産業革命
大改革がはじまります
人類に何度目かの産業革命が起こった
シンジの開発した「どこでもゲート」は大王が想像した以上の波紋を呼んだ
もはや「どこかのネコ型ロボット」だけの物ではなくなったのだ
老若男女だれでも何時でもどこでも好きな所にタダみたいな料金で移動できる
新時代の幕開け。手持ちのスマホに行き先を指定してどこにでも設置されてる
ゲートにかざすだけ。移動可能な場所ならば「利用可能です」とゲートが光り
後は通過するだけ。距離に応じてカード決済されるが料金はタダ同然
例えば大王地球から新地球の新宿まで移動だと一回500円。
15000光年移動してこの価格・・・人類から移動コストが皆無になった
しかし単価が低くても利用回数が半端ない、特許をもつアナハイムと実用新案の
東インド会社には今まで以上の利益がころがりこんだ。
「これは想定外」驚きのスタージナス
「規制緩和がこれほど好循環を呼ぶとは・・・」アスタージナスも驚愕
「もはや時空エンジンでの恒星間移動はゲート設置だけが目的です」ブラン
「人類は侵略者になってはいけません」との大王命により無益な観光開発は
禁じられて必要以上の恒星探索は研究目的以外では事実上不可能。だが
大王が許可したゲートを通り環境保護措置が万全な観光は許されたので
その方面の観光旅行が爆発的に流行してる。どこでもゲートが全てを可能にしてる
1Km程度の直径でSB化された安全な他星系惑星観光がブームなのだ
ヤバイヨ観光大臣の指導で現在他星系惑星の1500カ所が観光地化されてる
とは言っても旅行から戻ってきた観光客が揃って口々に言うこと・・・
「やはり太陽系が一番」
人類が生活するのに一番適してるのはやはり大王地球と新地球以外にない
ということでテイロン観光が衰えることはない。
余談だが観光客のたっての要望で禁じられたテイロンでの「イカ焼き」
臭いを周囲に拡散させない条件で復活して大盛況、魔イカの絶品さに
人類はあがなえない。テイロン産の品物は超一流なのが観光が衰えない要因
話を戻す
人類が生存出来る環境の他星系惑星は皆無に近いがほんの少しの環境整備で
SB化できる惑星は多い。勿論人類が生活出来る自転速度や重力が合致しなければ
観光地化は難しい。それでも10万光年、つまり銀河系すべてを網羅出来る
いまの人類の科学力なら1500程度の観光惑星はむしろ控えめとも言える
「残念ですが我々の住む銀河系に知的生命体は大王地球と新地球以外皆無でした」
タラン
「うむ、時系列的に不可能なのだろうな」スタージナス
「御意、知的生命体の活動期間は宇宙の無限ともいえる時間にはあまりにも
少なすぎるようです」タラン
「ダニアの話だと知的生命体発生確率の係数が予想よりも遙かに少ないのが
謎だとか」タラン
「うむ、確かにハビタルゾーンに属してる筈の惑星をいくら調べても生命体
すら存在しないケースがほとんど。というか全銀河内で生命体の発見すら
数えるほどしか報告されてない・・・」
「うーーむ、これは20億民のウラシマ効果になにか因果があるのか?」
「我々には分かりません、唯一解明できるとしたらシンジのみでしょう」タラン
「知的生命体探索は今後の課題として他の案件ですが・・」タランの報告は続く
「うむ、」
「タキオン砲、別名波動砲ですが・・・」タラン
「例の物騒なやつじゃな」スタージナス
「ですが、有効利用方法が見つかり人類に計り知れない益をもたらしてます」
「ほう、」身を乗り出すスタージナス
「今まで鉱物資源の調達は特定の鉱石を引き寄せる魔石コアを派遣し
自然吸着で集めてました」タラン
「うむ、実に画期的な手法じゃな」スタージナス
「ですが波動砲の発明により更に効率が上がりました」タラン
「ほう、魔石コア聖水隕石以上なのか」
「御意、宇宙空間を漂う星間物質を吸い寄せる方式は画期的でしたが効率
