2ー14 早くもスローライフ計画が崩れ始めました
~~~ アストロ国:あるレストラン ~~~~~~
ミュー 「私達は、フィジ人でもフィジ国の
スパイでもありません。」(‥;)
モカリス「どいうことかね?
ますます分からない。」( --)
ミュー 「この国での自由を保障してください。
そして私たちのことを2人だけの
秘密すると約束してください。」
サモス 「それは出来ない相談だ。
内容によって判断する。
我々は軍人だ、全てを見逃すことなどできん。
まづは君たちが全て話したまえ。
それから判断する。」(#--)
モカリス「一つ質問していいかね。
君たちは、アストロ人でもフィジ人
でもないということだね?」
ミュー 「ノートコメントです。」
サモス 「まかさ他の島から来たとでも言うまいな。」
モカリス「分かった。
我々に対して敵対しないと約束するなら
ワシの権限で君たちに自由を与えよう。」
サモス 「総長。そんな事を口にして
よろしいのですか?」(;--)
モカリス「構わん。
ただし、秘密に関しては、大統領や
数名の幹部にも共有させていただく。
流石に君達を自由にするには、
それなりの説明と手続きが必要だ。
だれにも知らせずにというのは無理がある。
我われは軍人だ。
上司に対し虚偽の報告はできない。
そこは理解してもらいたい。」
ミュー 「一般市民としてひっそりと暮らせるので
あれば敵対しないと約束します。
そして、私たちの秘密に関しても、
多くの方に知られても別に構いません。
私が気にしているのは私生活に影響が出る
ことのないようにしたいだけなので。」
モカリス「君達の気持ちは理解した。
最善を尽くすと約束しよう。」
サララ 「ほんとうに信用して、いいのね?
大人って平気で嘘つくから。」(-- )
サモス 「口を慎め。
総長に向かって無礼であるぞ。」(#--)
モカリス「サモスくん。構わん。
彼女らの言い分はもっともだ。
では私の本気を見せるとしよう。」
モカリスは、タグを使って大統領官邸に接続する。
モカリス>>デカルト大統領におつなぎ願いたい。
デカルト>>デカルトだ。緊急か?
モカリス>>はい。例の少女、2名に恩恵を与えたく
連絡した次第です。
デカルト>>彼女らと交渉しているということだな?
何を要求してきた?
モカリス>>話が早くて助かります。
我国へ亡命させ、一般市民として
生活させたいと考えております。
そして、軍の要注意人物リストおよび
関連情報を全て消去したい所存であります。
デカルト>>彼女らの存在自体を軍から消したいと。
それはモカリス自身の判断と
捉えていいんだな?
モカリス>>はい、私の独断であります。
デカルト>>理解した。では君に一任する。
後処理は私に任せろ。
モカリス>>寛大な対応ありがとうございます。
彼女らの情報は後ほどご説明させて
いただきます。
大統領との通話のあと、セキュリティセンターへ
連絡し、少女たちのデータを全て消去させた。
モカリス「私の本気を理解して頂けただろうか。
私は私の権限を使って、
君たちの要求を飲んだ。
次は君たちの番だ。」
ミュー 「分かりました。」(^-^;
流石にここまでやられるとぐうの音も出ない。
今更取り消すことなど不可能だ。
ミュー 「実は私達はマス国人なんです。
名前は、ナーシャとアリーシャ。
そうニュースで報道されている。
亡くなった王女です。」
サモス 「ばかな。」
ミュー 「別に信じていただかなくても結構です。」
モカリスとサモスは、自信のタグを使って
王女の写真を確認する。
髪型は違うが、確かに顔はそっくりだ。
ミュー 「顔が似てるそっくりさんでも、
影武者だと思ってもらってもいいです。
ただ1つ言えることは、
王族には特権があります。
メーティスへ命令できる権限です。
それを使えば、国境での認証通過や
監視映像の改ざん、ましてや
個人情報の書き換えなど
容易だというこです。」
サララ 「簡単にいうと私達が付けてるタグに
システム権限が付与されてるから、
メーティスにつながっている機器であれば
自由にコントロールできるということね。」
ミューミューとサララに想像だに
してないことが起こる。
モカリスとサモスは、椅子から立ち上がり
立膝を付いて啓礼したのだ。
ミュー 「え?」 (‥?)
