベタベタでゴワゴワだからね。

 お湯で落ちなかったらどうしよう……。

 中間テストがやっと終わったァァァ‼

 こんなに勉強したの初めてかもってレベルで勉強した! 私偉い!

 ってことで(?)ブックマークと評価お願いします‼

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