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3-10 テロ事件調査始めます ②

~~~ セキュリティーセンター第8会議室 ~~~~~~~~~~~~~

ミューミューとサララは小声で会話を始める。


ミュー「本当にテレスさんの仕業だと思う?」;'_')

サララ「どうだろう。

    証拠は今のところ犯行声明だけだけど、

    あいつやりそうだよね。」(-- )


ミュー「そうかな。

    こんな事件起こすような人には見えないけど。

    今どこにいるんだろう?

    さっきから探してるけど、どこにもいない。」

サララ「私も探したけど見つからなかった。

    私たちが見つけられないって変じゃない?」


ミュー「この場合、亡くなっている

    ってことになるよね?」

サララ「仮に死んでたとしても、

    最後に死んだ場所は私たちには分かるはず。

    もし、タグを外していたなら

    私たちにも見つけられないけど。」


サララ「でもおかしくない!」

ミュー「何が?」?( ‥)


サララ「あいつ(テレス)がタグ外してるなら。

    犯行声明はどうやって流したんだろう。」

ミュー「その場合は、共犯がいるって

    ことになっちゃうね。」


サララ「ちょっと待って。

    ちょうどその事について説明してる。」


2人は説明員の言葉に耳を傾ける。


・・・


サララ「なんだ。分からないんじゃん。」 ( ..)


ミューミューはタグで調べ始める。


ミュー「分かったよ。なるほどね。」(^_^ )

サララ「何が分かったの?」


ミュー「テネオン市庁の近くだけど。ここのビル。

    1階から犯行声明を各メディアへ

    送付している。

    タグからのテロ実行命令を受信してから

    10分後に送付する装置のようね。

    だめだ、ここも人が多すぎて

    設置した犯人を特定できない。」


サララ「その機械を調べたら何か分かるんじゃないの?」

ミュー「アクセスできないわ。

    既に外されたか、壊されたか、

    自動で壊したかだって、ネロが言っている。」


サララ「そっか、調べに行ってももう遅そうね。

    あとで、サモスに教えておこう。」

ミュー「そうだね。」


ミュー「テレスさん、何か研究してたよね。」

サララ「確か、多くの人から情報を集める必要が

    あるって言ってた。」


ミュー「だとすると、犯人はテレスさんになる。

    犯行声明もあることだし。

    あのデータを渡したせいだ。」

サララ「ミューミューのせいだと言いたいの?

    考えすぎだって。

    まだテレスが100%犯人と決まった

    訳じゃないし。」


ミュー「う~ん。」

サララ「だいたい、渡したデータのせいだと

    言うなら私も同罪だから。

    ミューミューだけの罪にはならない。」


ミュー「会って直接聞きたい。」

サララ「生きてたらね。」


ミュー「この先どう進めていいか分からない。」

サララ「事件を調べればテレス以外の犯人が

    見つかるかもしれないし、

    まづは問題のタグメーカーにでも行ってみる?」


ミュー「SNT社だっけ。最悪だよね。

    せっかくシェアナンバーワンだったのに。

    このままだとつぶれちゃう。」

サララ「売り上げ1位の大手だよ。

    つぶれないでしょ。」


ミュー「解約が殺到してて、ほとんどの人が

    OTM社のタグへの乗り換えてるみたいだよ。

    賠償問題もあるし。

    いくら大手でも無理じゃない。」


サララ「もしかして、フィジ国がアストロ国を

    つぶすためにタグメーカーに作らせたとか?」


ミュー「そんな危険なことする?

    1つ間違えたら戦争になるよ。

    しかも眠らせるテロなんて意味ある?

