⒍ありすより、いつかに捧ぐ。
「……で、お前はどうする気だ?」
「どうもこうも、私は前に進むだけです」
「言葉だけ聞くとすげぇいけめんだな、おい」
「主任も、いけめんって平仮名で言っちゃうあたりに可愛らしさが滲み出ていますよ」
真紅の絨毯、鈍く輝く燭台、揺らめく炎。対峙する美人二人。なんて絵になる光景だろう。
ただし後ろでぼけっと立った私がいなければ。
そして白い壁に飛び散った赤と、噎せ返るような鉄錆の香りさえなければ。
これなんて状況?
◇◆◇
「最高の気分です。今なら空だって飛べそうですよ従姉妹様、いや、普段だって飛ぼうと思えば飛べますけどね、ふらいはいですね、うはは」
どこか螺子が飛んだように捲したてるゆういのテンションは高い。目は虚ろでどこを見ているのか定かではないし、口調も平坦、棒読みで無表情。なかなか心配になるのだけれど、まぁこんなものだろう。
とっとっと。軽い足音で駆けていく彼女の背中の上で私は思った。景色が飛ぶように流れていく。ぶれているのかもしれない。人間の出し得る速度ではないだろう、なんてことは考えちゃいけない。常識は鍵をかけて押入れの奥底に仕舞っておかなければならないのだ。
時折、何かぶつかっているように見えるものの、それが何か確認する前に爆走するいとこ君は通り過ぎていく。暴走するトラックに弾かれたように飛んでいく人影は私の精神安定上見なかったことにしたい。
彼女の名前を呼んだ後、私の意識は体力とともに根刮ぎ刈り取られた。最後の間際、聖母の笑み、なんて陳腐な言葉で例えられそうな薄ら寒い程に美しいいとこ君の笑顔を見た気がするけれど、よく覚えていない。
そして気付けば私はよく知るいとこ君の背に乗せられ、暴走車両の仲間入りを果たしていたのである。
体感時間にして数十秒。一歩踏み出す間に私の数十歩分を軽々飛び越えていくいとこ君に遠い目をしているうちに長い廊下の終わりが見えてくる。
果てには四角く切り取られた白い光が満ちていた。
「目を閉じていてください。失明するかもしれませんので」
それだけ言うと速度を一切落とすことなく彼女はその光に飛び込んだ。
◆◇◆
暗転。
反転。
急展開。
ぴたり、とブレーキをかけたゆういの背中に私は鼻をぶつけた。絶対潰れた。高くない鼻が絶対潰れた。私の大事な一ミリが失われていないことを切に願う。
私は抗議すべく目を開けた。
そこは先程の長い廊下の印象を引き摺りつつ、更に威圧感を増した円形の部屋だった。等間隔に並んだ燭台。ゆらゆらと炎が揺れていた。
そして人影が一つ。
笑顔を浮かべた美人様である。
「……遅かったな」
けれどその無駄に良い声は地を這うような低さだ。不機嫌さが滲み出ているどころではない。剥き出しである。
こちらを睨みつけて紫煙を吐いた。
「どうして私たちがここへ来ると?」
「お前の考えそうなことなんざ分かる。何年の付き合いだと思ってる」
「たかが×××××年くらいでしょう」
そして美人様は背負われた私を見据えて嗤った。
「お前も、まさかあんなことをするとは思わなかった。それに関しては褒めてつかわす」
「私の従姉妹様がケツの青痣気にしてるような主任に負けるわけないじゃないですか」
「お前はちょっと黙ってろ」
私が答える隙もない。
美人様は一つ咳払いをすると、気を取り直して言う。
「今すぐ、投降しろ」
「そうそう上手くもいかないのですよ、主任。私別口で契約を取り付けてしまいまして」
「笑わせるな。それに何の価値がある。お前に対して価値が全く釣り合っていない」
美人さまは私を見た。ゆういに困っているように見えて、哀れみさえ覚える。うん。ゆうい、たまに話通じないよね。
「お前もだ、いとこさま。お前のおかげでそこのゆういが野に放たれたわけだがどうするつもりだ?」
「……私は、いとこの名前を呼んだだけです」
「そうだな。けどその一瞬でそいつは俺からほとんど名前を奪ったな」
「……そんなことしたの、ゆうい」