というか時間がかかります」タラン
「しかし、高速で移動する魔石コアならばそれほど効率が悪くないはず」
「ですが小惑星を粉砕させて特定鉱物を吸い込ませた方が遙かに効率的です」
「なるほど、小惑星を波動砲で粉砕させて必要な鉱物を選定し集めるのか」
「御意、今までの数倍数十倍の効率と低コスト化が図れます」タラン
「ブログラムさせた魔石コアに波動砲を搭載して全自動で特定の鉱石のみ
短時間で採取出来ます」タラン
「しかし、大王地球での鉱石採取は取り尽くしたのではないのか?」
スタージナス
「何を仰いますか、その為のどこでもゲートです」タラン
「なるほど・・・全ては技術の複合化なのだな」スタージナス
「御意、利用出来るものは全て利用するべきですから」
「そしてかき集めた鉱石を使いシンジの言う所の「創造の雲」を増産
させるのだな?」スタージナス
「御意、しかしシンジが利用する分はほんの僅か、ほとんどは全人類の為です」
「うむ、思わぬ所で人類大発展じゃな」スタージナス
「減少の一途だった社員が一転して入社希望者が殺到し始めました」ヘッテ
「おおっそれは喜ばしい」
「一時期1万人まで減った社員数が現在では10万を超えようとしてます」
「そこまでアナハイムに水をあけられていたのか・・すまぬ、すべては総帥たる
我の能力不足」スタージナス
「いえいえ、社員は減りましたが我が社は有価証券運用で大黒字でしたから」
タラン
「し、しーそれは極秘じゃ」スタージナス
「すでに我が社はどちらかというと投資専門会社だと周囲には思われてます」
「ぐ、耳に障子はたてられぬか・・・」
「余りにも不自然な収益ですから誰でも気がつくかと」シレっとタラン
「ご、ごほん、とにかくようやく本業でも復活できるのだな」スタージナス
「御意、今報告した数々の事業だけでも10万社員を十分養えますが
シンジはそれでは不満足と、更に我が社のために新規開発を進めてる模様です」
「わはは、シンジはすでに我が社の社畜同然」黒く笑うスタージナス
「しかし、彼1人に社運を賭けるというのもなんとなく後ろ暗いきもします」
タラン
「馬鹿者、全ては適材適所。其方に研究開発は似合わないのだ」スタージナス
「た、確かに・・・我は情報収集しか出来ぬ男」タラン
「いや、タランは万能だ、だが情報収集術だけが卓越してるだけ」
「ありがたきお言葉」平伏するタラン
「という事は我の能力は道化師ですな」ジパン
「うむ、別に自覚する必要はないがな」スタージナス
「しかし、其方の忍びとしての資質はタランにひけをとっていないのも事実」
「あはは、それは買いかぶりと言うもの」謙遜するジパン
「其方の術の怖いところは相手に油断させること・・・ある意味一番怖い」
「ジパン様の本意は長年一緒にいる私とて掴めません」ヤコブ
「ウラアールもぼやいてる」スタージナス
「そ、そんな・・・私などはそんな存在ではございません」ジパン
「まあ、よいイザの時に活躍してもらうだけだ」スタージナス
「我の術など永遠に発揮されない方が人類の平和なのです」ジパン
「うむ、よく言った。頼りにしている」スタージナス
「もう一つのミノフ粒子については活用方法見つかったのか?」
「は、ミノフ粒子は軍事目的でUSA軍と国連軍から大量契約を得ました」
ヘッテ
「恐ろしいのはミノフ粒子は散布されてるのかどうかも感知出来ないところ」
「すなわち今までの様な妨害電波で探知不能という訳ではないのだな」
スタージナス
「御意、単体ステルス技術と全く同じで有視化すら出来ません」
「つまり、完全な透明人間?」スタージナス
「はは、それは物語の話ですが完全透明艦隊です」
「応用も効きます、ミノフ粒子を塗料に混ぜて消し去りたい物に塗布すれば
中身ごと完全透明化可能です」
「し、しかし完全透明化してしまったらどうやって乗員は乗り込むのだ?」
