3-27 死と隣り合わせの救助活動②
~~~ ルソン作業場所 ~~~~~~~~~
負傷者「だれかー。生きてるぞー。だれかー。」(>0< )
ルソン「助けに来た。怪我はないか。」
負傷者「両足が痛くて立てない。出口がふさがってる!」
ルソン「壁を吹き飛ばす。身を隠すところはあるか?」
負傷者「ちょっと待ってくれ!薄暗くてわからん。
探すから待ってくれ。」
ルソン「OK。危険だから動かなくていい。
別の方法を考える。そこを動くな。」
~~~ ミューミュー作業場所(爆発4分前) ~~~~~~~~
ネロ >>実験用光子炉が爆発寸前です。
4分以内に避難した方がいいです。
ミュー>>止められない?
ネロ >>できません。計器が全て壊れ、制御不能です。
ミュー(危険だわ。早く撤退しなきゃ。)
ミュー>>こちらシルキー1。全隊員に告ぐ。
8階の光子炉が爆発する。
作業を中断し、2分以内に南棟8階7ブロックから
500m以上離れてください。
これは命令です。直ちに避難してください。
全隊員>>了解。
グランドのC班から連絡が入る。
C班 >>シルキー隊長殿。
ミュー>>こちらシルキー1。どうぞ。
C班 >>そろそろ8階に到着しますが、
隊長殿を待たれた方がいいでしょうか?
ミュー>>ネロ?私一人で、安全なところまで脱出できる?
ネロ >>ここからですと。
9階に渡って通路を走れば、安全な場所まで避難可能です。
ミュー>>私は別ルートで脱出します。
危険ですので。すぐに引き返してください。
C班 >>了解しました。隊長殿、どうかご無事で! (--;)
ミュー>>ありがとう。C班には感謝します。 ( ^_^)
ミューミューは、負傷者を確認する。
すぐそこに、もう一人救助者がいる。
近くまで行くと、分厚い壁に覆われて進めない。
ミュー(時間が掛かりそうね。ここまでか。)
♪コン、コン、コン。
何かを叩いてる音がする。
ミュー(助けを求めてる。)
~~~ スコビィ作業場所 ~~~~~~~~~~~
ルソン >>シルキー2応答せよ。
スコビィ>>こちらシルキー2どうぞ
ルソン >>ちょっと手が放せない。後から追う。
構わず先に撤退してくれ。
スコビィ>>了解した。時間がないから急げ。
ルソン >>了解。
♪ドーーン。
スコビィの近くで爆発が起こった。
大きな揺れも起こり、スコビィ一行は立ち止まり倒れないよう踏ん張る。
軍兵A 「スコビィ殿。
今の爆発で救助者をかばい警備隊員2名が負傷しました。
命に別状はありませんが単独で歩行するのが困難な状態です。
あと、最悪なことに避難経路が閉ざされました。
こじ開けるには時間が掛かるかと。」
スコビィ「救助者は無事か?」
軍兵A 「はい。」
この場に居るのは、スコビィ、軍兵4名、負傷した警備隊2名
救助者2名である。
軍兵A 「どうやって脱出しますか?
もう時間がありません。」
スコビィ「ここから出よう。」
スコビィが指差したのは、下の階へと続く直径2mほどの穴である。
その穴を覗くと下は火の海であった。
~~~ ルソン作業場所 ~~~~~~~~~~
ルソン(爆破まで2分?)
時間がない。
助けを求めている者がいる。見捨てて逃げるわけにはいかない。
だが、このままだと2人とも助からない。
最悪なことが頭を過る。
ウイングを降り、ウイングの身体を使って、上へと登り、
天井裏をつたって、救助者が待つ隣の部屋に入ることができた。
負傷者「よかった。助かった。有難うございます。」
ルソンは回りを見渡す。
負傷者「何度も叫んだんだ。」
ルソン「もう大丈夫だ。安心してください。」
ルソンはタグで現在位置を把握する。
負傷者「で、応援は?」
ルソン「救助に来たのはオレ一人だけだ。
ここからあんたを連れ出すのは難しい。
あと時間がないから指示に従ってくれ。」
負傷者「時間がなって、どういう意味だよ」
ルソンは亀裂の入った壁を蹴飛ばすと、粉々にくずれた。
人一人通れるくらいの穴が空く。
穴の奥は薄暗く大きな空間が見える。
ルソンは穴に身を入れ、ライトを当てて下を覗く。
ルソン「ラッキーだな。エレベータが6階いる。」
この空間は、エレベータの通路であった。
ルソンは防火服を脱き。シャツと短パン姿になる。
負傷者「何してるんです?」
ルソン「気にするな」
負傷者「エレベータ、動くのか?
