3-38 サララが戻ってきました
~~~ アストロ国:市街地 ~~~~~~~~
ミューミューは1人、サララとの合流を目指し
Z地区へ出るための北門へ向かって車を走らせていた。
無駄だとは知りつつも、サララとの通信を
何度か試みるも、やはり繋がらない。
ということはサララ達一行は、まだ第三発光炉に
居る可能性は高い。
つい先ほど、サララの部下であるウィリーと連絡が取れた。
OTM社の社員殺害容疑で逃走していた2人組を
Z地区で確保したのだという。
サララとは別れ、自分は逃走の2人を連れて戻って来たそうだ。
ウィリーは北門で手続き中であり、これからセンターへ
直行するらしい。
調査団について聞くと、傭兵を従えた武装集団だったそうで、
第三発光炉で何かをするとのこと。
サララ達は調査団を捕まえに向かったのだという。
武装集団が何人集まろうとも、
サララ本人が無茶さえしなければ心配の必要はない。
心配の必要はなのだが、サララの状況が把握できない
というのが今までなかったので、
つい悪い方へ悪い方へと考えてしまっている。
♪ピ、ピ、ピ (警告音)
ネロ >>地震が来ます。かなり大きいです。
ミュー>>どうすればいい。
ネロ >>車内に居れば安全です。
ミューミューが乗る車が停止する。
周囲の車も次々と止まる。
♪ ウーウーウーウー。
♪「地震が来ます。安全な場所へ避難してください。」
タグから政府緊急通報が流れる。
気づくと、走行している車はない。
♪ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ
かなり大きな揺れだ。
日本に居ると地震に対する恐怖心はない。
だが、この揺ればミューミューが今まで
体験したことのないほどの大きさだった。
ミューミューは流石に動揺する。
ミュー>>横揺れが大きい。なかなか止まらない。
車の中にいて本当に大丈夫なの?
ネロ >>はい、車内は安全です。出ないでください。
じっとしていられないほどの揺れである。
ミューミューは手すりに捕まって揺れに絶える。
車は、地面に刺さっているかのように微動だにしない。
その分、地面の揺れが車内へダイレクトに伝わり、
車内はメチャメチャである。
そんな状況でも、ミューミューは回りのビルや
歩行者を気にした。
見える範囲では問題ない。
ミューミューは安堵する。
ミュー>>ネロ、ビルが倒れてくることはないの?
ネロ >>この規模の地震であれば設計上
崩壊する心配はありません。
1分半ほど経つがまだ揺れが止まらない。
最初と比べ、だいぶ揺れは小さくなっている。
ミューミュー自信も体感上安心できるレベルとなった。
地震は完全には治まってはいないが、車は再び走り始める。
ミューミューは隊員達の安否を確認する。
全員無事で、身体に問題がないことを把握できた。
ミューミューは経験上、この規模の地震であれば
余震も大きいこを知っている。
2波が来るので注意せよと隊員達へ通知する。
走行していると、前方に人だかりが見える。
ミュー>>ネロ!あれ何?
ネロ >>2人が怪我人がいるようです。
ミュー>>さっきの地震のせい?
ネロ >>恐らくそうでしょう。
ミュー>>救急隊を呼んどいて。
ネロ >>要請を出しました。
車を止め、ミューミューは人だかりの中へと入る。
2人倒れているのが見える。
その周りを20人くらいの人で囲んでいた。
怪我人1「・・・」(_ _)
怪我人2「おい。しっかりしろ。」(‥;)
ミュー>>状態は?
ネロ >>意識がない方は、既に死亡しております。
ミュー>>寝てるにようにしか見えないけど。
ネロ >>頭部を強打しており、脳内出血による即死です。
怪我人2「痛てて」(>_<")
ミュー>>こっちは?
