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4-8 救助活動さいかいしました

~~~ 第2ステーション ~~~~~~

♪パチパチパチ


ワイヤーを握る手に火花が散る。

ミューミューは片手でワイヤーを伝って、

下へ下へと降りてゆく。

地面に不自然に存在する直径2mほどの穴は、

救助活動によって作られたものだ。

その穴に入り口から5mほど降りると、

広大な空間が出現する。

そこは明らかに人工物で囲まれた空間だ。

第2ステーションの一部だったのだろう。

そんな広い空間をミューミューは

壁沿いに降下していたのである。


ミューミューが50mほど降下すると、

直径3mほどの横穴が出現した。

ここが、救助活動先につばがる通路である。

ミューミューは身体を揺らし、

ワイヤーから手を放して、横穴に着地する。


緩やかではあるが、まだ地震による揺れが

続いてる。

ミューミューは気にせず奥へと進む。

またしても広い空間へと躍り出た。

車の散乱が見える。

原型は留めてないが、ここが作業場所である

駐車場跡地だ。

ミューミューは現場に到着した。


地震の揺れに対する対応だろうか。

5名が固まってしゃがんでいる様子が目に入る。

外見からして2名は救助隊のようだ。

ミューミューはその集団へ近づき声を掛ける。


ミュー「ご苦労様。

    私は第1部隊長のミューです。

    引き継ぎに来ました。」

隊員1「地震の中をここへ?助かります。」


隊員2「我々は、現時点をもって第1部隊の

    支援に移行します。」

ミュー「はい、報告は受けてます。

    ご協力、宜しくお願い致します。」m(_ _)m


♪ギシギシ


隊員2「2時の方向。

    30m先、天井が崩れます。」

隊員1「まずい。

    この先にまだ救助者が残ってる。」


そこの天井がくずれたら、立ちふさがれる

こととなり、救助活動に支障をきたす。

ミューミューはウエストバックから極太の

マジックペンのような機器を2つ取り出す。

両手に1本づつ持ち、崩れつつある天井を

超えて、その先へペン先を向けた。

そして、ボタンを押すと、そのペンのような

機器から弾丸が飛び出す。

その弾丸は、それぞれが別の車に当たり

ボディーを貫通した。

良く見ると、弾丸とペンが蜘糸のような

細い線でつながっている。

線の太さは1mmと極細だが、色がサイリューム

のようにオレンジ色で発光してるため

線ははっきりと見える。

ミューミューはペンを握ったまま、

両腕を伸ばして広げ、十字のような態勢を取る。

すると、ペンの後方からも弾丸が飛び出し

真後ろの壁に深くめり込む。

もちろん、後方も蜘糸で弾丸とつながっている。

次にペン本体が前後の蜘糸を巻き取り始めた。

たるんでいた蜘糸がピンと一直線になる。

やがて、2台の車が引っ張られる形となり、

ミューミューの元へと引きずられて向かって来る。

良き所で、蜘糸の巻き取りを止めると、

タイミングよく、天井が崩れ車の上に落ちる。


車は当然、天井に押しつぶされペシャンコたが、

引っ張った2台の車の間に60cm幅の空洞を

残せた。

ここを通れば、何とかその奥の救助者を

助けられそうだ。


隊員1「何とか通路は確保できたようです。

    流石です。」

ミュー「いえ、まだ安心できません。」


ミューミューは、ウエストバックからピンポン球

のようなサイズの丸い物を取り出し、その崩れた

場所へと投げる。

その玉が、瓦礫にあたると、透明なジェル状が

半径10m四方へ散乱する。

そして、そのジェルは瞬く間に硬質化した。


ミューミューは、一連の行動で何をしたか

というと、車を盾にして通路を確保し、

その通路が崩れないよう補強したのである。


ミュー「これで1日は持つわね。」

隊員2「お見事です。」


隊員1「この車を引っ張った機器は何ですが?

    見たことがないすが。」

ミュー「ああ。軍の開発部の試作品です。

    本来は救助者を地上へ運ぶために

    考案された物ですけど、

    別の形で役立ちましたね。」


隊員1「このような道具が存在してたのですね。」

ミュー「試作品だから私しか持ってません。

    しらなくて当然です。」


気付くと地震の揺れは止まっていた。


ミュー「そろそろ、地上の救助活動が再開します。

    あなた達2名は、地上と連携して

    救助者の受け渡しをお願いします。

    ここの3名からお願い。

    私は、残り12名をここへ連れてきます。

    外が吹雪になったら大変です。

    急ぎましょう。」

隊員1「了解。」

隊員2「了解。」


ミューミューは、先ほどの潰れた車の合間を

くぐって、反対側へと消えていった。


隊員1「出会って数分だが、既に第1部隊長が

    能力が高いというのが分かる。」

隊員2「あぁ。そもそも地震で大きく揺れる中、

    ここへ来たのは尊敬に値する。」


隊員1「驚きだ。か弱そうな少女のようだが、

    見た目と違って我々よりも遥かに

    勇気と能力を兼ね備えている。

    元ZATというのはうなづけるな。」

隊員2「だな。」


その後、ミューミューは残り12名の救助者を

1人づつ見つけ、ワイヤーが垂れ下がる空洞まで

運んだ。

途中、地上から応援が2人来て、ミューミューを

手伝うことに。

生存していた15名全員を地上へ送ることが出来た。

そして、最後のミューミューが引き上げられる。


