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平和のために。連合国の勝利。

 山梨軍および連合軍に名古屋市が侵略されているのを受け愛知県知事はこの状況では名古屋市が没落する可能性を考えていた。そのため講和に持ち込んで名古屋没落だけは避けようと考えていた。大阪や京都など大都市を占領しているが愛知県の県都である名古屋を取られたら元も子もないのでここは講和をするしかなかった。


 豊田市を侵攻している早希の軍は苦戦しながら徐々に豊田市に展開している愛知軍を撃破していった。赤備えの攻撃は愛知軍に凌がれているが本体の攻撃までは愛知軍は完全に防げないでいた。そのため、このまま進行を続けていれば豊田市も没落できると確信していた。


 一方名古屋市に攻めている藤の軍は名古屋に展開している愛知軍を次々に撃破していき名古屋市中心部まで迫っていた。藤は攻撃の手を緩めず名古屋侵攻の手を止めなかった。


 仁は各戦線の戦況を把握しつつ今後の展開を考えていた。その時外務部から連絡があり愛知県が停戦の講話を持ちかけているとの連絡を受けた。

「知事。戦争は長引いていて兵士にも疲弊の色が出ています。ここは停戦するのが一番だと私は考えています。」

 早苗の意見に仁も同意見だった。確かにこのまま戦いを位続けていけば名古屋も豊田市も陥落はできる。けれどそれは兵士に多くの負担をかけることになる。そしてこの戦いの目的は岐阜県の防衛であり愛知県を占領することではない。そのため仁は愛知県との停戦に前向きだった。


 仁は愛知県との講話の条件に岡崎市までの愛知県の領土を山梨に統治させることと岐阜県への進攻を永遠に止めることを条件に出した。また、西への進軍も止めることも条件に出した。この条件が飲めなければ停戦条約は破棄する方針にした。


