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3-47 人類は滅亡したかも知れません

~~~ フィジ国:テレス庭 ~~~~~~~~

テレス「まづい。とんでもない事になった。」(o_o")

サララ「今は聞きたくないんだけど。」(;--)

ミュー「次は何ですか?」("o_o)


テレス「現在、我々は南の極地にいる。」

サララ「どこに居るって?」


テレス「我々というよりこの島が極地を位置してる。」

ミュー「私達、島ごとどこかに飛ばされたってことですか?」

テレス「そいうことではない。」


サララ「私にも分かるように説明して。」(*>_<)

ミュー「要するにここが南極大陸になったということみたい。」


サララ「そういうこと!なんで?

    ということは、雪が一生振り続けるってことじゃん。」

テレス「一生は言い過ぎだな。2億年後には止むと思う。」

サララ「一生じゃないのよ。」(#--)


サララ「原因は地震だよね。島ごと移動したってこと?」

テレス「いや、500km以上瞬時に移動したことになる。

    地軸が移動したと考えた方が自然だろう。」


サララ「地軸ってなに?」

ミュー「分かり易くいうと、地球は大きな磁石だと思って。

    そのN極とS極の場所が動いたってこと。」

サララ「なるほど。」


ミュー「どうしよう。だれとも連絡がとれない。

    気温も下がってるし。タグでの体温調節が

    効かなくなる限界に来てるわ。」

サララ「情報も見れないね。

    メーティス、壊れた?」(;‥)


テレス「なんとも言えない。

    おそらく、通信が遮断されただけと願いたい。

    メーティスがもし止まったのなら

    生存者が居ても人類は終わりだ。」

サララ「食べ物が作れなくなるもんね。」

ミュー「アストロ国のみんなが心配。」


テレス「ただ悪いことだけではないぞ。

    環境汚染とウイルスからは逃れそうだ。」(^_^ )

サララ「寒すぎるからでしょ?」

テレス「端的に言えば、そうだ。」


サララ「こっちの方がもっと最悪じゃないの!」

ミュー「とにかく急ぎましょう。」( >。<)


サララ「どう急ぐのよ?

    この吹雪じゃ、まともに歩くことさえできない。

    生きてる人が居たとしても、その後どうする?」

ミュー「そうね。

    そもそも生きている人がいるのかしら。

    生きていたとしても、

    この状況でどうしたらいいんだろう。」


ミュー「この部屋は移動できないんですか?」

テレス「残念なことに、上下移動しかできない。」(‥;)

サララ「使えねー。」


ミューミュー、サララ、テレスは部屋の中で

ただただ外を眺めることしか出来ないでいる。


テレス「バイクがある。ここに居ても死を待つだけだ。

    とにかく生きてる人を集めて対策を考えよう。」

サララ「バイク?雪道走れるの?」?( ‥)

テレス「走ったことがないから分からん。

    歩くよりかはましだろ。」(^^ )


避難部屋を地上へと降ろす。


テレスは厚手のロングジャケットを羽織り外へと出る。

キャンピングカーは横転している。

車両後方の上部は避難部屋となっていて、

その下は収納室となっている。

車が横転したまま背面の扉を開ける。

無傷とは言い難いが、バイクが横たわって

格納さてれるのを確認。

テレスが、収納室内にあるボタンを押すと、

バイクがところてんかのように横転したまま飛び出してきた。

バイクが完全で出来たところで、テレスはバイクを押し倒し、

正常な姿勢へと戻す。

バイクと言っても、またがって乗るタイプの

車であり、車輪が存在しない。

人が乗らなくても倒れない構造だ。


恐る恐るエンジンを掛けて見る。

エンジンが掛かり、バイクが30cmほど浮上する。


ミューミューとサララが避難部屋から様子を見に出て来る。


サララ「これ使っていいの?」?( ‥)

ミュー「バイクがなくなったらテレスさんは

    困まるんじゃい?」?( ‥)

テレス「ちょっと待った!