~~~ 地上 ~~~~~~~

地上へ出ると、天候は快晴から一転、吹雪と

なっていて、視界も悪い状況となっていた。


急ピッチで作業を進める。

2体のウイングが大型車両を前後で挟む体系で、

出発の準備が整った。

救助者は全員、大型車両に乗車してる。

先頭は、第1部隊のウイングだ。

ミューミューは先頭ウイングの足へ捕まって

立ち乗りする。そして、後方を確認。


ミュー「準備はいいですね。

    では予定通り、このままマス国の

    地下都市へ直行します。出発。」


2体のウイングと1台の車が一直線に

連なり走り出す。


♪ガタガタガタ


走行を開始して30分後。

またしても地震が発生した。


ミュー「全体停止」


一面、雪一色の景色。

現在居る場所は、地平線まで続く平坦という

こともなく、瓦礫の上に雪が積もった、

凹凸の激しい所だ。

砂漠にいるようなイメージである。

建造物は全て雪に埋もれている。

地震によって何かが倒れる心配はないが、

緩やかな上り坂を走行してる。

車が揺れによって横転するかもしれない。

安全策のため進行を停止させたのだ。


だが、状況は刻一刻と変化する。

ミューミューはネロ(タグ)からの報告で危険を

察知した。


ミュー「全体前進」


地震による揺れは治まっていないが、

前進を決意する。

すると、30m後方で大きな陥没が発生した。

その陥没の輪は広がってゆく。


ミューミューは、先頭ウイングのワイヤーを

握りジャンプ。

後方の車両の手前で、仰向けの状態で着地する。

すると、全身が雪に埋もれた。

車は止まらず突き進む。

ミューミューの足元の上を通り抜ける。

運転手はその状況を見て、車を緊急停止させ

ようと操作するも止まらない。

そうミューミューが遠隔操作して進ませて

いたのだから。


ミュー 「マーシャ、止まらず進んで!」

マーシャ「了解。」


先頭のウイングを操縦するマーシャは、

指示されたまま前進し続ける。


ミューミューは幸いにも全身が雪に埋もれた

状態により車に接触することはなかった。

というかミューミューはあえて、このような

行動を取ったのである。


車がミューミューの上半身にまで来たところで

握っていたワイヤーを車のバンパーに引っかけた。


車が通り抜けるとミューミューは立ちあがる。

陥没の広がりは増し、最後方のウイングが

ゆっくりと機体が後ろに傾き仰向けで倒れる。

ミューミューはジャンプして、そのウイングの

胴体に乗る。


陥没の広がりは進み車まで達する。

それによって車の進みは悪くなる。

だが、先頭のウイングが、ミューミューに

よって設置されたワイヤーによってけん引され

なんとか止まらず進み続ける。

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