「ははは、それは簡単なこと外部からドアを電動かなにかで開ければ中身
見えます」タラン
「なるほど、リモコンドアか・・・」
「と言うかスイッチ一つで可視化可能です特殊な電荷膜を外装に施して
置けば熱反射で可視化可能です。しかし外部要素からは絶対に視認不可能です」
「それにミノフ粒子のコストは今までの既存ステルス技術の数百分の一
これは軍にとっても国家予算的にも画期的です」タラン
「まるで魔法じゃな・・」
「シンジが王立魔法院に留学したかった理由は魔法は科学と証明したかった
と申してます」タラン
「とんでもない理論だな・・・して真相解明は出来たのか?」スタージナス
「今の所我々には説明してくれてません」タラン
「うむ、何かを得たのかも知れないな」
「ですが今はそれどころではないのでしょう」タラン
「大王ですら未知の二つの粒子をどうしてシンジは知り得てのか?」
「それは説明出来ないそうです、なにかの契約があるのでしょう」タラン
「神か悪魔の契約か?」スタージナス
「悪魔と契約したら報酬はそのものの命と相場は決まってますね」タラン
「しかしシンジは20億民と引き換えに自分の命など捨ててるな
意外と核心やもしれん」スタージナス
「それは神のみぞ知るですね、悪魔契約かもしれませんが」タラン
「ダクーミも悪魔に魂を売って最後に果てたな・・・」スタージナス
「ダクーミとは使命も志もシンジと異質です」ヤコブ
「うむ、そうであったな。今のは忘れてくれ」
「話を戻すがシンジが望む創造の雲完成までどのくらい掛かるのだ?」
「は、現在加速度的に増産体制が整ってますが今日現在まで達成率は1%未満
シュミレートではまだ数年かかる模様です。しかし完成前でも雲は稼働してるので
意外と早く真相解明にたどり付けるかもしれないとシンジの見解です」
「ひとまずその件はシンジに任せるとして・・・」
「なにか他にございますか?」ジパン
「其方達、このネオ東京にオフィスを構えてなにか感じるものはないか?」
「は?いきなり言われましても・・・」タラン
「我はなんとなくだが、こちらのほうが落ち着くと言うか空気が美味い
きがしてならんのだが?」
「ま、まさか・・・大気汚染は大王地球でも皆無ですが」
「うむ、主要工業をコロニーに移転してから大王地球の環境はめざましく
改善していまや汚染などは皆無のクリーンさなのは承知しておる」
「なんというか、人口が極端に少ないので人息の差でしょうかね」ジパン
「我が東インド会社がこちらに支店構えたら他の企業も真似して
いまや100万都市に近づきあるし、みるみるネオ東京が活気に満ちだしてる
なんというか、未来都市の理想型な気がするのだが?」スタージナス
「御意、これだけ発展してるのにカオス感が皆無で洗練されてる感じは
まさに映画の中の近未来都市、ネオ東京という言葉がピッタリかと」
タラン
「だがな、言葉では言い表せないのだが大王地球とこの新地球では根本的な
なにかが違うきがしてならないのじゃ」スタージナス
「我々にはそこまでの違和感は感じませぬが・・・」一同
「うむ、わからないことはどうにもならんな、仕事しよう」
「はっ」
「その地球環境問題についてシンジから提案が上がってます」タラン
「20億民救出とは別の話か?」
「は、シンジの話ではこの新地球はガンマ線バーストで一旦破壊され
その後で大王地球を参考に再度テラフォーミングされてます」
「うむ、その事業には我も随分力を貸した物よ」スタージナス
「は、スタージナス様のご尽力なければこの地球は再生できませんした」
「その話はどうでもいい、して?シンジが何を言い出した?」
「は、話を進めますが、実はシンジのみが掴んでる資料を調べたところ
元地球の詳細が判明したので再度テラフォーミングを施したいとの要望です」