サララ 「ハイ?」(‥?)
モカリス「大変ご無礼いたしました。陛下殿。
我々の言動、態度、あなた方への扱い方。
大変失礼な事を致しました。」m(_ _)m
サモス 「申し訳ありません。
心より謝罪いたします。」m(_ _)m
サララ 「私達の事、信じてくれるんですか?」
ミュー 「嘘ついてるかもしれないし。」
モカリス「信じますとも。
そのタグが何よりもの証拠。」
サララ 「盗んだ物かもしれなませんよ。」
サモス 「何をおっしゃる。
そのタグはC型の血液しか反応しません。
すなわち、マス国の王族しか
身に付けられないのです。」
ミュー 「へぇー、今知った。」
サララ 「私の血液ってC型なんだ。」
サモス 「はい。
全人類の血液を分類すると
A、B、C,O,AB型の5種類
に分けられます。
C型はマス国の王族しか見られません。」
なんだか、立場が逆転してしまって、
ミューミューとサララは落ち着かない。
モカリス「一つお聞きしたいのですが。
なぜ、陛下が我が国に?」
ミュー 「家族や家臣、民は絶え、マス国人は
私達2人だけとなりました。
王しかいない国など必要でしょうか?
子供と思われるかも知れませんが、
一般市民とし暮らしたくなったのです。」
モカリス「それでお亡くなりに成られましたか。」
ミュー 「まぁ、そんな感じです。」
サモス 「民が居ないとおっしゃられますが、
元々マス国には王族しか居なかった訳ですし。
あなた達の存在自体が人類の象徴
なのですよ。
現に死亡が報道され、全世界の
人々は悲しまれております。」( ..)
モカリス「しかし、どのようにして
死を偽装なされたのですか?」
サララ 「言っていいのかなぁ。
メーティスの運営管理している
ラウラ技研の連中に命を狙われたんです。
私達2人共ね。ちょうどいいので、
そこで死んだことにしました。」(^^;)
サモス 「それが事実であれば大問題だ。
フィジ国がメーティスを私物化する
目的でお二人を殺害しようと
したとしか思えん。」(#--)
サララ 「まぁ、そうでしょうね。」(^^;)
サモス 「では、その恐怖から逃れるために
名前と国籍を変えたということですか?」
ミュー 「いえ、それは違います。
本当に一般市民になりたくて、
死んだことにしたんです。
だからお願いがあります。
王女は死んだんです。
私達を10代の女子と
同じ扱いにしてください。」
サモス 「いや。流石にそれは。」(;--)
ミュー 「お願いです。立ってください。
言葉遣いも出会ったときのまま
命令口調でいいです。
私達は怒りませんから。」(>_< )
モカリスとサモスは、お言葉に甘え。
椅子に腰かける。
モカリス「だが、このことは内密にする必要がある。
王女が生きてることが知られたら、
必ず刺客が送られて来るのは間違いない。
ユリウス将官の暴走もフィジ国側が
裏で手を引いている節がある。」
モカリス「我々に、少しの期間だけ、
あなた方を保護させて頂けないだろうか?
この話を聞いた以上、
野晴らしにはできません。
私の命に代えてでも、
あなた方を守る義務がある。」
サモス 「私も同じ考えです。
メーティスをフルで扱えるというのも
ありますが。
あなた方は人類の希望なのです。
もし、身に何かありましたら
私一人の責任では済まされない。」
モカリス「ご理解して頂けないでだろうか?」
ミュー 「分かりました、お願いします。」
サララ 「えー。普通に暮らせないの?」
ミュー 「ガマンしましょ。
どうせ、一般の家に住んでも、
軍隊が周囲に張り付いたんじゃ、
普通の生活なんて出来ないから。」(^^;)
サララ 「軍なんてつかなくても、
自分達で自衛できますけど。」(--#)
ミュー 「この人達に何言っても無駄よ。」
モカリス「ご理解して頂いて恐縮です。」
サララ 「少しの期間ってどのくらい?」
モカリス「あなた方に聞いていただきたいことが
あります。」
サモス 「よろしいのですね。」
モカリスは首を縦に振る。
モカリス「我々は近々フィジ国でテロを起こし、
集中管理室を制圧しようと計画してます。」
ミュー 「えーー。」 \(>_<)/
サララ 「えーー。」 \(>_<)/