ゆういは目をこちらにちらり、向けた。無感動な乾いた目で、何も言わずに。
そしてゆういは私を背から下ろした。
「従姉妹様、少し離れていてください」
「答えて」
「……全てではありません。けれど、大部分であることは確かです」
私はなんで彼女が上司である彼に名前を奪われていたのか知らない。名前を奪われた、それだけ聞けば圧倒的に彼が悪い。けれどきっと、それだけではないのだろう。
知らない私に、口を出す権利なんてないのだろう。
「最後通告だ、ゆうい。そしていとこさま。手を挙げろ、跪け」
偉そうに言って、彼は片手を上げた。実際に偉いのだろうけれど。
淡い紫煙がゆらり、渦を巻き形を作る。
「従姉妹様」
「分かった、下がるのね」
びりびりした威圧感を感じる。言われずとも下がるよ、あんなもの相手にしたくない。まだ死にたくない。格の違いくらい、分かっている。
凝った煙が歪なヒトガタをなぞる。出来損なった人形のようだ。
「……悪趣味ですね、お人形遊びはいい加減ご卒業なさってはいかがです?」
「一瞬で見抜くお前も悪趣味だな」
輪郭の滲むそのヒトガタは揺れてぷつん、ぷつん、と音を立てて二つ、三つ、四つ、分裂していく。別れていくのに痩せ細らないのが不気味だ。
美人様は無表情に上げていた手を下げる。手に持った煙管に遅れて煙が線を描く。
彼は吸い口を柔らかく加えると息を吐いた。
ーーーやれ。
声は聞こえなかったけれど、そう、聞こえた気がした。
そして私が一歩下がり、ひとつ瞬きをする間に。
ぱしゃん、水を零したような音がして、鉄錆の香りが溢れた。
そして、冒頭に戻る。
◇◆◇
かつて神は土を捏ねて人を形作ったという。そして神がその鼻に息を吹き込むことにより、私たちは命を賜ったとか。
それが本当か否かは別として、泥人形に息を吹き込む、という行為は非常に宗教色の強い儀式であると思う。
そう考えると、先程の美人様のしたことは非常に洗練されたものである。基礎が土ではないが、形を作り、そこに息を吹き込む。これはニンゲンをつくる術だ。……それこそ、ゆういがホムンクルスと言ったように。
「ところで主任、腕落ちたんじゃありません?それともまさかこんなもので私を止められるとでも?」
「……雑魚みたいに言うが、別にそうじゃないからな?普通はあれ、物理攻撃も効かなければ魔術も効かないものだからな?あれ一体で世界征服可能だからな?」
「負け惜しみも甚だしい。あんなもので何ができるというのです。世界征服に何年かけるおつもりで?お湯を注いで麺が伸びきってしまいますよ」
「カップ麺感覚で世界征服する方が可笑しいんだよ!」
最後の台詞には激しく同意したい。三分ですか、いとこ君。あなたは三分間で世界征服するおつもりで?スペック、可笑しくないですか。
いとこ君は鼻で笑った。
「神々廻なら普通です」
「お前だけだよ!あの家でもそんな突き抜けてるのは!元にあの神々廻もそこまではできないだろうが!」
「叔父さんは……えっと…………………………手癖が悪いので」
「言うに事欠いて手癖が悪いとか……これだから神々廻の相手はしたくないんだよ」
もうやだ、なんて言って美人様は顔を覆ってしゃがみこむ。美人様は非常に整った容姿のイケメンであるからして、これは情けない格好にもかかわらずそれなりに絵になる。
いい声でさめざめと泣き暮れる。
「でも主任、あの選択は悪手ですよ、この場においては。それに、ああいうものは回路に直接手を突っ込んでやれば一発ですよ?回路剥き出しですし」
「普通そんなことは出来ないからな?常識みたいに言うが、それ、異常だからな?」
そういえばさっきのあれは煙が原料の筈だが、この飛び散った赤いの、なんだろう。ご丁寧にあの独特の匂いまである。べったりねっとり、粘度も高そうだ。
そして私は美人様に激しく同意したい。普通、煙なんて触れませんよ、いとこ君。回路だって、見えませんから。強いていえば人を見て遺伝子レベルで解析できますよ、肉眼で、というのと同じようなことだ。
