今後の方針。そして大切な人
藤は埼玉県、東京都、神奈川県の統治に尽力した。まずは東京都と神奈川県の立て直しから取り掛かった。知事が不在の中それぞれの県には副知事が知事になるよう打診した。
そして軍を立て直すために資金を山梨県の予算から算出した。その資金を使って軍備などを整えることによって東京都と神奈川県の経済を回すことにした。
そして神奈川県は海軍もあったので潜水艦2隻と護衛艦5隻を購入して山梨海軍とした。
山梨軍は特力を応用した戦艦を2隻作っていたのでそれと今回購入する護衛艦で山梨海軍艦隊を作って行った。これで兵士の海上輸送やミサイル迎撃など海上からも軍事作戦ができるようになった。
藤は東京都庁を本部としてそれぞれの新知事と対面し政策などを話した。新知事は山梨県のことを恨むことなく信頼していた。知事は殺されたものの山梨県が普段している様々な行動、そして山梨県知事の仁の人柄があったので藤のことも信頼していた。
その思いを無駄にしないように藤は東京都と神奈川県を再建して行った。
一方愛知方面の統治を任された早希は仁に10万の兵の派遣を要請して岡崎市にその軍を展開した。
愛知県とは停戦条約を結んでいるがまた軍事行動を起こす可能性があったので愛知軍を牽制するためにも最前線の岡崎市に軍を展開した。そして早希自身は豊橋市を拠点にして指揮をとった。
さらに早希は占領した愛知県の地域から山梨軍になる人を募集して軍備強化にも努めた。
仁は日本統一。そして平和のためにあることを考えていた。全国の各都道府県に呼びかけ強大な連合県を作ろうとしていた。そのため外務部を通じて全国の知事に呼び雨掛けをした。
今の日本のは愛知県が兵庫県を除く近畿地方全域を統治、山梨県が静岡県を統治、長野県、埼玉県、東京都、神奈川県を実質統治しており同盟県に群馬県、新潟県、富山県、岐阜県がいる状況になっている。東北地方では宮城県が福島県を除く全県を統治している。九州では福岡県が九州全土を統治している。その他の県はそれぞれ独立を保っている。
軍事力を見てみると愛知県が連合県との戦いによって兵士40万人が軍事行動不能になっており実質の戦力は80万となっている。
一方山梨軍の兵士の数は70万人となっていて日本第3位となっている。
軍事力第2位は愛知県の80万人で一位は福岡県の100万人となっている。
宮城県は役60万人でその4県で日本全体の軍事力の7割を占めていた。
この状況からか仁が打診した連合県については愛知県と福岡県と宮城県以外の都道府県は同盟を組むことにに賛成した。宮城県は同盟を組むのには反対したがお互い不可侵条約と有事の際の協力は承認してくれた。
仁はこれでまた平和に近づけると思っていた。真の平和まであと少しと思い精一杯努力をした。
そして一ヶ月後仁は大将以上の人を山梨県に集め懇親会を開いた。
いつも行く店を予約し七人はそこで飲み会を始めた。
話は政治のことから始まりお酒が回ってくると徐々に雑談へと話が変わっていた。
みんなかなり酔いが回っており特に早苗は前に飲みに行ったと同じくらいよっていて仁の隣に来ていた。
「仁さーん。今日も素敵ですね。一緒に飲みましょ。」
早苗はそう言うとグラスを持ち仁のグラスと乾杯した。そうしてウーロンハイを一気飲みした。
「しょうがないな。」と仁も言ってジョッキに入っているビールを飲む。
「お、知事いい飲みっぷり。」
一番遠い席から信之の声が聞こえる。信之は上機嫌に笑っていた。それに釣られて他のみんなも笑っていた。
「ところで知事と早苗元帥はいつ付き合うんですか。」と早希が聞いてきた。それを聞いた仁は盛大にむせる。
「いやー私は仁さんのこと大好きなんですけどなかなか告白されないんですよね。」
と早苗は笑いながらいう。それを聞いて仁はさらにむせる。
「お、知事普段はキレキレなのに恋愛ではすごく慎重なんですね。」