    やるんだったらもっと殺傷力の

    あることをするんじゃ。」


サララ「じゃあ、今回解毒剤を買った会社。

    テロで儲かったじゃん。

    そこの会社だって怪しいよ。」


ミュー「儲かってないでしょ。」

サララ「なんで?」


ミュー「だって無償で薬提供してくれたんでしょ。」

サララ「不思議なことに、これから儲かるんだな。」

ミュー「どうして?」


サララ「その会社、アストロ国での販売権が

    なかったの。解毒剤の提供を盾に

    アストロ国での販売件をゲットしたのよ。」

ミュー「テロで販売許可がおりたんだ。へぇー。

    儲かるって言うならOTM社だって

    凄いことになってる。

    被害者のほぼ70%がOTM社のタグに

    乗り換えてるし。」


サララ「それだ。ミューミューするどい。」

ミュー「何が?」


サララ「自分の会社に乗り換えさせるためのテロだよ。

    眠ってもらった方がいいよね。

    死んだら乗り換えてもらえないし。

    やばい。なんかドラマぽい。」


サララ「来た!OTMの社長って元フィジ国の人だよ。

    面白くなってきた。」


ミュー「本当だ。

    OTM社もPCM社のコアを使ってるんだね。

    しかも、SNTは今回事件が起きた

    1機種だけしかPCMのコアを使ってないけど。

    OTMは全機種がPCM製だよ。」


サララ「PPMってなんだっけ?」

ミュー「PCMね。フィジ国のコアメーカで、

    テレスさんが働いてた会社。」


サララ「そっかそっか。

    SNTよりもOTMのタグが売れた方が

    PCM的にも美味しいんだ。

    繋がって来た!」

サララ「でもさ、PCM(コアメーカー)だって

    被害者じゃない?」


ミュー「なんで?」

サララ「こんな事件起きたらPCMのコアも

    危険ってことになるでしょ。

    PCMを搭載したタグは売れなく

    なっちゃうじゃ。

    協力なんてするのかな。」


説明員2「メイン会場であるテネオン市庁付近

     にいた12名を起点に100万人に

     まで広がったようです。

     これは何を意味しているか!

     考えられることは、ある1人から

     伝染したのではなく、

     首謀者がタグ以外の装置を使って

     命令を送り、近くにいた12名が

     最初の犠牲者になったのではと

     予想しております。」


ミュー 「だれがテロを発動させたんだろう?」

サララ 「??? 突然なに」


説明員2「そうなると、犯行の場所はある程度

     特定できてますが、メイン会場付近

     により人が多く特手は難しい状況です。」


ミュー「なるほどね。面白~い。」


サララ「何のこと?PCMの話は終わり?」


ミュー「ごめんごめん。説明員の話を聞いてた。

    最初に薬品投与された人が犯人なのでは?

    という質問があって。」

サララ「そっか、自作自演も考えられるのか。」

ミュー「そう。そう。」


サララ「私聞いてなかったけど、何だって?」

ミュー「最初の犠牲が1人ではなく

    12人だから自作自演ではないって。」

サララ「テレス以外に、協力者がいそうね。

    テレスは国内に居ないし。」


ミュー「思ったんだけど。

    誰かを殺すために派手な事件にしたとかない?

    でも寝るだけだからそんな訳ないか。」

サララ「ふふふ。ドラマの見過ぎじゃない。」


ミュー「あーーーーーーー!」 \(>0< )/

サララ「ビックリした。急になに?」(>_<")


ミュー「今朝、学校でそんな話してた。

    友達がね。

    誰かを殺すためにテロを

    起こしたんじゃないかって。」(>_<;


サララ「はぁ!?」(oo ?


2人はタグを使って調べ始める。


サララ「っていうかさ。この世界のこと

    友達に話しているんだ!」('_';)

ミュー「うん。」(^_^ )

サララ「へぇー。」(;^^)


ミュー「サララは話してないの?」

サララ「言わないよ絶対。

    頭おかしい人って思われる。」


サララ「怪しい人、見~つけった!」

ミュー「早くない?」


サララ「亡くなった12名から探しただけ。

    今送る。」

ミュー「ニコラって人ね。」


サララ「OTM社の社員なんだ。

    2日前に退社してるね。OTM?」

ミュー「そう、テロ後にシェアを伸ばした

    タグメーカーの方。」


サララ「分かんない、この人のどこが怪しいの?」

ミュー「ニコラはOTMの社員なのに

    なぜかSNT社のタグを装着してて

    テロで亡くなってる。」

サララ「どういうこと?意味わからない。」


ミュー「OTMの社員なのにSNT社のタグを付けて

    事件に遭ってる!