    他の乗り物が見つかるまでは一緒に連れてってくれよ。

    こんなところに1人残されたら孤独死しちまう。」(^-^;


サララ「このバイク、2人乗りだけど。」

テレス「俺は避難部屋に居るから引っ張ってくれ。」

サララ「なるほどね。」


サララは、キャンピングカーと避難部屋をつないでいた

ワイヤーを外し、バイクの後方へと接続しなおす。

そして、サララはバイクの前方に乗り、

ミューミューはサララの後ろに座る。


サララ>>どっちの方向に進めばいい?

テレス>>君たちが来た道を戻ればいい。

サララ>>それが分からないから聞いてるんでしょ。


ミュー「ポポにナビしてもらえば?」

サララ「確かに!ついでに自動運転してもらおう。」


サララ>>ポポ、近くの町に出たいわ。バイクの操縦お願い。

ポポ >>了解しました。


バイクが進みだす。

ミューミューは後ろを振り向き、避難部屋を確認する。

テレスと目が合うと、手を振って来た。

ミューミューも小さなリアクションで手を振り返す。


ミュー「サララ、後ろ見て。

    飛ばない凧を上げてるみたいだよ。」( ^^)


サララも後ろを振り向く。

木々の中を走行するため、部屋は2mほどしか浮上させてない。


サララ「本当だね。面白い。」( ^^)


ミュー「寒くない?」

サララ「めちゃ寒い。」


外の気温はー5℃。

タグで体温調整しているとはいえ制限を超えている。

バイクに屋根はない。

雪が全身を覆う。


ミュー「思ったんだけど。自動運転なんだからさ、

    バイクに乗らなくてもいいんじゃないかな?」(..?)

サララ「ほんとうだ!あいつにだまされた。」(>。<)


サララ>>ポポ、スートップ。


バイクが停止する。


テレス>>どうした?

サララ>>どうしたじゃないわよ。あんただけそこで暖まって!

    私たちもそっちに乗せなさい。


テレス>>外、寒い?

サララ>>寒すぎだよ。死んじゃう。

テレス>>死ぬって言う人ほど死なないと思うんだよ。

サララ>>いいから早く窓を開けなさい。


ミューミューとサララは自らジャンプして、

窓から部屋の中へと飛び込む。

そして、バイクは走行を再開した。


ミュー「みんな、どうしてるだろう。」( >。<)

サララ「知るのが怖いね。」(^-^;

ミュー「うん。」


ミュー「テレスさん、マス国の地下都市は

    地震に強いって聞きましたが。」

テレス「なるほど、生存者を地下都市に

    避難させるということだね。」

ミュー「はい。都市が壊れてないといいのですが。」


テレス「壊れてても問題はない。

    メーティスさえ生きててくれれば修復可能だ。」


サララ「メーティスが生きてるかどうかは

    どうしたら分かる?」

テレス「マス国に直接行くしかないだろう。

    通信が繋がればメーティスは生きている。」


サララ「そりゃそうでしょ。」

ミュー「生存者が居て。

    メーティスが生きてることを祈りましょう。」


サララ「あんたはこの後どうするのよ。」

テレス「俺をアストロ国へ連行するのでは?」


サララ「こんな状況でしょ。もう、どうでもいいわ。

    あんたは、残った人達がどう生き抜くか

    科学者として協力する義務があるわ。」

テレス「できれば、これをできるだけ遠くへ飛ばしたい。」


テレスは2人に、親指サイズの透明なカプセルを見せる。

中には緑色の粉末が見える。


テレス「流石にここにばらまいても。ゴミになるだけだ。

    頼むそれだけやらせてくれないか!」


サララ「ああ、作ってた新生物ね。」

ミュー「遠くって、どの辺まで飛ばしたいんですか?」

テレス「可能なら赤道付近に落としたい。

    おそらく難しいだろうから、この島から抜けて

    できるだけ暖かい地域にばらまければいい。」


ミュー「どうやって飛ばす気ですか?」

テレス「軍のミサイルを使おうかと思っている。」

サララ「この地震じゃ。ミサイルも壊れて飛ばせないでしょ。」

テレス「かもな。その時は別の方法を考えるさ。」


移動して10分、ついに町に出れた。

と言っても来るとき見た街並みはそこにはない。

ここまで来る間に積雪は5mになった。

真っ白な大地が広がり、ところどころ傾いた建物が

顔を出している光景が見える。

もう、どこが道路でどこが建物だったかが区別つかない。


道路が歪み、ところどころに亀裂が入ったものの、

積雪のおかげで、逆に移動し易くはなった。

大粒の雪がシトシトと降り積もるが、

幸いにも風は穏やかとなり視界が良くなった。

移動するには今がベストだ。


メーティスとはやはり連絡が取れない。


♪ピッピッ


進むにつれ、次々と誰かのタグと

コンタクトが取れるようになる。

半径1km以内であればメーティスを通さず

タグ同士で繋げることができるから。


ミュー「どうしたんだろう。

    沢山、亡くなってるのに何も感じない。」(..?)

