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2-1 いまさらプロローグ?【2026年3月】

~~~ 東急東横線:武蔵小杉駅 ~~~~~~~~~

ミュー「ほんとに大丈夫なの?

    部屋が荷物で埋まってますけど!

    ちょっとでも片付けたら。」(^-^;

サララ「今から整理しだしたら

    ますます足場がなくなるって。

    今日はそのままにして、

    明日やるよ。明日。」( ^0^)


ミュー「見てないからそんなこと言えるんだよ。

    ビックリするくらいスペースないよ。

    何とかしないと今夜寝れないから。」

サララ「いいの。いいの。

    今日はミューミューの部屋で一緒に寝るから。」


ミュー「えー、やだーよ。ベット狭いし。

    まだ時間あるでしょ。

    いっしょに手伝うから

    寝るスペースだけでも作ろうよ。」

サララ「いいじゃん、今日くらいは。

    記念すべき初日だよ。

    片付けで時間つぶすなんてもったい。」


サララ「ミューミューの部屋、

    布団敷くスペースくらいはあるでしょ?」

ミュー「布団なんて持ってないです。」


サララ「私が持って来た。ベットが届くまでの間、

    布団で寝ようと思って持ってきたの。

    賢いでしょ。」


サララ「友達とお泊まり会とかしたことないの。

    今日はいいでしょ。」( ^0^)

ミュー「なんか恥ずかしいんですけど。」(^-^;


サララ「別にお風呂いっしょに入ろうとか

    言ってる訳じゃないじゃん。」( ^0^)

ミュー「お風呂なんてもっといや。」(>_<;)


サララ「一緒のベットじゃないんだから。ね、ね?」

ミュー「分かった。今日だけだからね。」


サララ「ハイハイ。」

ミュー「あやしい。」(-- )


サララ「大丈夫、大丈夫。私、やる子だから。」

ミュー「そうだったけ!」(--?)


サララ「ひどーい。」( ^0^)


2026年3月中旬。

神奈川県川崎市の武蔵小杉駅に上空のショッピング街

『スカイ・モール』がオープンした。

それは駅周辺の高層ビルを地上から20階のところで

蜘蛛の巣のように四方につないで作られたもので、

小売店やカフェテラスが立ち並ぶ

日本最大のショッピングが誕生した。


外観は10代の若者をターゲットとしてあり、

煉瓦調の遊歩道と統一感のある可愛らしいお店で

まるでテーマパークにいるかのような演出である。

時刻は現在18:00、オープン初日とあって

中高生の女子でごった返していた。

夜空や風景を楽しむのも1つの目玉であったが、

惜しくも今日は天候が悪く、星を眺めることはできなそうだ。


ショッピングモールには、数ヵ所にフードコートがあり、

とあるカフェテラスでお茶をする2人の姿がった。

一人は、ロングスカートで清楚な感じのお姉さんと、

対照的にボーイッシュな陽気な感じの子が

1つの丸テーブルに対面で腰掛ける。

親しげに話す2人は、仲のいい姉妹のように見える。


ミュー「荷物、多すぎない?

    段ボールで部屋が山積みだよ。

    あれじゃ、片付けても寝るスペース

    作れないんじゃないかな。」(^-^;

サララ「部屋、そんなに狭いの?」


ミュー「都会のマンションをなめないでよね。」

サララ「半分くらいは捨てられるから問題ないでしょ。」


ミューミューと呼ばれる見た目お姉さん風な方は、

つい先日大学を卒業したばかり。

4月からは新社会人となるはずだったが、

迷ったあげくどこにも就職しなかった。

というのも、大学時代から片手間で執筆していた

小説を本業にすることを決めたからだ。

大人気作家と言うわけではない。

彼女の作品は、ネットのフリー小説の1つで、

ありがちな少女が活躍するSF物であることから

一部のオタクにしか刺さらず、

特に人気があった訳ではなかった。


だが、ひょんなことから彼女の作品が

世界的に注目を浴びることになる。


半年前のこと。

とある探検家が、南極大陸の地下1000mに

巨大な空間があるこを発見した。

人が入ることができず、

ポーリングして小型カメラを入れたところ、

地下都市しらき建造物を映し出したのだ。


今世紀最大の大発見である。

なんとその建造物は推定1億年前に作られ人口物で

あるという。

連日ニュースで取り上げられ全世界の人々の関心が集まった。

1億年前に高度技術を持った文明が存在したとか、

地底人は実在したなど、話題を呼んだのである。


それと彼女の小説がどう結びつくかというと。

小説に出て来る地下都市の描写が、

南極で発見された地下都市そのものだったのだ。

最初はファンの間で広まり、

次第に学者やメディアにも注目され始め、

世界的に話題となったのだ。

ネット小説から文庫本出版され、

それをきっかけに作家業に専念することを決意したのである。

住居はショッピングモールすぐ近くで、

中古マンションをアトリエ兼住居場所として購入し、

先月から住み始めている。


一方、陽気なサララは、今年高校を卒業して

1間前に北海道から上京して来たばかり。

4月から都内の大学へ通うため、

ミューミューのマンションに居候することになっている。

直接ここのショッピングモールで待ち合わせして今に至る。


サララ「3章、読み終わったよ。」( ^^)

ミュー「もう読んだの、早すぎない?