ネロ >>左肘の脱臼と、左足首を骨折しております。
怪我人2「おい。オレの声が聞こえるか?返事しろ!」
ミュー 「残念ながら、お友達はお亡くなりになりました。」
怪我人2「警備隊のコスプレだが知らんが。
冗談でもそんなこと言うな!」(o_o")
ZATの作業着を着た小娘がここに居る。
誰が見ても、この中で一番若いのはミューミューだ。
ZATのコスプレイヤーと間違いられてもおかしくない。
周りの反応も言うまでもない。
頭弱い子に見えているのだろう。
ここでZATと名乗ったところで誰も信じる者はいないだろう。
彼の治療を優先するため、バカにされたことに対しての
弁明はあきらめた。
♪ビリビリ
怪我人2「何をする。」
ミュー 「止血します。」
左腕の洋服で、破ける箇所があり、こそを大きく広げた。
5cmほどパックリと切り傷があり、出血している。
ミュー 「何か刺さってます。取り除きますね。」
怪我人2「余計なことするな。」
ミュー 「動かないで。」
ミューミューは胸ポケットから携帯の用の
医療キットを取り出す。
医療キットといっても、厚さ1cmのハガキサイズと
コンパクトなもの。
怪我人は、なぜこんなものを持ち歩いてるんだと疑問を抱く。
怪我人2「痛い痛い。やめろ。悪化する。」(>_<")
ピンセットで傷口に埋まっている何かの破片を取り出す。
そして、ガムテープのようなもので、傷口を覆うように
して張った。
周囲は、だただた少女の言動を見守っていた。
ミュー 「これはあくまで止血しただけの応急処置です。」
ミュー 「次に、左肘の関節が外れているので直します。
じっとしててください。」
怪我人2「なぜ見ただけで関節が外れてると分かる。
素人が余計な事するな。」
ミュー 「だれか!この人が暴れないよう
抑えていただけませんか。」
傍観者 「手伝います。何をすればいい?」
3人の男性が1歩前に出る。
怪我人は体育座りの状態だ。
ミュー 「動かないよう抑えててくれればいいです。」
協力者の3人は協力して、怪我人を押さえつける。
怪我人2「おい、バカ!やめろ。痛い痛い。」(>_<")
ミューミューは怪我人の左腕もひねりながら曲げて
伸ばした。
ミュー 「これで大丈夫。」
怪我人2「あれ。痛みが和らいだような気がする。」(..)
ミュー 「左足首は骨折してます。立たないように。」
ミューミューは、怪我人の靴下を脱がせ、足首に湿布をはる。
ミュー 「もう少ししたら救急隊が到着します。
それまで、動かさず、
ここでおとなしくしてて下さい。」
怪我人2「はあ。」('_';)
的確な応急処理だったかは不明だが、
治療してもらった3カ所は楽になったことは間違いない。
ミュー 「お友達は残念です。お悔み申し上げます。」
ミューミューは死者へ手を合わせ、黙とうする。
怪我人2「冗談はやろと言っただろう。」(.. )
彼の言葉は弱弱しかった。
友人の呼吸が感じられない。さすっても無反応だ。
明らかに寝ているようには見えない。
少女の言うように死んだのかもしれないと思い始めて来た。
ミューミューは目を開き、立ち上がる。
この場を去って行った。
振り返らずに車へと乗り込み、他にも地震で
怪我人しているかもと思い。
見回りをすることを決意する。
サララへの応援は後回しにすることとした。
~~~ 2時間後 ~~~~~~~~~~
パトロールを開始して、2時間近くが経過した。
アストロ国の市民は、外に出歩くことは少ない。
結果、怪我人を見つけたのは最初の人だけであった。
2時間無駄足にはなったが、これは良いことである。
怪我人は居ないに越したことはない。
サララ>>ミューミュー。 (T_T)
突然、サララから連絡が来た。
ミュー>>あれ!サララ戻ってきたの? (‥ )?
これから発光炉に行こうと思ってたところなの。
よかったすれ違いにならなくて。
サララ>>ミューミュー。 (T_T)
ミュー>>どうしたの? (..)
サララは涙声で元気がない。
ミューミューは、サララの身体を心配し、
すぐさまチェックしたが、健康であることに安堵する。
ミュー>>何かあったの?
サララ>>うん。いっぱいあった。
ミューミューは、サララの現在位置を確認する。
そろそろ北門に到着するころのようだ。
ミュー>>分かった。私、今らから北門に向かうから。
そこでお話しよ。
私の方が先に着くから、そこで待ってる。
サララ>>うん。