「しかし、すでに大気は循環し人々が暮らしてるのに必要なことなのか?」
「シンジの話だと99.9%は元地球と同じで残りを改善したいとのこと
もちろん生命維持にはなんら影響ない範囲だそうです」
「シンジの事じゃ、またぞろ怪しい自分に都合の良い改造ではないのか?」
「いえ、あくまで元地球のオリジナルに拘った結果だそうです」タラン
「それでは報告書を提出させよ、書類をみんなで検討してから可否を決める」
「は、シンジも同じ事を言ってました、今回は嘘偽りなさそうです」タラン
「ところでそのシンジはどこにいるのじゃ?ここのところ全く顔を見せないが?」
「は、廃コロニー研究室にこもりっきりで我が東インド会社の為のみの
研究を行ってるようです。」
「馬鹿者が・・・ダニアやブランのように死線を彷徨ってもしらんぞ」
スタージナス
「そ、それが・・・」タラン
「なんじゃ、申してみよ」
「なんでもシンジは24時間労働出来るポーションを開発したとかで
不眠不休で研究に没頭してるようです」タラン
「馬鹿者、其方達がついていていてなんたること!今すぐ我が止めにまいる」
スタージナス
「我々がどんなに説得しても聞く耳もたぬのです」ジパン
「シンジ!シンジはいるか?」
即座に廃コロニーにゲート移動してスタージナスが説得に来た」
「あ、スタージナス様お久しぶりです」深々と頭を下げるメリダ
「聞けばシンジが限度を超えて研究に没頭してるとの事、止めに参った」
「ありがたき事です。シンジ様は我々の言う事などに耳を貸してくれません」
メイ
「シンジはどこにいるのだ?」
「は、粒子宇宙船の中に完全引きこもっています」リン
「案内せい」
「は、どうぞこちらです・・・」
「こら、シンジ其方いったいなにをしてるのだ?」
研究に没頭してるシンジにはスタージナスの声が聞こえていない
ガクガクとシンジを揺するとようやく「は?なぜスタージナス様がここに?」
「なぜもヘチマもあるか!いい加減にせい其方志半ばで玉砕するつもりか?」
「え?まさか私は20億民を救う為には絶対に死ぬわけに行きません」
「ならばなんじゃこの有様!聞けば睡眠も取らずに一週間没頭してるとか」
「え?ま、まさか私はほんの2~3時間前に研究室に入ったのですが?」
「バカモーン!時計とカレンダーをみてみよ!」
「嗚呼~、そんな馬鹿な私は神隠しにあったのです」シンジ
「寝ぼけた事を申すな、其方はなにかに取り付かれてしまったのか?」
「し、しかし全然腹もすきませんし、眠くもありません。疲れてません」
「死神にとりつかれた死相じゃよ、鏡みてみなさい」鏡をかざすスタージナス
「こ、これが我ですか?別人28号の写真みせてるのでは?」
「お主、マジで死ぬぞ?」
「も、申し訳ありませんでした。分かりました少し休ませてもらいます」
シンジ
「大義名分を得て堂々と研究できるかといって焦ってはいかん、人間
体が一番大事なのじゃ、其方が倒れたら誰が20億民を救うのだ?」
「ありがとうございます・・・」と言ってその場で倒れ込むシンジ
「全く世話がやけるのう・・誰か、シンジを部屋に運ぶの手伝ってくれ」
「セキュリティルームはこれだから危険なのじゃ、ダニアもブランもMSも
何度も死線彷徨ったと偉そうに武勇伝語ってるがそんなもん威張れるか!」
「こら、メイドロボット達、其方たちにも責任あるぞ、シンジの体調管理
は其方らの仕事だろう?」
「ですがセキュリティルームに閉じこもられたら体調管理すら信号が
遮断されて手出し不可能になるのです」メリダ
「ご本人は一日5時間は寝てるし3食欠かしていないと報告してましたので
てっきり信用してました」
「本人の自己申告などあてになるか!奴はまだ入室して3時間だと
ほざいていたわ」スタージナス
「申し訳ありません以後気を付けます」メリダ
「頼んだぞ!万が一があってからでは遅いのじゃ」心から心配するスタージナス