    飛ばしたでしょ。」(>_<")


サララ「ちゃんと読みました。

    懐かしくてサクサク進んだよ。

    気が付いたら終わってた。」

ミュー「怪しい。」(-- )


サララ「ほんとだって。

    自分のところは斜め読みしたけど。」

ミュー「ほらぁ。」(>_<")


ミュー「何ヶ月もかけて書いたのにあっさり

    読まれちゃうとモチベーションが下がるなぁ。

    で感想は?」


サララ「面白かった。」

ミュー「それだけ?」


サララ「ミューミュー、かっこいいなって思った。

    特にミューミューの場面は

    私の知らないところだから。

    何度も読み返したよ。」

ミュー「小説だもん、そりゃかっこよく描くよ。

    私はサララのがかっこいいと思ってるけど。」


サララ「なつかしいな。」

ミュー「サララは3カ月前の話でしょ。

    懐かしいのは私の方だよ。」


サララ「もう一度、行ってみたくない?」

ミュー「私はいいかな。」(.. )


サララ「えーなんで。

    行ってないとこいっぱいあったし、

    いっしょにデートしよって約束したじゃん。」

ミュー「あっちは辛いことばかりだし。

    私たちだけ楽しむと後ろめたい。」(-- )


ミュー「出掛けるなら、こっちがいいな。」

サララ「確かに。」( --)


ミュー「みんなには会いたいかな。」(^^ )

サララ「それそれ!私が言いたかったの。」( ^^)

ミュー「サララと再会できたんだもん。

    贅沢言っちゃいけないかな。」


サララ「タグ持って来たよ。

    動いて欲しいと思うときある?」

ミュー「微妙かな。動いて欲しいような。

    欲しくないような。

    ヒーローもさ、成ってみると意外と辛いよね。」


ミュー「今は目立たず普通に暮らしたい。」

サララ「分かる。」


ミュー「みんなに聞かれたら怒られるね。きっと。」(^-^;

サララ「そんなことないって。

    誰よりも10倍は働いたんだもん。

    今度は普通の女の子を楽しんでください

    って言うと思うよ。」

ミュー「だといいのだけれど。」(.. )


サララ「みんなに会いたいな。」( ^_^)

ミュー「ほんと。」(^_^ )


・・・


ミュー「ん!どうした?」(‥ )?

サララ「ミューミューなんだよね?」( ‥)


ミュー「今更なに?」

サララ「顔が違うから変な感じ。」(^-^;


ミュー「それ私の台詞だよ。あなた誰って感じ。

    慣れるまでお互い時間掛かりそうね。」

サララ「よし、今日はあのときに戻るまで朝まで遊ぼう!」(^0^ )

ミュー「やばい、へんなスイッチ入ってる。」(^-^;


この2人。一見仲の良い姉妹のように見えるが、

驚くことに顔を合わせたのは、今日で2度目まして。

大学受験で上京してきた時と、今日ということになる。

いまだにお互いの顔が見慣れていない2人なのだ。


お互いの年齢は違うし、住んでいた場所も違う。

姉妹でなければ、親戚でもない。

バイト先の知り合いでも、友人の知り合いでも

ネットでの知り合いでもない。

接点のない、普通に赤の他人なのだ。


そんな相手の顔の認識すらままならない状態で

楽しげに会話してるということになる。


接点がないのは現実世界であって、

実は別世界で2人は会っていたのである。

それはとても不思議な体験で、

誰に言っても信じてもらえない出来事である。


サララ「そういえばさぁ、パズル探偵、ミノル見た?」

ミュー「何それ。」


サララ「ほら、健国際テロで緊急収集されたの覚えてる?」

ミュー「居心地悪かった会議でしょ。忘れないよ。」


サララ「私が『名探偵ミノル』って言ったら

    ミューミューが『頑張って探偵さん』って

    言ったの覚えてる?」

ミュー「知らない。」


サララ「えー、小説にも書いてたでしょ。」(>_< )

ミュー「覚えてない。書いてた?」


サララ「それはいいや

    今からレンタルして一緒に見ようよ。

    めっちゃ笑えるから。」

ミュー「それ見る時間あるなら

    部屋片した方がいいんじゃない?」


サララ「また言っている。

    こういうとき大人になっちゃんだ。」(;^^)

ミュー「大人です。」(--#)


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