「私の従姉妹様だって出来る筈です」
「ごめん無理」
愕然とした様子でゆういは私を見る。いや、無理だって。
「……とにかく、お前はあそこに行くと」
「ええ、そのつもりですよ」
向き直ったゆういは当然のように言った。
「いとこさまを連れて、か?」
「そうですよ?そう望まれて、契約を」
「それがそいつのためになると?」
「おや、搦め手ですか?私に効くとでも?」
「効くとは思ってない」
はぁ、と溜息を吐く。
「……だが、いとこさまにお前に対する不信感でも植え付けられれば御の字だろう?」
なんだか、私を蚊帳の外に繰り広げられる会話は快いものではないね。それが分かった。
だって、彼らが話していることの根幹にあるのは私についてだ。
家にやって来た誰かに私の家族は破壊され、私はそれに対する補償を求めた。全ての始まりはそこにある。もしかしたら、誰かは父のために来たのかもしれない。いとこのためかもしれない。けれど、そこから彼女が契約と称する関係を迫ったのは全て私の意志で、ここにいるのはその延長。
私のしたことがゆういに苦労を強いて、美人様に溜息を吐かせた。
確かに私は彼らのように有能ではない。当たり前は当たり前じゃない。自ら厄介ごとに首をつっこむヒロインになりたくはない。
けれど、我儘な私はひとりだけ他人のように扱われることは我慢ならない。どうせ誰も期待しないし、迷惑だって沢山かけた。今更だ。
私は、厄介ごとの渦中だし。真っ只中。
「ゆうい」
「はい」
呼びかければ、なんの未練もなくゆういは私の方を向く。彼女の向こうでどこか不機嫌そうな顔をした美人様に、ほんの少しの優越感を覚えながら笑った。
「私はゆういが好きだよ?」
「ごめんなさい、私そういう趣味はないんです」
「いや、そういう話じゃなくて……」
彼女は首を傾げた。
私も首を傾げたかった。どうしたら彼女に伝わるだろう。余すことなく、足りぬことなく。
私が彼女に対して不信感を抱く意味がないということを。
「あたしは、ゆういに助けてって言ったのよ?」
無表情と、少し見開かれた目。ほんの少しの間をおいて、じわり滲むように口元が堪えきれず綻んでいた。
彼女は私に背を向けなかった。
「ねぇ、主任」
柔らかな弧を描いて、口元が笑みをかたどる。
「価値は、必要?」
その向こうで彼は驚いたように目を見張る。ゆういは、笑っていた。吹っ切れたようだった。
全く違う生き方で、全く違う死に方をするのだろう、私たちは。その道が交わることはない。平行線みたいだ。そう思っていた。
けれどそれはどうなのだろう。無限という考えを持ち込むだけで、それはいつか交わるものに変わる。
人生なんて、案外そんなものだよね。
全くの他人なんて口では言うものの、私たちはどこか似ているのかもしれない。同じ言葉に同じ笑顔。蜜によく似た毒を垂らした声で。
「先程の話に戻るのですがね?主任は私と彼女の間における契約になんの価値があるかと仰られましたね。ええ、なんの価値もないでしょう。意味もないでしょう。……けれど、この世の中に一体価値のあるものがどれだけあって?」
くるり、彼女は回った。
「ひとつもありませんよ。ひとつもない価値をどうして求められましょう。あなたも、ゆういも、ありすも、全て等しく無意味ですよ。なら、最も浅ましく、賤しく、私の目を引いたものにこそ価値がある。ほんの一瞬でも退屈を殺したものにこそ、栄光は与えられるべき。そうは思いませんか?」
彼女は嫣然と、笑みを刷いたまま。
傲然と、当たり前のように言い放つ。この上なく不敬な言葉を、最も尊く麗しい神に向かって。
私には到底理解できない考えだ。私には根付かなかった考えだ。父の思考の根底にあるものと同じ、退屈を厭う、神に程近いものの思考。
けれどそれを疎む理由なんて、今の私にはなかった。ほんの少し、言葉にできないような淡い想いが胸を過ろうと。