サララ「私も!こうなることは予想してたけど、

    現実味がないというか。

    死んだ人を直接見てないというものあるかも。」( ‥)


進むにつれ、約5000人のタグと繋がったが、

全生存者は1人も見つかってない。

ビルの壊れ方とこの雪を見れば、

生存するのは難しいのが分かる。


サララ「やばいな。救助どころか、

    生存者がいるか怪しくなってきた。」(..)

テレス「最悪、我々3人しか生き延びてない

    ということもあり得る。」

サララ「怖いこと言わないでよ。」


車が沢山あるのが見えた。

どうやら地面が割れ、片方が盛り上がり、

地下の駐車場が地上に現れようだ。


サララ「この辺の車には、人は乗ってないようね。」(-_-)

テレス「一台拝借するとしますか。」

ミュー「結構な角度だよ。登ってこられないよ。」


テレスは、浮上するタイプの車を探し、

タグを使ってハッキングを掛ける。

遠隔操作でエンジンを掛ける。

すると、雪の中から車が飛び出して来た。


サララ「おぉ、意外とどんなところでも動けるんだね。」(>。<)


テレス「ここでお別れしよう。

    俺はこの車で軍施設へ向かう。

    君たちはバイクを使いなさい。

    ミサイルを飛ばしたらマス国の地下都市へ向かうよ。

    そこで落ち合おう。」(^_^ )

サララ「あんた。今度はちゃんと通話できるように

    しておきなさいよ。」(#--)


テレス「OK。でも繋がらないと思うよ。

    心と心でつながってるから、

    念じれば感じ取れるはず。」(^_^ )

サララ「だから、こういうときに

    ふざけるなって言ってるよね。」(#--)


ミュー「1つ聞いていいですか?

    この部屋って、あと何時間浮いてられますか?」?( ‥)

テレス「5、6時間はもつかな。

    アストロ国のセキュリティセンターまでは大丈夫だ。」(^_^ )


ミュー「何人まで乗せられますか?」?( ‥)

テレス「ああ、なるほどね。救助した場合か。

    あと3、4人が限度だろう。

    目安として浮上が10cm以下になったらダメだ。」(^_^ )

ミュー「わかりました。」


テレスは車に乗り込む。


テレス「2人とも無茶はするなよ。」(^_^ )

サララ「あんたもな。」( --)

ミュー「テレスさん居なくなると寂しいです。」( ^_^)

テレス「ああ、オレもだ。地下都市で会おう。」(^_^ )

ミュー「必ず再会しましょう。」( ^_^)

テレス「次は我らの故郷、マス国で。」(^_^ )


もしかしたらこの地球上で生存しているのはもはや

3人だけなのかもしれない。

そう考えると、ここでの別れは切ない。

シトシトと降る雪の中、避難部屋から

無言で遠ざかる車を眺めるミューミューとサララ。

見送りのあと、2人はセキュリティセンター目指し

テレスとは逆方向へと進み出す。


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