3-46 SF映画を見てるようでした
~~~ フィジ国:テレス庭 ~~~~~~~~
テレス「仮に新薬品で生き延びられる手段を見出だせたとしても、
食料問題もある。」(^_^ )
ミュー「マス国の食品はどうなってるんだろう?
地下都市って今は誰も住んでないでしょ。
数万人分の食料は作れると思うから
それをあてに出来ない?」( ‥)
サララ「確かに。
でも地震が来たら地下都市は粉々になるし、
メーティスも壊れそうだからダメじゃん。」
ミュー「ネロに聞いたら、地下都市は地震に強いって。」
テレス「その通り。地震で一番強い場所が、
マス国の地下都市とメーティスだ。
そこが破壊されるような地震が来たのなら
地上の人間は全て死ぬだろう。」(-_-)
ミュー「なら、地震が通り過ぎるまで
地下都市に避難すればいいんじゃないかな?」
テレス「いい案だが、収容人数は50万人程度だ。
無理やり入れたとしても100万人が限度だろう。
世界の人口の3%しか入居させられない。
どうやって選別する気だ?」
サララ「選べる訳ないじゃん。
地上で地震対策するしかなさそうね。」
テレス「そもそも大地震が来るって、
どうやって信じ込ませる気だ?」
サララ「それよ。話がそれたけど、私達は確実に
地震が来るというデータをもらいに来たの。
出して!」
♪ウーウーウーウー。
♪『地震が来ます。ご注意ください。」
・・・
♪ガタ、ガタ、ガタ。
ミュー「来た!」
テレス「大丈夫。治まるまでじっとしてて。」
テレス「やばいな。大地震は近い。」(--#)
サララ「どうしてわかるのよ。」( ‥)
ミュー「ネロに聞いても大地震が起こる確率は
低いと回答されましたけど。」
サララ「本当に大地震なんて来るんでしょうね?」(#--)
テレス「いつ大地震が来てもおかしくない状況だ。
これ計算ではない。
世界で起きた過去の災害を照らし合わせて
はじき出した答えだ。」
テレス「いいかい。まづ理解して頂きたいのが、
現代の技術では地震の予知など出来ないという点だ。
なので人間が作り出したメーティスにも
予測など出来る訳がない。
だからメーティスを過信してはいけない。」
サララ「さっきの地震発生のアラームが届いたじゃん。」(#--)
テレス「それは予知でもなんでもない。
地下のプレートの微妙な振動を関知しただけだ。
すなわち現代の技術では、地震が発生してからでなと
アラームを出せないということだ。」
サララ「それじゃ遅いわ。
ビルが倒れるような大きな地震が来たら
避難なんて間に合わないじゃん。」("o_o)
ミュー「テレスさん。大地震が必ず来るという
資料は作れないのですか?」
テレス「無理な話だ。」( ..)
ミュー「じゃあ、せめてテレスさんが結論付けたという
資料を見せれば、理解はしてもらえない?」
テレス「資料を渡すのは構わないが、果たしてそれを見て
軍が動くだろうか。」(‥ )?
サララ「信じないってこと?」(#--)
テレス「よく考えてみろ。
過去に起こった地震の前触れに似てるからってだけで
今回も発生するとはだれも思わないぞ。
理由は、その地震がイレギュラーな自然現象だからだ。
きっと妥当性を調べるのにメーティスを使うことになる。
となるとだ、結果は見えている。」
ミュー「そうかぁ。過去のイレギュラーな事だから、
同じことが起こる確率は低いってことね。」( ..)
テレス「俺は科学的根拠から判断してるんだけどね。
このデータを見て判断できる人間は
この世界にいないだろう。」(^-^;
サララ「データを捏造すればいいじゃない?」
テレス「俺の嫁はアホだ。」(^_^ )
サララ「はい?!」(#--)
サララ「なら。ん~ん。
バカだっていわれるからいいや。」( --)
ミュー「どうしましょう。テレスさんに会えたのに
このままじゃ帰れない。」
サララ「どの道、テレスはアストロ国に連行するから、
テレス!
