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2-32 どうしてみんな自分勝手なのかしら

~~~ ラプラス城:門付近 ~~~~~~~~~

マリエン砲によって正門周辺が破壊され、侵入を防ぐ

はずの壁がもはや役目を果たしてないところへ、

サモス率いる多国籍軍が現れフィジ国軍へ銃口を向ける。


その行為によりフィジ国軍も多国籍軍へ銃を向け

反応する。

ミューミューとライトは2つの軍の間を挟まれ

フィジ国軍よりに位置していた。


サモス「銃を捨てろ!指示に従えば

    危害を加えないことを保証する。」


仰向けに倒れていた1人の少女が立ち上がる。

フィジ国軍を守るようにして両手を左右に広げ

サモスと正面で向き合う。


ミュー「もうこれ以上、止めて!争わないで!」

サモス「ミュー殿。危険です。伏せてください。」


ミュー「私達が今やるべきことはここの負傷者を

    救助することです。

    そして亡くなられた人の弔いです。」


フィジ国兵の1人がミューミューへ銃を向ける。


フィジ国兵「元はと言えば、貴様が原因だろう。

      お前が殺したようなものだ。」


銃口との距離は2cm。

ミューミューはそれに動じずフィジ国兵側を正面に

反転する。

彼女の行動によって、フィジ国兵たちは

ミューミューへ標準を合わせる。


ミュー「そうです。全て私の責任です。

    殺して気が晴れるなら私を撃ちなさい。」


サモス「彼女は今回のことに関係ない。」

フィジ国兵「たわけたことを!」

ライト「やめろ!打つな。」


ライトは丸腰のまま、ミューミューの横に立ち、

フィジ国兵への説得にでる。


フィジ国兵「お前も仲間だったな。」


ライトは所長命令に背いたことによる反逆罪の

容疑が掛けられている。

ここで少女をかばうということは仲間であると

認めたようなものだ。


フィジ国兵「貴様。本気で言ってるのか。」


サモス「撃つな!彼女に危害を加えたら

    全員射殺する。これは警告ではない。」


ミューミューはフィジ国兵を正面にしたまま、

首だけを出来る限り後ろに曲げ、サモスへ語り掛ける。


ミュー「サモスさん。もう戦争は終わったんです。

    これ以上犠牲をだしてはいけません。

    私が責任を取ります。

    早く、怪我人の手当を!」


ミューミューは顔を正面に戻す。


ミュー「私は死んでもいいんです。

    さぁ、撃ちなさい。」

ライト「ふざけんな!」

ミュー「ふざけてません。」


ライト「お前が死んでも。

    ここの奴らは生き返らねぇ。

    逃げんじゃね。」

ミュー「逃げてません。」


ライト「死を選ぶってことはな。

    責任を取るんじゃなくて

    責任から逃げるってことだ。」

ミュー「じゃあ、どうすればいいよ。」

ライト「貴様が考えろ!」


♪ドーン


城の4階付近から爆発が発生。

黒煙が出ている。


今の爆発音で、その場の全員が防御態勢に入り、

爆発箇所を確認する。


ミュー「どうして?

    1万体のレグが城内に出撃されてる。」

フィジ国兵「ははは。形成逆転だな。

      正面口を開けろ。」


城の正面口を警備している者が、扉を開ける。


ライト「なぜ分かる。適当なこと言うな!」

ミュー「本当です。正面口は開けてはいけません。」


フィジ国兵「銃を捨てて。両手を上っ」


交渉していたフィジ国兵が銃に撃たれ地面へと倒れる。

即死だ。

城の正門が開くと同時に、内部から狙撃したのである。


20体のグレーレグが外へと勢いよく飛び出す。

ミューミューは周囲500mの110体の

レッドレグを遠隔操作し防御しつつ反撃に出させた。

どうやら城から出て来た新タイプのグレーレグは

ここに居る者を全員敵と認識しているようだ。


ミュー「城内部から命令で、ここに居る全員

    殺すつもりです。」

サモス「ひとまず引け!」


サモスは、ミューミューとフィジ国兵へ

こちらに来るようジェスチャーする。


ミュー「私は、ここに残ります。

    負傷者を連れて避難してください。」


サモス「ミュー殿。下がってください。」


ミューミューにはサモスの声が届いてる。

逃げるにしても、自分と正面口の間に

フィジ国兵が多数いて、レグによって撃たれて

倒れている者がいる。

ミューミューが操作するレッドレグが

おとりとなり、大半は無傷で助かったものの、

8名は命を落とし3名が重症で生きてはいる。

ミューミューはその3人を助けようとしているのだ。


ミュー「危険です。すぐに避難を!」

ライト「危ないのお互い様だ。

    貴様、動けるのか!」


ミュー「私は大丈夫。」

ライト「分かった。

    そこの奴を助けるのだろう?」


ミュー「はい。あと2名生きてます。

    その人達も助けたい。」

ライト「了解した。手助けが必要だろ。

    この戦いが終わるまでは共闘だ。

    いいな。」

ミュー「はい。」