2日間寝込んだあとでシンジが皆の心配を他所に晴れ晴れとした顔で
皆の前に現れた
「スタージナス様この度は大変ご迷惑をおかけしました」平伏する
「うむ、命に別状がなくてなによりであった以後気を付けるように」
「はは、身命に誓って・・」
「うむ、この件はこれで終わりじゃ」
「ですが、スタージナス様」シンジ
「終わりと申してるのに何かあるのか?」
「は、私夢のなかでふとアイデアが浮かびました」
「申してみよ、聞くだけは聞いてつかわす」
「は、私と全く同一のコピー人間を作製し12時間交代で昼夜研究に
没頭したく存じます、これならば必ず休息と睡眠が取れます。どうですか
画期的でしょう?」
「バカモーン!それが有るから大王はコピー人間は一体までと厳密化
してるのだ!また大罪を犯すつもりか?」スタージナス
「オリジナル体とコピー体はシンクロしてるのじゃコピー体が過労すると
オリジナルにも負担がかかり疲労は蓄積してしまう。最後には管理者権限で
全てがシャットダウンしコピー体は長時間活動が禁止される。つまり
酷使すればそれだけ後にツケが回るんだよ」スタージナス
「し、しかし奴隷のように強制されてる訳ではなく自分の意思ですので」
「そればかりは認められない。そんな用途でコピー人間が開発された
訳ではない。人間は働いて飯食って寝て休む。全て大事なことなのだ」
「今日から当分其方に8時間以上の労働を禁じる魔法を施す、もし勝手に
解除したら今までの契約は全て破棄し執行猶予は取り消す。当然
投獄され最終的に処刑されるであろう」スタージナス
「そ、そんなあ・・・昨日(本人は2日も寝ていたと自覚がない)だって
ほんの2~3時間研究しただけなのに・・・」
「まあ、其方がなんと言おうと我の魔法は強力故強制的に粒子宇宙船から
つまみ出だされる。安心して働くように」にんまりスタージナス
「わ、分かりました・・・それでは我も何としても時間短縮の魔法を
開発し1時間で2時間研究出来るようにいたします」
「ふ、それは面白いし本当に出来たら実に画期的じゃ是非頼む」
「ぐ・・・」いくらシンジでも荒唐無稽と分かってる
物理の法則では自分は1時間しか経過しなくても外では2時間経過してるという
相対性理論は存在するが自分が2時間経過してるのに外部が1時間しか経過
しない方式はタイムスリップに通じ事実上不可能
ファンタジー世界で良くある時間が倍引き延ばされるとかの遅延魔法は
あるがだからといって自分が2倍仕事が出来るわけでは無い。
それから数日、毎日決まった時間にシンジの悲鳴があがる
「うわーーー」
「ふふふ、又今日も研究室から強制的につまみ出されたみたいです」メリダ
「な、なぜだぁ・・さっき入室したらもうつまみ出された!」シンジ
「キッチリ8時間研究されてましたよ」メイ
「きっとこれは由々しき人類の危機、時間が圧縮されてるのだ!」
「そんな事はありません!」リン
「ぐ・・・しょうがないご飯にしましょう」シンジ
「ノンビリと4人で食卓囲むのって楽しくないですか?」メリダ
「うん、楽しいけど私にはやるべき事があるのです」シンジ
「あわてることは一切ありません、どうせ資源が集まるのにまだまだ
時間がかかるのです。今からそんなに焦ってどうするのですか?」メイ
「しかし、資金を得なければスタージナス様に顔向け出来ないのです」
「あら、スタージナス様のお話ですと資金面での心配はいっさい無いとの事」
「我らの研究費用だけでは意味がありません、東インド会社10万人
食べさせなければ責任が果たせません」シンジ
「本当にシンジ様は悪巧みが得意な割に妙に律儀でどちらが本性なのですか?」
「私は悪巧みなどしていない、全ては20億民の・・・」
「はいはい、それは耳にたこができてます」
「ぐ・・・」
過労気味のシンジ・・どこへ行く




