表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一欠片の勇気から始まるうさ耳少女の冒険〜今世こそ勇気を振り絞って友達を作ってみせます!!〜  作者: 氷河の一輪
第0章 受け継がれる一欠片の勇気

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/56

第28話 魔境の森大戦⑥ ―愛のかたち―

「く、はあっ!!」

 瘴気がかすり変色した右手に顔を顰めながらも、カレンデュラは蔦で攻撃し続ける。

 何故蔦でしか攻撃しないのだろうか? デュランタも最初は疑問に思った。だが、どこか焦っているような、そして若干萎れた彼女の頭上に咲く花を見て理解した。


――カレンデュラにはもう、僅かな時間しか残されていない。


 カレンデュラは元々は人間だ。だがある実験により植物系魔物と同化し、妖花女王(アルラウネ)となった。

 成功と思われた実験は失敗に終わり、ゆっくりとカレンデュラの肉体を蝕んでいった。

 徐々に進む“崩壊“。それには日常的な激痛が伴う。だが娘を心配かけまいという()の使命感により、彼女は最後までその苦痛を誰にも悟られず隠し通した。


 それは果たして最善な選択だったのだろうか?

 彼女の“嘘“は完璧だった。

 パープは彼女の強さを信じ、戦闘から一時離脱してしまった。その強さが、半分虚勢だとも知らずに。

 デュランタは彼女が万全だと思い、気づくのに遅れてしまった。遅れたと言っても、かなり早い方だったのかもしれない。いつも彼女を見ていたデュランタだからこそ気づけた。

 結果的に彼女は無理な負荷を肉体にかけることになってしまった。


 後先考えずに魔力を消費出来る短期戦ならば魔法を使えただろう。

 だがパープが戻るまで時間を稼がなくてはいけない。そのため魔法は使えない。なぜなら……最早魔力を全身に流し、操らないと身体が動かないためだ。魔力を全身に流すことに集中させないと前線で戦えなくなる。それどころか、心臓すらも動かなくなるかもしれない。


 カレンデュラは戦いが終われば確実に死ぬ。

 勝っても負けてもその事実が覆ることはない。

 今すぐ戦いを止めれば寿命は延びるかもしれない。だがカレンデュラは戦うことを選んだ。


 自分の命を天秤にすらかけず迷いなく捨てることと同等の行為。

 その行為の原動力となっているのは“愛“だ。


 醜い私を綺麗だと言ってくれたパープを愛している。

 私の料理を美味しそうに食べてくれるパープを愛している。

 毎日私に挨拶を交わしてくれるパープを愛している。

 愛してる……愛している。メイラの代わりではなく、娘という存在を愛しているのではなく、()()()を愛している。


 だからカレンデュラは北の主の好きにさせるわけにはいかなかった。愛する人が過ごすこの地を消そうとする奴を放っておくわけにはいかない。

 たとえ……()()()()()()()()()()()()()()()()()()



 蔦と魔力で無理やり身体を動かし攻撃し続ける。敵の攻撃を避け、即座に攻撃をする。体の構造を無視した激しい動きにより、骨がメキメキと音を立てて折れる。

 痛みに顔を顰めながらもカレンデュラは動き続ける。鋭い殺気を浴びせ続ける。

 その異様な威圧感に北の主だけではなくデュランタまでもが気圧されていた。


「はああぁぁぁぁあああああッッ‼」


 北の主はカレンデュラの渾身の一撃をまともに受けた。

 だが――


「うっ」

 崩壊による弱体化に加え、蓄積された疲労により、渾身の一撃は北の主にとって涼風も同然だった。

 生じた隙によりカレンデュラの胴に暗黒魔法で構成された槍が貫かれる。

「カレンデュラっ」

「こほっ」

 貫かれた胴から血と共に魔力が失われていく。

 そんなカレンデュラに北の主が止めを刺そうとした瞬間――


「ガァァアアア‼」


 突如現れた白銀の獣が北の主に喰らいついた。

「お母さんっ‼」

 一瞬、駆け付けたパープと目が合ったが意識はすぐに闇へと沈み、その場に崩れ落ちた。



♢♢♢



 一足遅かった。

 頭を地面に強打する寸前でなんとかお母さんをキャッチする。

 呼吸が浅い。アムールのときより深々と突き刺さる槍を見て絶望する。

「そ、そん……な」

 振り返ると酷い顔をしたデュランタさんがいた。涙が滲む瞳からは私以上の悲しみが浮かんでいた。


「――っ、デュランタさん、戦うのよっ‼」

 多くの言葉は必要ない。

 私が考えている事が伝わればそれでいい。

 勝たなければ、お母さんが受けてきた苦しみも全部……。そうでしょ⁉ デュランタさん‼

「っ、ああ‼」

 さすが年の功。察するのも早い。


 お母さんを離れた場所に運び、そっと草むらに横たわらせる。

「すぐに終わらせるから、待っててね……」



 ソリテールは近距離で戦うタイプだ。対策も無しに突っ込んでいったら瘴気により一瞬でお陀仏になってしまう。

 だから私はソリテールに【煌炎(ブレイズ)】を()()した。一か八かでやってみたけど、ソリテールに一切のダメージも入ることなく成功出来た。どうやらさっきの戦いでスキルのレベルが上がったみたい。

 これで瘴気のダメージを激減できる。

 ソリテールの参戦で決め手を得た。そしてサポート役のデュランタさんもいる。

 あとは……敵の拘束役。止めの一撃を与えるには敵を拘束することが必須。その大事な役、消去法で私しかいない。さっきまでだったら「絶対に無理」って思っていただろうけど、今は出来る気しかない。

 何でだろう、体中から力が漲ってくる。


 よし、反撃開始だ。

 カレンデュラっ、頑張って粘ってくれっ‼ 私も夏休みの課題多い中、小説書くの頑張るからっ‼

 ってことで評価とブックマークよろしくお願いしまぁす! 感想書いてくれてもいいんだよ……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