「神々廻の思想だったか?」
「いいえ、ゆういのものです」
舞台に立つ役者のようだ。大仰に手を広げて踊るように。
「ね、主任。いと高き方。理解は求めません。分かってくださるだなんて、毛頭期待しておりませんもの。……ただ、どうか、どうか私の邪魔だけはなさらないで?」
冷たく、甘い。清廉にして醜悪。毒のような言葉を。
「こんな形でもこの方は私の従姉妹様でした。私はそれを忘れていたようです。賎民ごときとは違う。ここに立っていることがその証左他なりません。紛い物の土塊でも構わない。彼女の名前は、私がその人生を預かるほどの意味があると、今、私はそう思っているのですよ」
じわり、先程繋いだ手が。鈴を握るこの手が。その手の甲に黒々と焼き付いた偽物の言葉が、熱を帯びて痛みを訴える。
私に似合いの紛い物。いつか彼女はそう言った。
けれど、その偽者すら認めるというのだ、このひとは。やさしいひと。
彼女の語る言葉の意味の半分も、私には分からない。現実はいつだって辛いもの、だっけ。
「願いを叶えましょう。彼女のように、他ならぬ、私のために。それが彼女に何を齎そうと、それを望まれたのですから」
「……お前には、ヒトの心など分からんだろう。望みの先に待つものに甘さがないと知ればそれを望む者などいない」
「だからやめろと仰る?」
「その通りだ」
別に私は今までの人生が取り立てて幸せだったとも、不幸だったとも思わない。ただ、それは優しく甘いものだったのだろうと、そう思う。
苦みの後に舐める蜜は甘い。
失った後に取り戻す悦楽に勝るものはない。
私がどんな失敗をしようとそんなものは簡単になかったことにしてしまう、そんなひとが近くにいた。だから私は絶望に程近い希望を捨てられずにいる。
舞台を眺めるような気安さで私は煌びやかな言葉が飛び交うのを眺めていた。玻璃越しの景色は遠く、心に響かない。
結局私はどこまでいっても同じ舞台に立つことは叶わないのだろう。無音のテレビを眺めるような虚しさに襲われて、それでもそれを止められない。
喜びも悲しみも、全て私の手の届かないところで回っていくばかり。私に出来ることは、誰かが掬い上げて丁寧に磨いた、傷一つない出来合いの結果を受け取ることだけ。いつもそうだ。それの何が悪いと思ったことはないけれど。
けれど。
「共感も同調も出来ないくせに。人の感情が何たるかを理解しない化け物が」
美しい人は吐き捨てるように言った。
「人の気持ちを理解している人なんていないよ。誰だって理解してると思い込んでるだけ。単なる自己満足だよ、共感なんて」
ーーーあなたもね。
なんて、ぽつり。私は私に向けられたものでない声に応えた。
ゆういが価値があると言った私であれるように。私が、彼女に望まれる私でありたいと願った。
突き刺すような、炎を当てたような、そんな痛みだった。熱が指先から焦がしてしまう。
偽物の言葉が偽者の言葉を突き動かす。
ああ、まるで生きているみたい。
偽物のだって構わない。彼女が認めてくれるならそれは本物に勝るだろう。
少なくとも私はそう思っている。
だから、結局のところ彼が口を開くたびに零す価値、という言葉は私の心に響かない。ずっと前から、きっとそうだった。
他人が私自身に向けた言葉にどれだけの意味があろうか。私は愛の対極にある人から投げかけられる万の賞賛より、大切な一人から与えられる侮蔑の言葉に意味を見出すに違いない。
他人に過ぎない美しい人が私に価値がないと吐き捨てたところで、私の家族たるゆういが私に価値があると呟けば私に価値は生じるのだ。誰か一人が価値があると呟けば良いのではない。私が認めた一人が嘯くことに意味がある。
「……主任」
言葉を失った彼にゆういが声をかける。熱に浮かされたような言葉ではなかった。ただ、淡々と私のよく知る温度のない乾いた声で。
「ああ、やっぱり駄目だったな」
「ええ、これは私の勝ちでしょう」
勝ち。
……は?
