表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/103

3-33 最悪な状況からの脱出

~~~ 第3発光炉:監視塔 ~~~~~~~~~~~

ルジャンを2時間以内に医療施設へ運ばないと助からない。

だが、放射線が強く外に出ることができない。

八方ふさがりである。


問題はルジャンだけではない。

テレスの話しでは、監視塔から100年は出れないと言う。

無慈悲にも監視塔には食料の備蓄はない。

どの道、遅かれ早かれ、ここで生涯を終そうな状況となりつつある。


サララ>>ポポ?100年も出られないって本当?

ポポ >>はい。


サララ>>本当に?何でそんなに長いのよ。

ポポ >>燃料であるナーシニウムの核融合が150年ほど

    続くためです。

    放射線量は経過時間とともに徐々に減少するため、

    100年経てば人体に影響を及ばない基準にまで

    下がる見込みにより100年かかるということです。


サララ>>センターに向かって全力で飛び出してもダメなの。

    遠くに離れれば離れるほど安全なんでしょ。

ポポ >>10秒以内に10km離れることが可能であれば

    脱出することは可能です。


サララ>>私だけならウイングに乗って出れば死なないよね?

ポポ >>いえ。サララ様でも60秒で死に至ります。

サララ>>そうなんだ。私でもダメなんだ。


サララ(嘘でしょ。

    ここに100年も居ろというの?

    冗談じゃない。)


サララは動揺する。

ふとルジャンが仰向けで倒れている光景が目に入る。


サララ>>ルジャンを応急処置する方法はないの?

ポポ >>はい。

    腹部の損傷も激しいため、応急処置では対処できません。

    無理に止血しても体内に血だまりが出来、別の症状を

    発症します。


サララ>>確かに、怪我してるけど。

    2時間で亡くなるとは思えないんだけど。

ポポ >>無理をなされているものと予想されます。


今までは、自分がガンバレばどうにかなった。

だけど今回は、どうにもならない。

ガンバレないのだ。

ここから脱出するすべがない、

ルジャンの死を待つだけ。。

サララは周囲を見渡すと、テレスと目が合う。

手足に手錠を掛けられ、地べたに座り壁に寄りかかっていた。

テレスの元へと向かう。


サララ「テレス」( ..)

テレス「愛の告白かな?

    言葉にしなくとも分かってる。」(^_^ )


この男は、この状況においても、

こんなふざけたことが言えるのかと頭に血が昇る。

テレスの胸ぐらをつかむ。


テレス「すごい大胆だね。そんな情熱的だったとは。」(^_^ )


サララが、テレスをビンタしようとしたが、

テレスに手首を捕まれ食い止められた。


テレス「ダメですよ。女性が暴力振るっちゃ。」(^_^ )


サララは無言まま、涙が流れは始める。


テレス「わかりました。ちゃんと話を聞きますから、

    冷静になりなさい。」(‥;)

サララ「どうしたらいい?」


テレス「ここから逃げ出す方法を探してるんだね?」


サララは頭を縦に振る。


テレス「なくはない。」(^_^ )

サララ「方法あるのね?」( T_T)


テレス「かわいい。」(^_^ )

サララ「真面目に!」 (#--)


テレス「あるよ。可能性は低いけどね。」(^_^ )

サララ「何でもする。どうすればいい?」


テレス「各核融合炉に手動の起爆スイッチがある。

    それで炉心本体を地下1000mに落とすことが

    できれば、ここから脱出できるほどの放射線量まで

    下げることがきる。


    だが成功するには3つのハードルがある。

    1つは、誰が起爆スイッチを押しに行くかだ。

    全員で行ったとしても、誰もたどり着けない可能性はある。

    2つ目は、爆発するのか分からない。

    爆発したとしても炉心が落ちるかも不明だ。

    3つ目は、炉心が落ちたあと、放射線軽減用の

    クズ素がバラまかれ泡状の壁を作る仕組みなのだが

    それが動作するのか。

    と言ったところだ。

    3番館は爆発し半壊した。

    2つ目、3つ目が機能するかは怪しい。」

サララ「炉心本体を落としたら、大地震が早まるんじゃ。」


テレス「おそらく手遅れだ。

    先ほどから群発地震が発生している。

    大地震の兆候パターンに一致している。

    いつ発生してもおかしくない。」

サララ「分かったわ。

    その可能性に掛けてみましょう。

    私がそのスイッチを入れに行きます。」


テレス「わかってるのか。

    外に出たら1分で死ぬぞ。」

サララ「私なら1分以上もつと思う。

    この役目は私以外ありえないわ。」


テレス「だろうな。

    いくら頑丈なおまえでも確実に死ぬぞ。」

サララ「私、死んでもいいです。」


サララとテレスの会話を聞いていた隊員達が

話しに割り込む。


ラグラン「それは容認できません。」

ルジャン「オレに行かせてください。」

サララ 「ルジャンは動けないでしょ。」


ルジャン「ウイングを操作するだけならこの身体でも出来る。」

サララ 「ダメです。許可できません」

テレス 「なぜ。」


サララ 「なぜって。

     失敗したらここにいる全員が死ぬからよ。

     私が頑丈だって知っているでしょ。

     私にしか出来ません。」

テレス 「だれがやろうと、確実などないと思うが。」


ルジャン「アリーシャ様が死ぬと分かっていて

     見逃すわけには参りません。

     わたくしはあなた様の盾です。

     どうか、この役目をわたくしめに。」

ラグラン「オレからも頼む。」


サララ 「ずるい、その名前を出すなんて。

     アリーシャは死んだの。

     私もあなた達もアストロ国の市民なのよ。

     王家の使命なんて、消滅してるはずだけど。」


ラグラン「お言葉を返すようですが、たとえZATであろうとも

     我々は今でもアリーシャ様の親衛隊です。

     それは譲れません。」


サララの隊員全員がうなずく。


ラグラン「アリーシャ様のために死ねるなら本望です。

     ルジャンはもう持ちません。

     どうかこの役目をやらせてあげてください。」

隊員達 「お願いします。」


サララ 「うーー。あなた達どうしたの?

