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4-5 凶悪犯と再会しました

~~~ アストロ国:ナカ地区 ~~~~~~~~~

♪ドーン


大きな爆発音と共に、壁に直径3mほどの穴が開いた。

そして、その崩れた穴から少女を先頭に3名の男性と

3体のウイングが入って来た。

そう、ミューミューら一行である。

ここはステーション地下1階の駐車場。

ミューミューは、ステーションの駐車場を転々と周り

救助活動を行ってるのだ。


なぜ駐車場をピンポイントに捜索してるかというと

車内の生存率が高いからである。

大地震によって、全土に渡って発光炉からの

エネルギー供給が途絶えた。

建物の崩落によって生きながらえたとしても、

空調システムが止まれば、極寒の中、タグがあった

ところで許容範囲を超えてるため生存し続けることは

難しい。


だが、車やウイングなどの乗り物は違う。

燃料を積んでいるため、破損しない限り空調を回し

続けることができるのだ。

車が壊れなければ車内の空調機能によって生きなが

らえている可能性がある。

そして、駐車場は地下であるから崩落でつぶされる

可能性も低い。

そこで、ミューミュー達は駐車場をターゲットに

救助活動をしていたのである。


アルフ「ここもひどいですね。」


全隊員でライトを照らし内部をくまなく観察する。

駐車場と聞かされなければ、どこに来たのかわからない

ほど内部はメチャクチャだ。

どちらかと言うと広い洞窟に迷いこんだ感はある。


ミューは自身のタグを使って半径500m圏内の生存者を

検索する。


ミュー「8名。生存者を発見しました。

    場所は6ヶ所。位置を送ります。

    作業、ヨロシクね。」

全隊員「了解。」


ミュー「なんども言いますが、足場が悪く、

    瓦礫が崩れやすくなってます。

    くれぐれも怪我がないように!」

全員 「了解。」


アルフ「隊長も無理をなさらぬようお願いします。」

ミュー「ありがとう。この先を見てきます。」


ミューミューは全員をこの場に残し、1人、

暗闇の奥へと消えて行く。


自ら危険な場所へと1人で向かい。

安全ルートを確認してから隊員達を呼び寄せる。

そんな彼女の行動を隊員たちは尊敬を抱いている。

彼らの目には、か弱い少女としてではなく

信頼に値する上司として映っていたのであった。


~~ 2時間後:地上 ~~

一面真っ白な雪景色。

とある場所に10名の軍人と、ウイングが2体いる。

ミューミュー達が活動してる場所だ。

30名近くが救助され、全員マス国の地下都市へと

運ばれていった。

ここでの作業は完了である。


ウイングの手から垂れ下がったワイヤーが

最後の1人を力地上へと引き上げている。

この作業場所は人工的に地面へ開けた穴であるため

直径2mと小さい。


その最後の者がその穴から姿を現した。

ミューミューである。


テレス「お疲れ!」

ミュー「あれ!テレスさん。

    何でこんな場所に居るんですか?」


テレスという言葉に周囲がピクリと反応する。

アストロ国を脅かした凶悪犯の名だ。

隊員達は一斉にテレスの顔を見る。


テレスはなんだか分が悪い。

オレの名前出すなよと目で訴えると、

ミューミューはごめんごめんと目で返答する。


隊員 「隊長。もしや、このお方は?」

ミュー「あぁ。安心して。

    テロを起こした人じゃないから。

    名前がたまたま似てるだけ。」


隊員達はどうにも信じがたい顔をしている。

髪がボサボサで、ヒゲを伸ばしてるため

判断つかないが、犯行声明の顔と声が似てる

ような気がする。

メーティスとつながれば確認が取れるのだが。

ここは隊長の言葉を信じるしかないと

この場の全員が納得する。


ミュー「地下都市にはもう行かれましたか?」

テレス「妻に会いたいので急いで行きたいところ

    ではあるが、こちらを先に終わらせないと。」


テレスはポケットから1つの試験官を出す。


ミュー「(フィジ国に)ミサイルなかったのですか?」

テレス「地震で壊れてしまって飛ばせられなかった。

    ハンディタイプの空対用のはあったが

    せいぜい2、3キロしか飛ばないから

    使い物にならない。」


ミュー「そうでしたか。」

テレス「だからこちら(アストロ国)へ来たという訳さ。」


ミュー「なるほど!こっちにはあるのかな?」


ミューミューは顎に手を当て少し考える。


ミュー「これからちょうど軍に戻るところだら

    聞いてみます。

    一緒について来ます?」

テレス「そりゃ付いてくよ。それが目的なので。」


ミューミューはあぁそうですかという顔で愛想笑いをする。


