表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/103

3-11 久しぶりに2人でデートしました

~~~ セキュリティセンター開発部 ~~~~~~

ミューミューとサララの2人は

セキュリティセンター地下にある

兵器開発部門部へ訪れていた。


フロアには通路がなく、広大な空間に

開発中の武器や、測定機器、大型の工作機械などが

無秩序に置かれている。


2人はそれらを避けながら、室長室を目指し、

ジグザグに歩いている。


貨物車が近づいて来た。

2人は通り道を横切ろうとしてる。

すると貨物車は、2人の直前で停止する。

運転手が見える。

2人に対して笑顔でお先どうぞと合図をする。


2人は、会釈をして通り抜ける。


そう、ここでは彼女2人は顔馴染みであり、

ほぼ全員に認識されている存在である。


実はこのフロア。

新兵器を開発する極秘研機関であり、管内での

セキュリティレベルはトップレベルである。

ある程度の階級がないと軍人でさえ立ち入る

ことはできない。


ZATは民間である。

当然、ミューミューとサララは、如何様な理由が

あろうとも出入りすることなど不可能。

なのに現在2人はここに立っている。


勝手に侵入したのではない。

実は、一般人でありながら、2人はなぜか

大統領の承認を得ていて、全ての軍事施設を

自由に出入りできる権限を持っている。

ここのフロアも例外ではない。


開発部所長室前へと到着する。

部屋と言っても全面ガラス張りで仕切られてる

だけで、中の様子が丸見えである。

白衣を着た白髪お爺いさんが2人を背に

モニタを見て何かの作業をしているようだった。


ミューミューがドアのチャイムを鳴らす前に、

中の爺さんは振り向き、2人に気く。

遠隔操作で透明なドアを開けた。


ミューミューとサララはお辞儀もせず、

自分の家に上がるようにして堂々と室長室へ入る。

爺さんは、作業を中断させ座ったまま、

椅子を回転させ2人を正面にする。


カール「2人一緒とは珍しい。」(^_^ )

ミュー「こんにちは。

    会議が終わってそのまま来ちゃった。」(^_^ )


カール「こんなむさ苦しい場所に、

    若い子が来てくれるとおじさん嬉しいよ。」

サララ「わたし達ここ好きだよ。」

ミュー「みんないい人だし、面倒臭い人いないし。」


カール「そうかい。ワシは居心地悪いがのう。」

サララ「軍の施設はどこにいても緊張するし。

    気を抜けないから。」(^^;)

ミュー「嘘だぁ。緊張してる?

    全然見えないけど。」(^^ )


サララ「ミューミューには見せてないだけよ。

    結構頑張ってるんだから。」(^^;)

ミュー「そうだったんだ。ふぅん。」(-- )

カール「ふ、ふ、楽しいね。

    2人を見ていると疲れが消える。

    癒し効果があるな。」


♪トルル、トルル。

カールは、電話に出る。


カール「わかった。」


カール「折角来てもらって申し訳ないが、

    面倒くさい会議に出ないと行けんくなった。

    しばらく戻ってこれそうにないから、

    ここで少し休んどくといい。」


ミュー「ありがとう御座います。

    私たちも出動しないといけないので、

    ちょうどよかったです。」

サララ「顔見せに来ただけですから。

    会えてよかった。」


カール「そうだ。まだ試作品なんだけど、

    これ持っていくといい。」


デスクの上に無造作に置いてある箱を2つ取り、

ミューミューとサララに1箱づつ手渡たす。


カールは胸ポケットから細いボールペンの

ようなものを取り出して2人に見せた。


カール「その箱に入っているのが、これね。」

サララ「ボールペンですか?」


カール「ハハハハ。字は書けないな。

    ダミータグじゃよ。」

ミュー「ダミータグ?」

サララ「武器ですか?」


カール「攻撃する物じゃない。

    簡単に説明するとじゃな。

    疑似的な人間に見せかけてる

    ことができる道具じゃ。

    自分の分身にもなるし、

    架空の人物にもなれる。

    センサーを誤魔化せる代物じゃ。

    プロペラがあるから単独移動もできる。」

サララ「へぇ。」


カール「例えばじゃな。

    ミューさんのタグIDをセットして、

    ここで飛ばせば、管理室では

    ミューさんが2人居ると誤認されるじゃろう。

    目で見られたり、カメラで確認すれば、

    バレてしまう欠点はある。

    もしかしたら使い道がないかもしれん。」


ミュー「これもらっても、いいんですか?」

カール「いいのいいの。試作品だし。

    沢山入ってるからメンバーに分けるといい。」

サララ「ありがとうございます。大事に使います。」


♪ブーー。


呼び出し音だ。

透明な壁越しに一人の研究員が立っている。

所長を迎えに来たようだ。

ミューミューとサララに目が合うと、

その研究員はお辞儀をする。

カールは、手を上げて「今行く」と合図する。


カール「これから出動なんじゃな。

    新しい銃も完成したので持って行くといい。

    隊員達にも配るといい。」

サララ「いつもありがとう。」


カールは、自身のタグに話しかける。

カール>>アブル君。

アブル>>所長。


カール>>ミュー君とサラ君に昨日のやつ(銃)を

    渡すから準備しといて。

    隊員の分もね。

アブル>>いつですか?


