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3-13 わたし軍人になって初めての休暇です②

~~~ OTM本社1階受付 ~~~~~~~~~~~

サララはオフィスエリアのロビーへ姿を表す。

ちょっと遠回りしたけど、本来の目的に進んだ。

結果、テーマパークは楽しめたのかは微妙な

ところである。


今日は休日。というか全国的に3連休。

しかも昨日は大規模テロが起こったばかりだ。

当然、訪問客など居る訳がない。

フロアーは静寂に包まれていた。


社長室へ行くには、フロアー奥にある

エレベータに乗る必要がる。

だが、エレベータに乗るには手前の認証ゲートを

クリアしなければならい。

認証ゲートの反対側には警備員が1人、

目を光らせて立っている。

監視の目がある以上、社長と遭う前に

強行突破するは避けたいところ。


無音で静まった空間が、サララを不安と

寂しい気持ちにさせる。

パーカー姿がどう見ても場違いだ。

来る前から分かってはいたが、予想以上に

やらかしたと反省している。

一旦引き返えして出直そうかと頭を過ぎるも、

受付嬢と目が合ってしまった。

受付嬢は満面の笑みでサララを歓迎している。

引き返えして再度ここへ来るのは更に勇気がいる。

進むしか選択肢はない。

腹をくくり、作り笑いで受付へ直行する。


受付嬢「如何されましたか?」(^_^


サララに優しく問い掛けるも

質問が『ご用件は~?』ではない。

迷子だと判断したのだろう。

ここで逃げたら何のために来たが分からない。


サララ「ABC社の記者ですけど、

    昨日のテロ事件のことで社長にいくつか

    インタビューしたいことがありまして、

    取材に参りました。」 ^_^)


記者と言うにはかなりの無理がある。

外見は10代女子。

パーカー姿で、カメラどころか荷物すら持ってない。

どう見てもいたずらにしか思えない。


受付嬢も彼女の言葉に度肝を抜けれたことだろう。

だが受付嬢も大人である。

マニュアル通りの対応をする。


受付嬢「ご予約はお済みでしようか?」 (^^;

サララ「えぇ、1時から予約、取ってますけど。」 ^_^)

受付嬢「かしこまりました。

    只今ご確認致しますので少々お待ち下さい。」 (^_^


受付嬢は、現在社長が20階の社長室に居ることを

把握している。

だが、社長秘書からは、社長は明後日まで

外出中にしておくことと事前に打ち合わせされている。

『誰が来ても取り次ぐな!』とも指示されていた。


本来調べるそぶりでもよかったのだが、

スケジュールの変更が入ってるもしれないと思い、

念のため調べてみる。

するとどうだろう。

驚くことに、ABC社との取材予約が

入っているではないか。

いったいこんな予約が、いつ入ったのかと疑問に

思うも、事実あるのだから納得せざるおえない。


サララは受付嬢の表情を見て笑みを浮かべる。

当然、これはサララの仕業である。

受付嬢と会話しながら、タグを使って

システムへ侵入し、スケジュールを改ざん

させたのだから。


受付嬢は、サララに悟られないよう手前の端末を

使って無言で社長室へ連絡を取る。

予想通り、社長秘書から『追っ払え!』

という返答だ。


受付嬢「大変申し訳ありませんが、

    社長は昨日から外出しておりまして

    まだこちらにお戻りになっておりません。

    ご足労お掛けしますが、

    改めてお伺いして頂きますよう

    お願い申しあげます。」(_ _)


サララは、タグの情報から社長が20階に

居ることは把握している。

社長秘書と受付嬢の通信も、サララには筒抜けだ。

やはり、社長はこの事件で何かを知っている

のではと疑いを増す。


サララ「昨日のテロ事件からずーと

    このビルにいますよね。

    お姉さん。嘘付いちゃだめ。」 ^_^)


サララ「予約は取ってあるんだから、

    堂々と入らせてもらいます。」


サララは20m先の認証ゲートに向かって歩き出す。


受付嬢「あの、お客様!」(^^;


引き留める受付嬢を無視して、

サララは正面の認証ゲートへとゆっくりと進む。

受付嬢は、認証ゲートの反対側にいる

警備員へ不審者であるとボタンを押し通報する。


サララの歩くテンポに合わせて、奥の警備員も

サララの正面に位置するよう近づく。

受付嬢が緊急用の無音アラームを発行すと、

直ちにインフォメーションカウンタ横の扉から

2人の警備員飛び出してきた。

少し距離を開けて、警備員の2人はサララの

真後ろにピタリと付く。

どうやら拘束するつもりはないらしい。

あくまで法に準拠して彼らは行動しているだけだ。


ゲートは、透明な分厚い素材で塞がれ、

認証が通らない限り開くことはできない。

高さは4m程しかなく、頑張ってよじ登れば