 そのことを外務部を通じて愛知県に打診した。

 10分くらい経ったら愛知県知事から返答がありその条件で停戦条約を結ぶことになった。


 それを受け仁は全軍に撤退を進言した。そして各軍は撤退していき長く続いた岐阜県防衛戦線は終戦した。


 仁は終戦宣言を連合県に宣言して戦争の終わりを告げた。連合軍はそれぞれの県に帰っていった。

 そして全大将を山梨県に集め今後の方針を決める会議をすることにした。


 そいの日の夜早苗と仁は二人で食事を取るため前に行ったお店に来ていた。そこで二人は少しだけ雑談をして今後の方針について話していた。

「今後の方針だけど藤大将に埼玉、東京、神奈川の統治を任せたいと思っています。藤大将なら神奈川や東京都民に受け入れられますし信頼が置けます。」

 仁は藤を関東方面の統治にしようと考えていた。

「確かに藤大将なら信頼できます。しかし愛知方面の当地は誰にしましょう。」と早苗は愛知方面の統治をを気にかけていた。

「そこは早希大将に任せましょう。早希大将も信頼が置けますし何も心配がいらないと思います。」

 早苗は納得した。早苗も早希に全面的な信頼を寄せているので仁の案に納得した。


 こうしてあらかたのプランが決まったので二人はお酒を注文した。そうして二人でお酒を飲んだ。


 しばらくお酒を飲みながら会話を楽しんでいた。気づけばかなりの量のお酒を飲んでいた。

「知事ー。なんか視界が回るんですけどなんでなんですかね。なんか楽しくなってきました。」と早苗は仁のもとによってきた。

「私もなんかよくわからないです。けどなんか頭がフアフアしています。」

 仁も酔いが回っていて頭が回っていなかった。

「仁さーん。私が前言ったこと覚えています?この記憶も引き継がれていますよね。私仁さんがタイプなんです。」

 早苗はニッコニコで仁の方を見つめていった。早苗にそう言われた瞬間記憶が降ってきた。確かに自分が転生する前に早苗がそんなことを言ってた記憶がある。


「仁さん。今度一緒に八ヶ岳のアウトレッドいきましょうよぉ。二人だけの時間が欲しいですよぉ。」

 早苗が酔っ払っている姿を見て仁はなぜかキュンとしてしまった。しかし仁は立場もあるのでその思いをグッと堪えた。

 そんな仁をお構いなしにさらに早苗は仁にこういう。

「私もう我慢できないんで言っちゃいますね。仁さんのことが好きです。大好きです。山梨県知事としても一人の人間としても。本当に大好きです。」


 ここまで言われたら仁ももう完全に落ちていた。前から早苗のことは気になっていた情報も頭に入っているししかも早苗と一緒にいると安心感があることは転生されてからも気づいていた。

 けれどここで返事を返すのは男として酒の力を借りたようで情けがなかったのでちゃんとこの返事は返すと決めた。


 もう早苗はベロンベロンによっていて何を言っているのかもわからなかった。

 このままの酒を飲み続けるのは危険だと判断しお酒を飲むのを止めて店を出た。


 帰り道早苗はふらつきながら歩いていてその間もずっと仁に好きと連呼していた。仁は悪い気はしないがこの様子を誰かに見られたらまずいと思い人気のない道を選んだ。そして早苗をこのまま一人で返すのは危ないので仁は早苗の家まで送った。


 次の日仁は県庁で早苗と会ったが早苗はケロッとしていた。そして昨日のことを謝罪された。

「昨日はもぷしわけありませんでした。つい暴走してしまいました。」

 早苗は申し訳なさそうに仁にいった。なんかその仕草が仁はなぜかキュンとしてしまった。

「全然大丈夫です。二日酔いとか大丈夫でしたか?」

 仁は早苗の体調を心配する。昨日のことに関しては迷惑よりむしろ嬉しいという感情が勝っていた。

「ありがとうございます。体調は全然大丈夫です。以後気をつけます。」

 と早苗は頭を下げた。その目は本当に申し訳なさそうだった。早苗は頭を上げこう続けた。

「けど昨日行ったことは本心です。さあ会議に行きましょ。」

 そう言って早苗は笑顔を見せた。


 会議室に集まり仁、早苗、藤、信之、翔、咲希、薫で今後の方針について話し合った。まず副知事と大将が一人いなくなったことについて話し合った。

 話し合った結果しばらくは副知事をおかず大将も増やさないことにした。


 そして話は愛知の統治と埼玉、神奈川、東京の統治の話になった。

 早苗は昨日仁と話した計画を全員い話した。その話を聞いて藤が質問をする。

「私が関東三県の長をやることと咲希大将が愛知県を統治することは賛成します。しかし今山梨県の実質統治している領地は広大です。その領地を誰に統治するのか決めておいた方がいいと思います。そして早苗元帥はそれを統合する役割を提案します。」


 藤の意見をきき早希が提案した。

「ならその他の統治している地域の指揮は信之大将がいいと思います。赤備えのトップは翔大将にお任せするのを提案します。」

 その意見にみんな賛同した。信之自身も納得してくれていた。


 そんな感じでこれからについ手作作と決まっていた。山梨自身も副知事と大将一人を実質一人失っているので大変な状況ではあるが周辺県に多大な迷惑をかけたので内政だけでなく周辺国に対しても誠意ある対応が必要だった。

 そのためこの人選はまさに適任だと考えていた。


 会議を終えると七人は東京都元帥と優希が安置されている霊安室へ向かった。二人の遺体は山梨県に埋葬されることになり東京都にも慰霊碑が建てられることになった。そして二人には連合軍名誉大将の称号が与えられることも決まっていた。


 2日後二人の葬儀が行われ二人は墓に埋葬された。そこでも多くの人が参列に来ていた。

 戦争をすれば人が死んでしまう。この争いを早く終わらせるのと平和的な統治について模索していく。

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