2ー7 頭の良い人ってネジ一本取れてるよね
~~~ フィジ国:テレスの職場 ~~~~~~~
テレスは急ぐこともなく会話しながら階段を下りる。
武装集団に捕まるかも知れないと言うのに
この男の余裕はどこから来るのだろうか。
ミューミューは驚く。
テレス「僕に会いにわざわざここまで来たの?
事前に言ってくれてればいいのに。」(^_^ )
テレス「しかし君たちもタイミング悪いね。
怖い人達が来てしまって。」
ミュー「テレスさんを捕まえに来たんですか?」( ‥)
テレス「そうだね。
僕の確保と研究資料を持ち出そうとしてるだよ。
ほら、僕って人気者でしょ。」
サララ「ちょっとは緊張感持ちなさいよ。
あと、急がないと捕まるよ。」(#--)
テレス「大丈夫、大丈夫。
彼らと、かくれんぼしてるから。
4階で必死に俺を探してるよ。」(^_^ )
サララ「あんた、頭いかれてるわ。」(#--)
テレス「酷いな。」
ミュー「本当に急がないと。」(;^^)
テレス「気づかれたら走ればいいよ。
ほら、僕、元陸上選手だし。」
ミュー「そうなんですか?」("o_o)
テレス「冗談だよ。緊張、ほどけた?」
サララ「なんなのこの人。
私達、悪側に加わってない?」(#--)
テレス「アリーもすっかりレディーだね。」(^_^ )
ミュー「2人は、お知り合いですか?」
テレス「僕の婚約者だ。」
サララ「はぁい?
あんたなんか知りませんけど。」("o_o)
テレス「お友達の前だからって照れるなよ!」
サララ「ちょっと待った。
いつあんたと婚約したのよ。」
テレス「素直じゃないな。」
テレス「ナーシャさんだよね?」
ミュー「そうです。
私の事、ご存じなんですか?」?( ‥)
テレス「王宮で一度だけお見受けしたことがある。
面と向かって挨拶してないから
初めましてになるのかな。」
ミュー「兄とは知り合いなんですか?」
テレス「ナル殿下?
知り合いというか、たまに研究の情報収集を
依頼してる。
仲が良いかは微妙だな。」
テレス「話は後にして、ここをでましょう。」
3人は1階の正門を出て外にでる。
ミューミューは振り向き、ビルの上を見上げる。
真っ暗な室内をライトの明かりが動き回っている
のが見える。
テレスが外に出ていることに、まだ気づいてないようだ。
ミューミューは、撃たれた警備員を心配し、
警備隊医療班と軍へ通報する。
3人は、ミューミュー達が乗って来たタクシーに
乗り込み、一路テレスの自宅へと向うことにした。
~~~ タクシー車内 ~~~~~
ミュー「アリーシャと婚約されてるのは本当なんですか?」
サララ「あー、その話は止めて。気分悪い。」
テレス「『テレスのお嫁さんになる!』
ってしつこく言うもんだから、
『大人になったら結婚してあげる』
って婚約を交わしたんですよ。」
サララ「気持ち悪。子供の時の口約束じゃない。
今でも信じてるなんて変態じゃないの!」
テレス「おいおい、3年も会わないうちに
性格変わってないか。」
サララ「大人になれば考え方も変わるの当然でしょ。
というかアリーシャは死んだの。
ニュース見て!
私はサララという人物です。」
ミュー「ちょっとサララ。」
テレス「本当だ。王の娘が亡くなってる。
どういうこと?
君達はそっくりさん?」
ミュー「私達は本物です。
王宮から逃げてきました。」
テレス「なるほど、なるほど。秘密結社に狙われてて
死んだことにしてるんだね。」
サララ「ドラマの見過ぎ。全然違います。」(#--)
テレス「ははは。
天才の僕でも流石に分からないや。」(^_^ )
ミュー「テレスさんにお願いがあります。」
テレス「何?自分で言うのもなんだけど
意外と使えない男だよ。」
ミュー「私達は自由になりたくて死んだことにしたんです。
だからこのことは秘密にして欲しいの。」
テレス「どういうこと?