無理矢理通り抜けることは可能だ。

後ろにいる警備員は、サララが犯罪を犯したら

即食い止めるために呼ばれたのだ。

外見はともかくサララはお客だ。

不正がない限り手荒なことはしない。


サララは後ろを振り向き、2人の男を見る。

その片方と目が合うと笑みで軽くお辞儀をする。

2人の警備員は無表情を貫く。


認証ゲートは横並びに10っカ所設置してあり、

すべて同じ機器である。

通り抜ける場所に区別はない。


サララはついに認証ゲートの前へ立つ。


♪ピッ


認証ランプが赤から緑へ変わり扉が開く。

認証OKとなり通り抜けてよいという合図だ。

サララがタグを使って無理矢理OKにしたのは

言うまでもない。


認証ランプが緑になったということは、

警備員は手出しができないことを意味する。

サララは後ろにいる2人の警備員に

サヨナラというようなジェスチャで

手を振りながらゲートを通り抜ける。


サララ「ご苦労様」(^_^ )


ゲートの反対側で待機していた警備員にも

労いの言葉を掛ける。

そして、サララは堂々とエレベータに乗って

この場から消え去ってしまった。

警備達は手を出せず、ただただ一部始終を

見ているしかなかった。

そうれはそうだろう、不正はなかったのだから。


記者が社長室へ向かったことを受付嬢からの

報告を受け、社長室は大混乱。

社長秘書は、エレベーターを強制に

1階へ引き返えさるよう集中管理室に

指示を出すも、なぜか制御が効かない。

相手が悪かった。

この世界でサララとミューミューより権限の

強い者など存在しない。

中央コンピュータであるメーティスに繋がった

機器であれば、サララとミューミューは

自分のタグを使って自在にコントロール

させることが可能なのだ。


20階へ到着すると、ゆっくりと歩いて、

社長室へと直行する。

ところどころ通路が封鎖されているのだが、

サララが近づくと、なぜか次から次へと

歓迎するかのように隔壁が開いていく。


秘書は、近づく少女を随時、社長へ報告する。

社長は集中管理室へ『何してるんだ!』と

怒鳴り散らすも、システムが全く言うことを

聞かない。

何が起こっているのかさっぱり分からない状況だ。


警備員を20階へ送ろうとするが、

エレベータが動かない。

いつの間にか5階の隔壁が閉ざされ、

階段でも上へ進めない状態となっていた。

他の制御は正常に機能している。

少女に対して何かをしようとするとシステムが

言うことを聞いてくれないのだ。

集中管理室は、パニック状態であった。


サララはついに社長室の前へと到着する。


         │   │

+----+---+   │

│社長室 │秘書室│ 廊 │

│    /   / 下 │

│    │   │   │

+----+---+   │

         │   │


秘書室の施錠ランプが赤から緑に変わり

ドアがスライドして開く。


両手を太ももに添え、礼儀正しく深々と

お辞儀をしている女性が真正面に立っていた。

社長秘書である。

モニターで監視しててサララが来るのを

待ちかまえていたようだ。

ゆっくりと頭をあげる。


社長秘書「本日は、どのようなご用件でしょうか?」(_ _)

サララ 「受付で取材に来たと伝えましたけど。

     連絡来てないの?

     何なのこの会社。対応悪すぎ?」(--#)


社長秘書「不快いな思いをさせまして

     大変失礼いたしました。

     お詫びいたします。」(_ _)


社長秘書は、再度深々とお辞儀する。


社長秘書「ご足労頂き大変恐縮なのですが、

     社長はただいま外出して居りまして、」(_ _)

サララ 「面倒くさいなぁ、もう。

     奥に社長居るの知ってるから。

     どいて。」(--#)


立ち塞ぐ秘書を、迂回してサララは先に

進もうとするが、秘書も食い下がらず

少女の正面へと移動し、行く手を阻む。


社長秘書「申し訳ございませんが、

     本日はお引き取り願います。」(_ _)

サララ 「すごい忠誠心ね。」(^_^ )


社長室の施錠ランプが赤から緑に変わり、

ドアがスライドして開く。


サララ 「あれ!ドア空いたよ。

     社長が開けてくれたんじゃない?」(^_^ )


秘書は、後ろを振り向き確認する。

その隙を見て、サララは秘書の妨害を

振り切り社長室へと入る。


社長秘書「お待ちください。」(>_<;)


声を発したときには、サララはもう中へと

入っていた。

施錠ランプが緑から赤へと戻り、

社長室のドアが閉まる。


秘書はサララの背中を一瞬捕らえ、

閉まる扉をただただぼーっと眺めることしか

できないでいた。

秘書は、集中管理室へ連絡を取ろうとするが、

なぜか繋がらい。

扉も開かず廊下にも出れない。

八方塞がりだ。

自分のデスクに座り、社長からの連絡を待つ。