「これが血か」
「いいえ、彼女の在り方かと」
「……そうか」
急速に私を支配していた熱が冷めていく。焼き尽くすような、急かすような。そして何事もなかったかのように痛みすら消えていった。
やがて、カーテンコールの後の倦怠感に似た冷たさが満ちる。
現実に引き戻される。
「では、約束を」
分かっている、なんて不満げに美人様は言った。最早対立の構図は崩れていた。
先程までの悲喜劇じみた茶番は見る影もない。
展開の早さにちょっとついていけない。
「ゆうい?」
「ああごめんなさい従姉妹様。後で詳しく説明させて頂きます。簡単な説明ならきっと主任が」
「……不本意だが、こいつが賭けに勝ったからお前を連れていける、そんなところだ」
「成る程分からない」
あ、でもゆういが連れてってくれるならいっか。
「というわけで従姉妹様、珍しいものを見せて差し上げます。先程の茶番よりは面白いかと思われますよ」
彼女は無表情の中でほんの少し口角を上げて見せた。先程の冷たく甘い笑顔よりずっと素敵だ。
美人様は疲れた表情も、にやついた笑みも消して立っていた。神々しささえ感じさせる佇まいに、そういえばこの人は神様だったなんて今更ながらに思った。
ずっとこうしていれば信仰も集めやすかろうに。
美しい人は口を開いた。
「神々廻憂祝」
ゆういはくるり、私に背を向けるとその人の前に膝をつく。
彼は煙管の代わりに艶やかな鞘に収められた刀を持ち、それをゆういに手渡した。
玲瓏な声が告げる。
「×××××の名において命ず。我が名の下に禁域の侵略者を排除せよ」
ゆういはそれを捧げ持ち、伏せた顔をすい、と上げた。
いつかゆういが月に行くと言った儀式の時に、私はその美しさだとか恐ろしさだとか、そういったものにやられて、ただ思考を放棄するほかなかった。
けれど今はどうだろう。その時に似た恐ろしさは感じる。けれどそれ以上にこの場を支配するのはそれ以上の『うつくしさ』だ。温度のない透明な。とろりと、水底に沈んでいくかのような、それでいて水面に浮かんでいくような。
ゆういは瞬きをひとつ。
「仰せのままに、我が主」
鈴の鳴るような透明な声で少し、笑った。
ぱちんと弾けるように身じろぎひとつ許さない空気が霧散すると、ゆういは片手に刀を携え立ち上がり、美人様はゆういを引き寄せ美しく笑う。
ゆういの顔は伺えなかったけれど、彼の顔はよく見えた。優しく、柔らかく、酷く繊細な笑みを浮かべて彼女の耳元で囁いた。
「存分に見せつけてやれ。お前なら出来るだろう?」
「ええ勿論ですよ、×××××」
可笑しそうにゆういも答えた。
これ、とても絵になる光景だけれどさ。うん。なんていうか。
これなんて少女漫画?