軍の上層部に説明しなさい。」( --)
テレス「え!アストロ行くの?」
サララ「当たり前でしょ。テロ事件の容疑者なんだから。
無実だと言うなら、正々堂々と法廷に出なさい。」
♪ウーウーウーウー。
♪『緊急速報、レベル8の地震が来ます。
大変危険です安全な場所へ避難してください。』
テレス「やばい、来ちまった。
ここは危険だ。車の中へ。早く!」(>_<*)
恐れていた巨大地震がついに来てしまった。
サララ「レベル8だって。5より上があったのね。」(;-_-)
ミュー「みんなが心配です。私はアストロ国に向かいます。」
テレス「バカか!
通報は全世界の人間が受信している。
まづは自分の事だけを考えろ!」
サララとミューミューは急いで車に乗り込む。
中は、実験機器が隙間なく配置されていた。
テレスは上に進むよう指示し、7段しかない、はしごの
真上に1m四方のハッチが開いてるのをサララが見つける。
言われるがまま、階段で上へと登り、穴をくぐると
寝室だろうか、ベッド以外何もない2畳ほどの部屋になっていた。
サララ、ミューミュー、テレスの順で
その狭い部屋へと3人が入り、最後のテレスがハッチを閉じる。
そして何かのボタンを押す。
♪プシュー
ミューミュー達がいる小さな部屋には大きな窓があり、
周囲の景色が良く見える。
と言ってもここは森林の中。
目に入る物は10mもの長さの木々しかない。
テレスのキャンピングカーの後部が切り離され浮上する。
そう、ミューミュー達がいる部屋が浮いたのだ。
この部屋は、上下の移動はコントロール出来るが
前後左右に移動することは出来ない。
なのでミューミュー達の部屋は、風に流されるようにして
浮上して行く。
だが、キャンピングカー本体とはワイヤーでつながっている
ため、まるで凧のように部屋が浮いているようだった。
木々が細かく振動する。
下の車は尋常でない揺れ方をしている。
暴れているといった表現の方が正しいだろう。
ミューミュー達は浮いてるため、地震規模を
体感出来ないでいるが、車を見ればその大きさが理解できる。
縦揺れであれだ、横揺れが来たらどうなるのだろう。
想像がつかない。
ミューミュー達の部屋は、20mのところまで上昇し
森林から飛び出して上空に姿を表す。
高層ビル群やステーション群が遠くに見える景色となった。
ミューミュー達は高い位置から眺めているからか、
地面が波のように曲がりくねっているのが分かる。
大きな横揺れが来たのだ。
高層ビルが次々と倒れて行くのが見える。
そして、ステーションも崩壊して行く。
ミュー「ビルが次々に倒れる。本物だよね。」
サララ「本物でしょ。」
ミュー「中に、人、居るよね?」
サララ「居るんじゃない。」
ミュー「生きている人いるよね?」
サララ「どうだろう。」
地割れが発生し、10m地表が浮き上がるところあれば
逆に陥没してることろも発生した。
全システムの機能は停止し、通信が使えなくなる。
この時、ミューミューとサララは、仲間の安否など
気にするという発想に至らなかった。
おそらく多くの人が亡くなっているのだろう。
頭で理解してはいるが、何の感情も湧かなかった。
ただただ、その光景を無言で眺め続けていたのだ。
それは当然で、ミューミュー達は、宙に浮いてるため、
地震の脅威を実感してない。
そして、目に映る光景は、現実ではなくSF映画を
見てるかのようにしか思えなかった。
地震は20分ほど続いた。
揺れがゆっくりと小さくなるにつれ、
大粒の雪が降り始めるようになる。
気づくと、視界が1m先しか見えない吹雪へと変わった。
ミューミューとサララは、ようやく見ている光景が
現実なのだと認識する。
すると、急に隊員達や知り合いの安否が気になり始める。
だが、それを確認するのが怖い。
テレス「まづい。とんでもない事になった。」(o_o")
これ以上何があるというのだ。
ミューミューは、今はそれを聞きたくない気持ちでいる。