申し訳ないが6階まで歩けない。」
ルソン「大丈夫だ。ここから落ちる。」
負傷者「どうやって?」
ルソンは負傷者に自分が着ていた防火服着せる。
負傷者「何をするきだ」
ルソン「頭も覆ってるし、ちょっとは保護になるだろう。」
ルソンは壁に開けた穴の真横にある金庫のラックに目を向け、
扉を明ける。
中に入っていた大きい物だけを外に放り出て、
負傷者を中へ入れる。
負傷者「ちょっとまて。開かなくなったらどうする?」
ルソン「大丈夫だ。オレがいるし。
発信器も取り付けた。必ずだれか助けに来る」
負傷者「ここに入ったら次はどうなる?」
ルソン「ラックごと、下に落とす。」
負傷者「ちょっと待った。死んじまう。このまま棺桶になる。」
ルソン「かもな。このままここに居ても。
2人とも死ぬだけだ。これに掛けるしかない」
負傷者「ちょっ!」(>_<;)
♪バン。
ルソンは扉を閉める。
負傷者「中に入る必要なくないか!」
ルソン「ある程度、重さがないとエレベータが下に降りないだろう。」
ルソンは、ラックの回りにある壁に爆薬シールを貼り、
ラックの扉等を利用してワイヤーで自分を縛る。
そして、爆破のスイッチを入れた。
爆発し、シールに沿って壁に亀裂が入る。
ラックが、壁と共にゆっくりと後ろに倒れる。
ルソンと共にエレベータの通路へと落ちていく。
♪ドン。
運良くラックはエレベータの真上に激突する。
その重みと反動でエレベータは急降下する。
ルソンは、エレベータへの衝撃で負傷者と共に意識を失った。
ラックに身を縛り付けていたため、幸いにもエレベータから
こぼれ落ちることはなかった。
仰向けのままエレベータと共に降下して行く。
エレベータは尋常でないスピードで急降下したが、
2階辺りから安全装置が働き、火花を散らばして
徐々にスピードが落として行った。
♪ドーーン。
8階で大爆発が起こる。
上から大量の瓦礫が落ちてくる。
ルソンはそれに気づくことはない。
無惨にも大小の瓦礫がルソンの体を蝕んでいった。
~~~ スコビィ作業場所(爆破2分前)~~~~~
軍兵A 「スコビィ殿。7階も被害が甚大です。
救助者もおりますし移動は難しいのでは?」
♪ピピ、ピピ
警告音がなる。予定の2分は過ぎてしまった。
この場の全員が不安になる。
スコビィ「道はもうここしかない。先のことは考えるな。」
スコビィ「手持ちの消火煙を投げる準備をしろ。」
スコビィは、降りようとしている穴の中に、手榴弾を3つ投げ込む。
♪バーン、バ、バーン。
スコビィ「消火煙、投入」
♪バ、バ、バ、バ、バン。
火の海だった下のフロアが嘘のように穏やかを取り戻す。
煙が薄れると、更に下の階に続く穴が開いているのが見える。
スコビィ「ラッキーだな、6階まで降りれる。」
軍兵は、自分のワイヤーを使って、6階まで降りた。
負傷した警備隊員2人も、軍兵がセッティングして
自身ワイヤーでしたまで降りる。
スコビィは、タグを使ってウイングを遠隔操作し、
救助者2人と共に自身もワイヤーを使って下へと降りる。
スコビィ達が遅れる形で、全員が降下して行く。
ルソン >>こちらシルキー4。シルキー2応答せよ。
スコビィ>>こちらシルキー2。どうぞ。
ルソン >>そっちに合流できそうもない。
こっちはこっちで何とかする。
スコビィ>>了解した。無茶をするなよ。
ルソン >>おう。
6階には一人乗りのカートが準備されていた。
スコビィが降下中に呼び寄せたものだ。
救助者2と警備隊員2名は、スコビィと軍兵らに背おられ、
カートに乗って全速力でその場を立ちさった。
そして、8階で大爆発が発生した。
~~~ ミューミュー作業場所(爆発2分前) ~~~~~~~~
♪ドーーン。
ミューミューは、手榴弾を使って救助者を隔てる壁を爆破する。
部屋の中へと入ると、倒れている人がいる。
ミュー「救助に来ました。もう大丈夫ですよ。」(^_^ )
救助者「ありがとうございます。」( ..)
か細い声で感謝を述べると、救助者は意識を失う。
キューミューは救助者を背負う。
ミュー(やばい。はしごがない。
この人、背負って9階にはいけないし。
どうしよう。)