    しかも怪しいことに、2日前にOTNを

    退社している。」


サララ「他にもあやしいところがあるよ。

    この人の出退勤を見ると、ここ2年間で

    2カ月1回しか会社来てない。

    あやし過ぎる。」

ミュー「単純に嫌われてて仕事がないとか。」


サララ「まともに出勤してないのに毎月結構な額

    振り込まれてる。おかしくない?」

ミュー「社長の息子とかじゃないの?

    この人、フィジ国人だね。

    PCMから出向してるんだ。

    なるほど、ビップ待遇だから仕事しなくても

    給料もらってたのね。」


ミュー「給料泥棒だから殺したってことかな?」

サララ「そんな理由で殺さないでしょ。」


ミュー「わたしもそう思う。」

サララ「もし、誰かを殺すためにテロを

    起こしたのであれば

    このニコラって人しか考えられない。」


ミュー「もう一人怪しい人、見つけた。」

サララ「ほんと?」


ミュー「被害者じゃないけど、SNT社の社員で、

    ステファンって人。」

サララ「私もステファン見つけた。

    事件発生時刻に個人情報が消滅してるね。

    ありえない。

    この人!5年前に亡くなってるよ。

    どういうこと?」


サララとミューミューは、検索したいことを

思考するとタグのAIが回答してくれる機能を

搭載しているため、

知りたい情報を瞬時に知り得ることが出来る。


ミュー「そうそう。

    死んでるはずなのに毎日会社に出勤してる。

    なんか怪しくない?」

サララ「幽霊が仕事してたってことになるよ。

    怖ーい。」


ミュー「ステファンって人になりすましていた

    人がいったっていうのが自然じゃない?」

サララ「それは無理でしょ。

    細胞のDNAからIDを特定している。

    タグのIDを替えることなんてできない。」


ミュー「会社はステファンが突然消えて

    不思議に思わないのかしら。」

サララ「昨日の今日だよ。SNT社はパニックで

    それどころじゃないでしょ。」


ミュー「バカな事いうけど。笑わない?」

サララ「うん。」


ミュー「ニコラとステファンは同一人物説。

    ドラマだとそうなるけど。」


サララ (^v^ )

ミュー「バカだと思ってるでしょ。」


ミュー「でもほら見て。SNTとOTMの出勤日が

    重なってないよ。」


サララ「ニコラもステファンも家があるりますけど。」


ミュー「ニコラは、家への出入りがほぼない。

    会社にも行ってないし、家にもいない。

    どこ行ってるんだろうね。」


サララ「なるほど、食品の購入や飲食店での

    支払もないのは確かにおかしいわね。」

ミュー「でしょ。」


ミュー「自分から言い出してなんだけど。

    メーティスは、ニコラとステファンを

    別人と認識しているよ。

    私たち以外、メーティスのデータを

    書き換えることなんて不可能よね。

    普通に考えたら同一人物なんて

    ありえないんだけど?」


サララ「理屈なんてどうでもいいんじゃん。

    大事なのは怪しい奴が出て来たってこと。

    何も進展がないんだから、

    こいつらを調べれば次に繋がるかもよ。」


ミュー「話が難しくなってきて、

    結局、何が分かったんだっけ?」


サララ「私も言ってて分からなくなった。

    とにかくOTMに行ってみよう。」


ミュー「まとめると。

    SNTのステファンとOTMのニコラは、

    同一人物の可能性がある。

    ニコラの方は、昨日の事件で亡くなっている。

    ステファンは5年前になくなっているが

    SNTでの出勤記録がある。

    テレスさんは、犯人なのか。

    そして、今どこにいるのか。

    って感じかな。」

サララ「OTMも事件に関係があるかも、も追加ね。」


サララ「楽しくなってきた。」( ^0^)

ミュー「不謹慎だよ。」(^-^;


サララ「いいじゃない。一段落ついたんだら。

    ここからは楽しく事件解決していこうよ。

    会議もそろそろ終わりそうだし。

    私、OTMに乗り込んでニコラについて

    直接社長に聞いてくるわ。

    もしかしたらのステファンのことも

    知ってるかも知れないし。」


ミュー「証拠もないのにどんな理由で

    OTM社に乗り込む気?