~~~ OTM本社20階社長室 ~~~~~~~~~~

全面ガラス張りの背面を背に社長は大きな

デスクに腰掛けていた。

外は快晴で景色がよく映画で見たような

光景でサララは感動する。


社長 「何者だね君は。

    許可なく入って来るとは無礼ではないか!

    ここは子供が来るようなところではない。」(#--)

サララ「失礼なのはどっちよ。

    それが客人に対して社長が言う言葉?

    今の一言でここがどんな社風なのか

    理解できたわ。

    こっちは予約して正規ルートで伺っるんです。

    ちゃんと対応してもらわないと

    困るんですけど。」(--#)


社長 「自分が何をしているのか

    理解していないようだな。

    不法侵入してるんだぞ。

    子供だから分からないだろうが、

    これは犯罪だ。」(#--)

サララ「なら警備隊でも軍でも呼べば。」(^_^ )


社長 「ハッタリかましても通用せんぞ。

    ワシには軍の知り合いがいる。

    子供だろうが容赦はしない。」( --)

サララ「へぇ、小さい人間ほど他人の力に

    頼ろうとするのよね。

    お友達の軍人に興味あるんだけど

    所属と名前教えてよ。」(^_^ )


社長は、ディスクにある緊急のボタンを

何度も押すがまったく反応がない。


サララ「顔が青ざめてますけど何かありました?」(^_^ )

社長 「お前、何者だ。なるほど、

    集中管理室に仲間がいるのだな。」( -_-)


サララ「さぁどうでしょう。

    状況は逆転したんじゃない?

    私を子供だと甘く見ない方が良いと思うけど。」


サララ「本題です。

    今回のテロ事件について洗いざらい

    話して頂けるかしら!

    正直に話してくれれば手荒なまねはしません。」(^_^ )


社長 「社会勉強だが、かなんだか知らんが、

    お前と遊んでる暇はない。

    忠告する。

    痛い思いをしたくなければさっさと

    帰ることだ。」(#--)


社長は帰れというような仕草をする。


サララ「いいの、そんなこと言っちゃって。

    明日になったらマスコミ殺到するかもよ。」(^_^ )


サララ「昨日のテロ事件で、亡くなった人が

    11名いたの知っている?

    そのうちの1人が、ここの社員だったって

    驚きよね。」


社長 「それがなんだ。従業員は何万人も居る。

    被害にあった社員が居てもおかしくなかろう。」


サララ「それが妙なのよ。

    なぜかSNT社のタグを付けてたんですって。

    しかもその人、昨日になって

    ここの社員名簿から消えてるし。

    不思議だと思わない?」


サララの視界左上にアラートモニターが現れ、

今居る部屋を中心とした見取り図が現れた。

社長室の左右に小部屋があり、

それぞれ2人づつドア付近に

銃を持って構えている4人を認識する。

このモニターは言うまでもなくタグが危機を

関知して脳内に割り込んで表示したもので、

サララにしか見えていない。


サララ(私を殺す気なんだ。

    やっぱりこの社長は何かを知ってる。)


社長 「ここに乗り込んで何を言うかと思いきや、

    訳のわからんことを言って

    お前は一体何をしに来たのかね。」


サララ「社長、とぼけてもダメ。

    ちゃんと証拠があるんだから。」


サララは、スティック状の記憶媒体を社長に見せる。


社長 「なるほど金目的か!

    そんなオモチャで脅されるとは、

    ワシも落ちぶれたもんだ。」

サララ「余裕ぶっこいてていいの?

    後悔するよ。

    ニコラという名前、聞き覚えある?」(-- )


社長の顔色が変わる。


サララ(ビンゴー)


サララ「一昨日までここの社員だったニコラさん。

    2年近く在籍してて勤務したのはなんと3日。

    ビップ待遇なのかこの会社が寛大なのか

    知りませんが。こんな勤怠の悪い人、

    普通だったら即クビでしょ。」

社長 「社員1人1人など把握しとらん。」


サララ「そして。SNT社にも不思議な人が居てね。

    5年前に亡くなっているのに事件当日

    まで勤務してた幽霊がいるのよ。

    その人、ステファンって名前ね。

    ニコラとステファンは同一人物だ、

    て説が出てるですが。

    都市伝説ですかね?

    軍とかマスコミにステファンのこと、

    リークしたら面白そうじゃない。

    きっといろいろ出てきそうね。」


社長 「こんだけやるから、そのデータを置いて

    とっと帰れ。」


サララのタグに多額の受け取りサインが通知され、

許諾するか否かの選択が求められた。

金なら使いきれないほど持っている。

サララは迷わず拒否する。


サララ「バカじゃないの?

    こんな金額じゃ一食分にしかならないわよ。

    中身を見ずにお金を出したってことは、

    事実だと認めたってことよね?」

社長 「バカか。

    国家のトップでさえ個人情報など

    入手できないことくらい子供でも知ってる。

    小娘がそんなデータを持ち歩いてるはずがない。

    ネットの噂をかき集めたのだろうが、

    そんなデタラメな情報でも変な噂がたったら

    企業イメージはがた落ちだ。

    企業は信用が第一。

    穏便に済ませようとするのは当然の

    ことだろう。

    仕事のじゃまだ。今なら許可なく

    ここに来たことに目をつむろう。

    それを置いてとっと帰れ。

    でないと生きて帰れないことになるぞ。」


サララ「そんなこと言ってていいのかしら。

    ご自分の身を気にされた方がいいと思うけど。」(-_- )

社長 「脅しと本気の区別もつかんとは。

    これだから世間知らずは可愛そうだ。」( ^_^)


社長は、机にある端末を操作する。

すると、両サイドの扉から黒服の男が

2人づつ銃を構えたまま飛び出してきた。


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