~~~ ラプラス城:4階 ~~~~~~~~~

数分前。


サララ達は身を隠し6名固まって待機している。

全員ウイングに乗ったままだ。

サララがマップで何度も確認するも、行く先で

待機しているレグが居り、どうも移動する気配がない。


サララ>>この先にレグが10体います。

    私がそのレグを引き付けるので、その間に

    指示したルートで先で進んでください。

    私はあとから追いかけます。


班長 >>姫様。その役目、私に任せてください。

全部下>>私にやらせてください。


サララ>>危険です。

班長 >>ならば尚更(なおさら)のこと。

    姫様にさせる訳にはいきません。


班長 >>この程度、私1人で十分。

    お前たちは姫様を護衛せよ。

全部下>>了解。


サララ>>勝手に仕切らないで。私の・・・


♪バリバリバリバリ


サララの言葉を聞く前に班長は1人飛び出し

レグ集団へ先制攻撃を掛けた。

レグたちはおとなしくしてる訳はない。

即、反撃に移った。


班長 >>姫様。どうかご無事で。


1体のレグを破壊したところで、

班長はサララ達が見つからないよう

別の方角へと逃げる。

9体のレグは、班長の乗るウイングを

追いかけながら攻撃する。


1体は破損。

残り9体のレグはサララのマップから姿を消した。

サララは班長が勝手に飛び出したことに動揺している。

なぜなら確実に死ぬことが分かるからだ。

レグには自立AIがあるため班長を発見した時点で

管理室から命令がなくても単独で追撃を行う。

だが9体のレグ以外の攻撃はない。

なぜならサララがデータを改ざんしてるからだ。


今、マップから消えたということは500mを

越えたことを意味する。

すなわち、サララの制御が行き届かない場所となる。

おそらく管理室へ通知されてるだろうし、

仲間のレグも呼んでるはずだ。


だけど、ここに留まっていたら、

彼の行為が全て無駄になる。


サララ>>もう勝手な行動はとらないで! (--#)

全部下>>了解。

サララ>>行くよ。(.. )


5体のウイングは走り出す。


~~~

班長は、追手のレグを攻撃しながら、

出来るだけ姫から離れるよう全速で走る。


ついに正面からも攻撃が来た。

200m先にレグがいる。

きっと仲間を呼んだのだろう。

正面のレグが近づいてくる。板挟み状態だ。

幸いにも手前に十字路がある。

そこを曲がって何とか迂回できた。

ウイングのボディは既にハチの巣。

動いていられるのも奇跡である。

班長の身体はウイングの中とは言え、

この状況では無傷でいるはずがない。

血まみれで、気力で操作している。

一瞬、自動走行に切り替えれば死んでも逃げ続け

られるのでは?と頭を過ったが、乗っ取られる

ことに気づき限界まで操作することを決意する。


正面が行き止まりのT字路まで来た。

どうやら城の端のようだ。

後方からのレグによる攻撃は続く。


班長(さて、右と左。どちらにするか。)


無意識に左に曲がると、100体のレグが

待ち構えていた。

慌てて、正面を攻撃しながらバックで走行する。

すると突然、外の日差しが入り込み

視界が明るくなった。

外の風景が見るところに出たようだ。

反対側を見ると、広い空間になっている。

だがここで絶望を味わうことに。


軽く千体を超えるレグが配置されていた。

そうレグ集団に囲まれたのだ。

班長は理解した。

そうか、ここへ先導されていたのだと。

そしてここが自分の墓場になることを悟った。


3発の小型ミサイルが自分へ放たれたのが

目視できた。

だがマニュアル操作で飛んで来るミサイルを

撃ち落とすことなど不可能。

班長は何もできないまま、3発のミサイルの直撃を

受けることに。

大爆発を起こし原型を留めないほどに粉々に

吹き飛んだ。

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