何を秘密にすればいいの?」
サララ「そのままだよ。
残りの人生は一般的な10代女子として
生活して行くことに決めたの。
だから、王宮で死んだことにしたのよ。」
テレス「なるほどなぁ。
一般市民の暮らしにあこがれるのは理解できる。
わかった。君たちの事は秘密にしとくよ。
1度しかない10代女子の青春を楽しむといい。」
テレスの自宅へ到着。
そこは、8階建てのマンションの1室であった。
テレス「ささ、上がって。」
見知らぬ男性の家に入るのは本来ならば抵抗はある。
だが、この世界には、24時間監視してくれるタグがある。
これさえあれば身を守ることは容易だ。
2人はちゅうちょなく、テレスの家へと入る。
間取りは1LDK。ザ一人部屋って感じだ。
日本の一般的なサイズより倍あり、広い。
部屋にはベッドとソファ以外、家具が一切ない。
生活感をまったく感じさせなかった。
ミュー「あのぉ。ここに居たら武装した人達が
押し寄せてくるんじゃないですか?」("o_o)
テレス「大丈夫、大丈夫。ここは隠れ家だから。
あの人達、ここ知らないと思うよ。」(^_^ )
テレス「今日は、泊まって行くでしょ。
寝室使っていいから。」
サララ「あんたが使ってるベッド、
気持ち悪いので遠慮します。」
サララ「ミューミュー、他の部屋を借りよ。」
ミュー「そうね。
この部屋に私達居たらテレスさんも
ゆっくり出来ないだろうし。」( ^_^)
テレス「ヘッドは、一回も使ってないから清潔だよ。
他の部屋借りるって言っても
今からじゃベッドも何もないよ。」(^_^ )
ミュー「分かりました。今夜はテレスさんに
甘えさせていただきます。」m(_ _)m
サララ「えーー。」("o_o)
テレス「大勢居た方が楽しいではないか。
お腹空いたね。デリバリを頼もう。
何が食べたい?」
~~~ 食事の中 ~~~~~~
ミュー「テレスさんは、どうして狙われてるのですか?」
テレス「お!僕に興味あるの?」
サララ「ない。」
テレス「嫉妬するなって。」
サララ「はいはい。」
ミュー「僕の研究を盗もうとしてるのだろ。」
サララ「まさか裏の組織でヤバイことしてないでしょうね。」
テレス「いやいや、胸張って言える仕事ですよ。」(^_^ )
ミュー「テレスさんは研究者なんですか?」
テレス「一応、肩書は生物学者となっている。」
ミュー「この世界で学者は珍しいですね。」
テレス「恐らく、俺が最後1人だと思う。」
ミュー「では研究をされてるのですね?」
テレス「悲しいことに自分の研究テーマが停滞しててね。
必要な情報が不足しているのと、
資金が底をついてしまってね。
それを稼ぐためにさっきの会社で
働いてるってことだ。」
ミュー「なら渡したデータでテレスさんの研究が
先に進めますね。」( ^_^)
テレス「まだ中身を見てないけど、頼んたものが
入っていれば、だいぶ進むと思う。
残るは、30万人ほどのサンプルデータを
取るのみだ。」
サララ「30万人?
血液を採るのか知らないけど無理じゃん。」
テレス「おいおい。悲しい事いうなよ。
金があれば何でもできる。
希望は捨ててないさ。」
サララ「私達のニュースが入ってきた。
最後の王族であるナーシャとアリーシャが
亡くなられてたということで、
全世界から悲しみの声が多く寄せられているって。
それを踏まえて、フィジ国、アストロ国、サイ国の
3ヵ国で協議した結果、マス国で
私達の葬儀を行うことが決定したって。」
ミュー「いつするの?」
サララ「これから日程を決めるってさ。
全世界の一般市民が参列できるらいよ。」
テレス「それに参加しようよ。」(^_^ )
ミュー「自分の弔いですよね。やだー。」( >_<)
サララ「それもあるし、私達を悲しんで来てくれてる
人を見たら心苦しくなる。」( ..)
ミュー「そうそう、それもある。」
テレス「ほら、そこで『わたし生きてまーす』
って宣言したら、きっと面白いことになるよ。」
サララ「バカじゃないの。」
テレス「そんな俺を好きになったんでしょ。」(^_^ )
サララ「こいつ殺す。」