翔が仁に近づきながら言う。
「そんなことはない。私は元から慎重派です。」
仁がそういうとみんな笑った。確かにと思う反面納得できないところもあった。
「でも知事。女の子が気持ち伝えているのをいつまでも保留にするのは良くないと思いますよ。断るにしても付き合うにしてもちゃんと返事は返さないと可哀想ですよ。」
薫がそう言うと一同拍手が起きた。仁はもう何も言えなかった。確かに早苗の気持ちに返答しないとは思っていた。けど立場があるし付き合って政治に支障があったらそれはそれで日本平和を目指す目的から離れてしまう。
「知事。早苗元帥と付き合ったら立場がとか考えていますよね。」
早希の言葉にぎくっときた。まさに思っていたことを言われて動揺を隠せなかった。
「顔に書いてますもん知事。でも恋愛に立場も関係ないですよ。仮に付き合ったとしても日本を平和にすることができます。大丈夫です。知事の意思は強いことは全員が知っています。」
早希は真面目な顔で言った。それに続いて薫も言葉を続けた。
「愛せる人がいて尚且つ日本を平和に導くってかっこよすぎじゃないですか。知事にはそれができます。」
仁はみんなの話を聞き覚悟ができた。
「うん。覚悟ができました。けど言うならシラフの状態で二人の時に言いたいです。早苗さん。明日休みですよね。一緒に出かけましょう。」
仁がいうと早苗が大喜びした。周りも拍手をしていた。
「結果聞かせてくださいね。」
翔が仁の肩を叩きながら言った。全員楽しみにしているのが伝わってくる。みんなの期待を胸に仁は明日早苗と出かけることにした。
そして次の日仁は早苗と出かけていた。県庁前で待ち合わせ二人はおしゃれなお店でランチをを楽しんだ。早苗の私服姿に仁はキュンとしていた。いつも話しているのに何故か今日は緊張していた。
「仁さんもしかして緊張してます?顔赤いですよ。」
早苗は仁の前に立ち笑顔で行った。だめだ。いつもの早苗だけどいつもの早苗ではない。二人でいる時間も堅調でたくさんあったのにプライベートとなるとなんでこんなに緊張するのか。
そんな中仁は必死に話を繋いだ。そして目的のお店について食事を楽しんだ。
その後二人は富士山が綺麗に見えるスポットに行った。二人はそこで富士山と五重塔が見える光景を楽しんだ。そこでゆっくりと会話もしながら日¥ごろの疲れも癒した。
そして太陽も傾き始め薄暗くなったところで仁はある場所に行った。そこは夜景が綺麗なところで甲府盆地の夜景を一面に見られる公園だった。仁はそこで早苗の気持ちに対する返事をすることにしていた。
公園に着く頃には辺りは暗くなっており夜景が綺麗に輝いていた。早苗と仁はその光景に見惚れていた。
「この夜景がいつまでも続くように平和な山梨県。そして平和の日本にしていきたいよ。」と仁がいう。
「私も。日本の平和を守っていきたいです。」
早苗もそう言った。二人は互いに向き合い目を合わせる。
少しの間静寂が走りその後仁が口を開いた。
「早苗さん。私の気持ちを言いますね。長くなるのは良くないと思うので単刀直入に言います。私も早苗さんのことが好きです。私と付き合ってください。」
仁の言葉を聞いた早苗は仁に抱きついた。仁はそっと早苗を抱きしめる。
「はい。お願いします。」仁の胸元で早苗がそっと一言言った。
二人の様子を夜景は静かに見守りつつもお祝いをしているようにキラキラと輝いていた。
争いのある世の中ではいつ死ぬかわからない。そんな世界から大事な人とずっと一緒にいられる世界を早く作りたかった。山梨のため、そして日本の平和のために命を捧げた光や東京都元帥、優希たちのためにも。そして将来のために。
そして数日後仁と早苗は正式に交際をしたことを飲み会に参加した人に伝えた。そのことを聞いた全員が心から祝福していた。
そして仁は山梨のために今日も働いていた。