     おかしくなってるわ。」( ;_;)


サララ 「ダメです。

     確実に死ぬと分かっている以上、許可は出せません。

     これは隊長命令です。」


テレス 「すばらいい。行ってこい。」

サララ 「ふざけないで。」


テレス 「ふざけてなどいない。なぜわからない。

     親衛隊として最後まで全うしたいと言ってるんだ。

     親衛隊が気に入らないならZATでもいい。

     アリーだってこの人がもう助からない

     ことくらい分かってるんだろう。」


♪パチン


サララはテレスに思いっきりビンタする。


テレス 「もし、失敗したら俺たちもここで死ぬ。

     俺は彼に命を預けてもいいと思っている。」

サララ 「ウイングを遠隔操作すればいいじゃない?

     人が乗らなくても何とかなる。」


テレス 「冷静になれ。

     この光の中、通信などまともに届かない。

     暴走させるだけだ。

     あと、何が起こるか分からない。

     成功率を上げるには人間が操作するのがベターだ。」


サララ 「ルジャンは、一度死にかけてるのよ。

     あの時の幸運が無駄になるじゃない。」

ルジャン「本来ならあのとき死んでいた。

     その奇跡は、今日のためにあったんです。」


ラグラン「確率を上げるということなら私も加わった方がいい。」

プラス 「隊長が居なくなったら、誰が指揮なさるのです?」

ファルカ「隊長が行かれるなら同行致します。

     ZATとして人を救いたいのは私も同じです。」


サララ 「わかりました。

     みんなが言ってることは正しいです。

     私1人でやさせてください。

     これは隊長としての言葉ではなく、

     個人的な最後のわがままです。

     お願いです。」m(_ _)m


ルジャン「了解しました。

     オレからも隊長にお願いしたい。

     確かにオレよりも隊長が実施された方が

     成功率は高い。」


ルジャンがゆっくりと立ち上がる。


サララ 「ちょっと大丈夫?」

ルジャン「薬を取りに行くだけだ。」


サララ 「ダメよ安静にしてなきゃ。私が取りに行くわ。」

ルジャン「恥ずかしいことを言わせないでくれ。

     隊長とは最後の別れになる。

     渡したいものがあるから、少しだけ待って欲しい。」


と言うと、重症のルジャンは普通に歩き出す。

それは、鎮痛剤を射っているためで、痛みがやらわいでいるからだ。


15秒後。


♪ビー、ビー、ビー、ビー


塔内の放射線量が上がり、警報が鳴る。


モニタが格納庫内へと切り替わり、

外への扉が開いている映像が映し出された。

1体のウイングが出撃しようと待機している。


捕虜も含め、全員同じ室内に居る。

ウイングに乗っているのは誰か?

考えるまでもなくまでもない。


サララ 「ちょっと待って」


テレスは、格納庫へ向かおうとするサララの腕をつかみ、

引き留める。


テレス 「行かせてやれ!

     こうなることは全員理解している。」


サララの全隊員が、モニタに向かって啓礼をする。


サララ 「わからない。意味わかんない。

     なんで。どうして。」 {{(o_o")}}

テレス 「分からないか!

     君に生きろと言っている。

     耐えろ。耐えるんだ。」


1体のウイングが無音で監視塔を飛び出す。


サララ 「あー。」(T_T)


サララはその場に泣き崩れる。


テレス 「泣いてる場合ではない。立て!

     彼の勇気を無駄にするな。

     脱出する準備をしろ。」

あろうことか。登場人物の名前を間違えてしまった。

訂正します。2021/04/04

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