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一欠片の勇気から始まるうさ耳少女の冒険〜今世こそ勇気を振り絞って友達を作ってみせます!!〜  作者: 氷河の一輪
第0章 受け継がれる一欠片の勇気

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第20話 模擬戦② ―アムールVSデュランタ―

「それでは、アムールVSデュランタ、模擬戦開始っ‼」



 先手必勝!! 僕はここで負けるわけには行かない。

「――【神罰の槍パニッシュメントランス】――」

「くっ」

 だから……どんなことでもする。


「――【神罰の槍パニッシュメントランス】――」

「――【神罰の槍パニッシュメントランス】――」

「――【神罰の槍パニッシュメントランス】――」

「――【神罰の槍パニッシュメントランス】――」

「――【神罰の槍パニッシュメントランス】――」

…………


 魔力をめいいっぱい込める。防御出来ないよう、全てを貫けるように!!

 僕の魔法はまだまだ未熟。だからこの魔法だと、一度の魔法につき10本の槍しか具現化出来ない。

 だから、何度も何度も発動させて数を増やす。

 この修行期間中、僕は魔法の詠唱時間を短く出来るよう何度も同じ魔法を発動させた。その結果、【神罰の槍パニッシュメントランス】だけではあるけれど、無詠唱、そして限りなく少ない魔力で発動出来るようになった。


 デュランタさんもこの魔法を喰らったらヤバいと理解しているのだろう。全ての槍を避けている。

 凄い……僕もいつかあんな風に攻撃を華麗に避けてみたい。あの芸当は体術スキルLv5はないと僕には出来ないだろう。……強くならなくちゃね。


 まだ僕は強くない。だから、この程度の魔法じゃデュランタさんに勝てない。何も懸けなければ勝てない。

 ()()()、僕は懸ける。この命を――――‼



「お前……正気か⁉」

「アムールッ⁉」

「僕は至って正気だよ」


 【神罰の槍パニッシュメントランス】が大量に降り注ぐ中に足を踏み入れ、全力で走る。僕にはこの雨のように降ってくる槍を避ける術は無い。従って、僕に槍は突き刺さる。勿論、最低限の防御はしている。致命傷となり得る頭と胸だけは地魔法で事前に防御力を上げておいた。僕の魔法程度じゃ貫かれない。全身の防御力を上げるとなると大量の魔力が必要。だから必要最低限だけにとどめた。

 肩や腕に槍が突き刺さる。痛いけど、()()()()の痛みで僕の歩みは止まらない。

 ごめんね、パープ。後でいっぱい怒っていいから……そんな顔しないで。


 だって、こうでもしなければ……僕の命を懸けてまでしないと絶対に勝てない。

 魔法だけなら避けられて終わり。

 格闘なら簡単にあしらわれて終わり。

 僕はパープのように、自らの身体に魔法を纏わせて攻撃をするような高等技術は出来ない。でも、魔法と格闘の片方ずつじゃダメだ。二つを合わせなくちゃ勝てっこない。

 だから、命を懸ける。僕の命を削る前提で魔法を放てば、同時攻撃が可能になる。

 さぁ、デュランタさん選んで? 僕の膨大な魔力を込めた拳を受けるか、僕の膨大な魔力を込めた槍を受けるか。どっちにしろ確実に致命傷になるはずだ。


「ちっ、ガキのくせになんて(ツラ)してやがるんだ……。いいぜ、受けてやるよお‼」


 デュランタさんは槍を避け、僕の全力の拳を受けた。

 デュランタさんの身体――幹はミシミシと音を立てて亀裂が入る。だが、それまでだった。

「はぁぁああ‼」

「うっ」

 僕の渾身の一撃でも届かなかった。

 全力の攻撃故に生じた一瞬の隙、デュランタさんの攻撃により吹き飛ばされる。


「分からんなぁ……どうしてただの模擬戦に命を懸ける?」

 どうして? そんなの、決まってるじゃないか。


「負けて好きな人に告白って、こんなにカッコ悪いもの死んでも嫌だからね……‼」


「……確かにな。でも俺も負けたくねぇ、降参する気が無いようだから……悪いがオネンネしてもらうぞ」

「…………」


 また、僕は負けるの?

 あのとき誓ったじゃないか。もう二度と負けないって。

 寄生花姫(パラサイトフラワー)と戦ったとき、僕は惨めにもパープに庇われて、、、そのせいでパープは……死にかけた。

 パープだけは命を懸けて守りたいと思った。守りたかった。でも、僕が守られてしまった。あのとき、しっかり敵が死んだか確認していれば……警戒を怠らなければ……‼

 どんどん冷たくなっていく体温。まるで最期みたいな言い方するパープ。ゆっくり目を閉じていって、そのまま……死んじゃうんじゃないかと恐怖した。あのときは奇跡みたいに回復したけど、次は奇跡が起こるとも限らない。

 そんなことを考えるうちに、日が経つうちに、どんどん恐怖が増していく。

 大切な人を失いたくない‼ もう、あんな()()()()()を感じたくない‼


 ”窮鼠猫を噛む”。パープがいつだったか言ってた。追い詰められたネズミは強者である猫に噛みつくっていう意味だっけ?

 兎は基本的に捕食される側、弱者だ。”窮鼠猫を噛む”のように、弱い僕でも強い人を噛みつけるかな?

 ううん、噛みつくだけじゃ足りない。喉元を噛み千切らなくちゃ意味がない。それも、猫なんてものではなく、ドラゴンや悪魔すらも殺れる力が欲しい‼


 ここで負けたら、一生パープを守れない気がする。

 振り絞るんだ、自分の中の未知の力を‼ 誰にも負けない力を、手に入れる‼




「――【限界突破(オーバーリミット)】――ッ‼」




 どんな代償を払ってでも、僕は強くなる。



【名前】アムール ♂

【種族】桃花兎(変異種)

【年齢】1

【魔力値】200/600◁100up

【体力値】60/180◁50up

【スキル】

好感Lv5 土魔法Lv2 神聖魔法Lv2◁1up 無属性魔法Lv2 体術Lv3

【ユニークスキル】

愛で増幅する魔力(ラブラブ・マナ)』Lv2◁1up

全てを噛み千切る兎(アムール)』Lv1◁NEW

【称号】

無垢な女たらし 一目惚れした者 PARPの眷属 聖者 愛の使徒

【総合戦闘力】1030◁100up

【ランク】SS

 アムール? ただの模擬戦だよ? 模擬戦なのにそんな命懸けないでっ‼

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