~~~ ルジェル軍事基地 ~~~~~~

ミューミュー達はルジェル軍事基地へと戻って来た。

ここは救助活動の拠点として利用している。

拠点はもう1つあり、セキュリティセンターがそれにあたる。

アストロ国では2か所の拠点を設置して救助活動をしているのだ。

ここは軍事施設ではあるが、もうその役割は果たしていない。

このご時世だ。武器を捨て。国は軍を解体したのである。

なのでもう軍隊は存在しない。それは他国も同じ。

国や人種は関係ない。

残った人たちで人類の存続に向けて一致団結しようとしている。


残った元軍人たちはというと救助活動へとシフトした。

そして生き残った一般市民は地下都市へと向かったのである。


スコビィ「隊長。今、御帰りで?」

ミュー 「そっちは、ずいぶん早かったわね。」

スコビィ「いえ。我々も先ほど戻って来たところです。」


ミュー 「ところで私はもう、あなたの隊長では

     ありませんよ。」

スコビィ「今更呼び名は変えられん。

     新しい肩書が付くまで隊長と呼ばせていただく。」

ミュー 「まぁ、私もそっちの方がしっくりくるけどね。」


和気あいあいで会話する元メンバーのスコビィ氏。

彼は別部隊の救助隊長として活動していた。

ミューミュー小隊のメンバーは、だれ一人欠ける

ことなく生存していたのだ。

地震当時、軍事施設に居たのが幸いしたのだろう。

モエニとロワも救助隊長として現在野外活動中だ。


そんな彼らに元隊員としてミューミューも鼻が高い。

そして自分も恥ずかしくないよう行動しなくてはと

身が引き締まる思いであった。


ちなみに、ライトとルソンは負傷中であるから

そのまま地下都市の病院へと搬送された。

彼らも手伝う気まんまんでいたが、ミューミューが

強制に送ったのは言うまでもない。


ミュー 「そっちの状況はどう?」

スコビィ「想像以上に生存者は少ない。」


ミュー 「私のこところも同じ。

     このままだと人類は8万人くらいになりそう。」

スコビィ「大震災で8万人も生き延びた。

     喜ばしき事だと思います。

     地下都市もメーティスも壊れずに済んだ。

     これは人類にとって奇跡だ。

     自分はこう考えています。」


ミュー 「そうだね。ポジティブに考えよう。」

スコビィ「自分は次の現場があるので、

     これにて失礼する。」


ミュー 「ごめん、引き留めちゃって。

     無理はいないでよ。」

スコビィ「その言葉は、そのまま返します。」


ミューミューは苦笑いをしながらスコビィを見送る。

そして、ミューミューもまた次の救助活動を

しなければならない。

先ほどのメンバーへ、30分以内に出動できるよう

準備の指示を出す。


ミューミューにはもう一つやらなければならない

事がある。

周囲に注目されるのを無視して廊下を走り

とある会議室へと入る。


ミュー「お待たせしました。」

テレス「忙しいのに申し訳けない。」


再出動する前にテレスとの件を終わらせようと

人目のつかないこの会議室を用意したのであった。


テレス「このあとオレも救助活動手伝うよ。」

ミュー「それは大変ありがたいけど、

    テロの首謀者だってバレたら大変な

    ことになるから地下都市の方へ行って。」

テレス「そうだよな。」


ミュー「テレスさんは人類最後の科学者だから

    地下都市の方が能力を発揮できると

    思います。

    1日でも多く人が生き続けられるよう

    一刻も早く研究していただきたいです。

    お願いします。」

テレス「分かったから頭を下げないでくれ。

    オレの残りの人生もそれに費やしたい

    と思っている。

    研究が続けられるのもありがたいし。

    わかった。

    このあと直ぐアリーシャの元へ行くよ。」


テレス「でも地下都市着いたとたん

    刑務所行って事にはならないよね?」

ミュー「ハハハ。なるかも。

    サララにきつく言っておくので

    安心してください。」

テレス「そうしていただけると助かる。

    オレが何を言っても聞かない人なので。」


ミュー「では早速始めましょう。」


ミューミューはセキュリティセンターの開発室へ

通話で接続する。


カール「久しぶり?

    お前さんの顔が見れて安心した。」

ミュー「カールじぃが生きててくれて嬉しい。」


カール「ハハ。死んだと思っておったか!

    まだまだ若いもんには負けないぞ。

    で?なんだ!何かあったのか?」

ミュー「ごめんなさい。急いでますよね?」


カール「そうだね。手短に頼む。」

ミュー「5分ほど時間をください。

    私も急いでますから端的に説明します。」


ミュー「1万キロ飛ばせるミサイルって

    あります?」

カール「はぁ?」

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