    会うどころかまともに取り次いで

    くれないと思うよ。」

サララ「理由なんて何でもいいじゃん。

    無理矢理やるだけ。」


ミュー「社長さん、かわいそう。」(.. )

サララ「酷い!ミューミューが想像するような

    ことなんてしないのに。」( i_i)


ミュー「サララが問題起こすと、

    私まで怒られるんだから。」(--#)


サララ「わかってる。子供じゃないんだから。」( ^_^)

ミュー「子供だよ。」(--#)


ミュー「じゃあ、私はSNT社の方に行くね。

    事件に使われたタグを調べてみる。

    設計に関する資料を見れば何か出て来るかも。」


会議の方は、終わろうとしてまとめに入った。


サモス「では、次に今後の方針だが。

    警備隊はテレス氏の捜索と

    D505関連の情報収集をお願いする。

    ZAT部隊は二次テロに備えて待機。

    会議はこれにて終了する。」


全員立ち上がる。


サモス「デカルト大統領が作ったこの世界を

    我々が守る義務がある。

    みんな頼んだぞ。」


全員が敬礼する。


サモス「以上、解散」


会場は、ZAT隊長であるミューミューと

サララが気になる。

各人は次の任務があるため、2人の少女を

チラ見しながらぞろぞろと会場を出る。


ミューミューとサララは、自分達に注目が

集まっているのを感じ、

頭を低くして前に座る小隊メンバーの影に隠れる。


サララは座ったまま、警備隊を見送る総長へ

通信を開始する。


サララ>>サモス総長


サモス総長は、会議で使ったヘッドセットを

耳に掛け通話を受ける。


サモス>>どうした。


サララ>>OTM社へ乗り込みたいので許可を。

サモス>>何か証拠を見つけたのか?


サララ>>いえ、証拠を見つけに乗り込みたいんです。

サモス>>会議でも説明したが、調べても何もない。

    事件とは関わりはないという結論だ。

    証拠がない以上、許可は出せん。


・・・


サララ>>では私に1日休暇をください。


サモス>>よかろう1日だけ許可する。

    だが休暇中は、軍は一切協力をしないし、

    ミスト小隊を動かすことは禁止だ。

    小隊は、いつでも出動できるよう

    センターで待機させておくこと。

    あと、ニュースになるようなことはするなよ。

サララ>>安心してください。

    注目を浴びたくありませんから。


通信を切る。

サララは、ミューミューにアイコンタクトで

許可を取れたことを伝える。


ミュー>>総長。

サモス>>お前もか。


ミュー>>すみません。

サモス>>何をする気だ。


ミュー>>SNT社の開発部門を調べたいんですけど。

    許可を。

サモス>>よかろう。

    現場検証は完了してある。

    午前中には全員引き上げる手はずであるから

    好きに使え。


ミュー>>ありがとうございます。

サモス>>くれぐれも現場を荒らすなよ。


ミュー>>調べるだけです。

    では、スカイ小隊は準備が出来次第

    直ちにSNT社へ向かいます。


通信を切る。


ミュー「すぐ出て行く?」

サララ「うん、行こうともってるけど。何で?」


ミュー「せっかくだから、カールじぃのところに

    寄って行こうかなって。」

サララ「それなら行くし。」


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