カール>>ここに居る。今からそっち行く。

アブル>>OKです。


カールは、アブルとの通話を切る。


カール「ということだ。アブル君のところに

    寄ってってくれないか?」

ミュー「いろいろ、ありがとうございます。」


カール「では面倒臭い会議に行くとするか。」


3人は一緒に所長室を出る。

待ち構えていた研究員が話しかける。


研究員「御無沙汰です。お話のところ申し訳ない。

    カール殿をお借りしたい。」(^_^ )

ミュー「カールじぃの顔を見に来ただけですから。」


サララ「これから打ち合わせですか?」

研究員「そうなんですよ。

    会議が何個もあって、

    昨日から自分の作業がまったく

    進んでないんです。」

サララ「人気者は大変ですね。」


カール「うちのエースだから。」

研究員「次の打ち合わせは私が居なくても

    いいと思うだけど。」

カール「それは許可できんな。」


ミュー「2人を見てると仕事が楽しそうですよね。」

カール「楽しい仕事なんか無いよ。」


研究員「会議は長くなりそうです。

    2人はここで待たれますか?」

サララ「いえ、私たちは今から出動なんで。

    一緒に出て行きます。」


研究員「そうですか、今から任務だなんて。

    相変わらずいいように使われてますね。」

カール「遊び行きたいところもあるだろうに。」(.. )


ミュー「そんな悲しい顔しないでください。」 ( ^ ^)

サララ「そうですよ。

    私たち好きでやってますから。」

ミュー「好きかどうかは微妙だけど。」 ;^ ^)


カール「こんど来るときは、バーチャルで

    海とかで遊べるもの作っとくから。」

研究員「えっ!」 (>_<;)


サララ「忙しいのに。いいよいいよ。」

ミュー「私たちのことは心配要らないですから。

    ここに来るだけで楽しいですから。」


カール「何て良い子なんだ、君たちは。

    この世界はもう終わりだと思っていたけど、

    まだ期待できるな。」

研究員「わたしもそう思います。」


研究員「怪我をされるとカール殿が悲しむので、

    どうかお気をつけて。」

ミュー「お気遣いありがとうございます。」

サララ「私達は怪我しないから心配いらないです。」


ミューミューとサララは2人にお辞儀をし、

4人は二手に分かれて歩き出す。


数歩歩いて曲がり際にミューミューと

サララが振り向くと、カールと研究員は無邪気な

笑顔で、しかも子供のように飛び上がって

大きく手を振っている姿が見える。

癒される瞬間である。

だからここに来るのが好きだと改めて認識する。


ミュー「楽しい人たちだよね。」

サララ「どう見ても子供だよね。

    あれで天才なんだからビックリ。」


ミュー「意外と天才ってあんな人たちなのかも?」

サララ「だね。」


アブルは、ミューミューとサララの姿が見えると

立ちあがって、無邪気に大きく手を振る。

満面の笑顔だ。


サララ「私、この場所好きだわ。」

ミュー「元気、もらえるよね。」


アブルの元へと到着する。


サララ「久しぶりです。」

アブル「サラさん、ミューさん、

    元気そうでなりにより。」


アブルの横に、銃が入っている大きな箱が

2つ置いてあった。


アブル「銃、メンバーの分も用意しといたので

    使ってください。」

ミュー「ありがとうございます。」


アブル「結構荷物だけど持てる?

    メンバーのところへ持って行かせるよ?」

サララ「力持ちなので大丈夫。1つ上の階だし。」


アブル「そう。」

ミュー「では大事に使わせていただきます。」


アブル「お茶してけば?」

ミュー「すみません。出動しないといけないので。」


アブル「今度は時間があるとき来てよ。

    おいしいの用意しとくから。」

サララ「楽しみにしてます。」


2人はお辞儀をして、荷物を持ってアブルの

作業場を後にした。


サララ「さ、頑張りますか。」( ^^)

ミュー「なんか楽しそうね。」(-- )


サララ「そりゃそうでしょ。今回の事件は、

    謎がいっぱいあってワクワクする。

    ミューミューはしてないの?」

ミュー「特には。」


サララ「テレスが今どこにいるか?でしょ。

    そして本当に犯人なのか?

    死んだ犠牲者とOTMの関係でしょ。

    メーティスのログをどうやって

    書き換えたのかもあるよね。

    考えてたら楽しくなってくる。

    名探偵ミノルになった気分だよ。」


サララは何かのマネをしているのだろうか

決めポーズをした。


ミュー 「じゃあ事件解決よろしくね、探偵さん。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