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異世界救命特務係異能科強化部長  作者: 灰葉 結城
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至福のひと時

異世界救命特務係異能科強化部長死亡。これが俺がここに連れてこられた理由だった。俺がここにきて2年たつが、この話を知ったのはつい最近のことだった。異世界救命特務係異能科強化部長。通称、救特異能科は、先代の部長がなくなってからすでに5年たったそうだ。俺が来てからはその役目は俺が引き受けることになったが、それまでは異能科は存続不可能とも言われたそうだ。異能科は任務がハードすぎるから人気がないそうで、今も科には7人しかいなかった。


そんな事を隠し扉を閉めながら思っていた俺は慌てて隠し扉を開ける。中から眼鏡を取り出す。充電はされていたようで、レンズの表面に紫色の光がちかちかと点滅を始める。やがて点滅は止まり、準備完了という文字が表示される。目をしぱしぱさせてから眼鏡をかける。スイッチを入れると直接脳内に響く機械音が心地よい。普通はこんな音嫌いだという人が多いが、俺はこの音が好きだった。歯車がかみ合ってカチカチと言う。じきにこの音も消えてしまう。まぁ、その方が毎日の楽しみが増えるしいいだろう。

「お兄ちゃ~ん!朝ご飯できたよ~?」

ドアを開けようとすると、中から出てきたイルナと鉢合わせる。俺の手がドアにあたり、ちょっと痛む。

「クズやろうめ、やっと起きたか。早く荷物を置いて座れ。30秒以内に座らないとお前の分の目玉焼きは私がいただくとしよう。」

俺は慌てて荷物を置き席に着く。きちんと並べられた食器の上に、直接フライパンから目玉焼きが載せられる。先にセットされていたレタスとトマトの上に、うまい具合に半熟になった目玉焼きが光を反射する。

「さぁ、食うがよい。」

目の前でどや顔で腕を組んでいるレイラが視界に入るのは正直言ってむかつくが、そんなことは関係ない。レイラはなんか厨二だしちょっとうざいけど、その代わり料理の味はそこらの料理人と比べ物にならないほどうまかった。


あっという間に料理を食い終わった俺と俺の同居人たちは、それぞれ荷物の点検を終え、玄関にて靴を履いていた。

「クズ野郎、さっさといくぞ?なにをしている」

なんかこいつにクズ野郎と言われるのはむかつくが、気にしない。

気にしたら負けじゃないか。うん。

「それじゃ、転移すっからな。


移転!ダンジョンB03へ!」


俺達はダンジョンへ移転したのだった。


今回は少し短めですが明日は長めなのを投稿する予定です。

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