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迷宮レストラン  作者: 悠戯
勇者編
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閑話・勇者の愉快な仲間たち


《とある生真面目な青年騎士視点》


 あの日、私はいつものように騎士団の修練場で鍛錬をおこなっていました。

 剣の素振りや型の練習、筋トレ、組手などの訓練メニューをいつものようにこなしていたのですが、普段通りではないことが一つだけ。


 なんと国王陛下が修練場にいらしていたのです。

 事前に連絡はなかったので抜き打ちの視察というところでしょうか。特に普段手を抜いているというわけではありませんが、陛下がご覧になられているとあってはいつも以上に気合が入ります。


 ところで、国王様の隣にいる黒髪の少女はどなたでしょうか?


 むさ苦しい修練場など年若い女性が見て面白いものとも思えませんが、国王陛下が御自ら案内しているところから察するに、どこかの高位の貴族のご令嬢、あるいは我が国に滞在中の他国の王族の姫君かもしれません。彼女は見慣れない光景を物珍しそうにキョロキョロと眺めていました。


 しばらくすると国王様が騎士団長殿になにやら話しかけました。

 遠目に見ていただけなので話の詳細は分かりませんでしたが、どうやらあまり面白い話ではないようで団長殿の表情が見る見る曇っていきます。


 話が終わると、団長殿は修練場にいた騎士達に訓練を中断して場所を空けるように命じました。いったい何が始まるというのでしょう?


 その答えはすぐに分かりました。

 なんと陛下の命で先程の少女と団長殿が一対一の試合をするというのです。


 最初、それは何かの冗談だと思いました。

 団長殿はこの国でも三指には入るであろう達人。

 この王都騎士団においては間違いなく最強の使い手です。


 対する少女は甲冑こそ身につけているものの、怯えたような立ち居振る舞いからは武の経験があるようには見えません。大柄な団長殿と並ぶと大木と小枝ほどにも違って見えました。


 しかし、国王様の表情はいたって真剣であり冗談で試合をするように言っているようには見えません。騎士としてはあるまじきことですが、一瞬主君の乱心を疑ってしまったほどです。


 ただこの場において最も困惑しているのは団長殿でしょう。

 我らの武技は戦う力を持たぬ民の為に振るわれるものである。彼は常々そう説いており、また言葉だけでなく行動によってその騎士道を示していました。その姿には私を含め多くの仲間達が尊敬の念を抱いています。


 だからこそ、団長殿はあんなにも苦々しい表情を受かべているのでしょう。

 本来守るべきか弱い乙女に刃を向けるなど、冗談でも許されることではありません。かといって、騎士にとって王命に背くことなどあり得ない。

 

 結局、団長殿は可能な限り早く、なるべく少女に恐怖や痛みを与えることのないよう試合を終わらせることに決めたようです。団長殿は剣を抜くと少女に向けて構えを取りました。


 五メートルほどの距離をおいて対峙する少女は無手のまま。

 ……そのはずだったと思うのですが。

 しかし、いつの間にか彼女の手には美しい剣が握られていました。


 服や髪に仕込む隠し武器や暗器の類にしては流石に大きすぎるような?

 

 恥ずべきことにいつの間に剣を抜いたのか、まるで見えませんでした。団長殿もそれは同じだったようで気配から驚きが感じられます。


 両者の間には審判役を務める国王様が立っています。

 片手を高く上げ、そして「はじめ」の声と同時に手を振り下ろしました。



「え」



 次の瞬間には決着は付いていました。

 開始の合図と同時に視認すらできない速度で動いた少女は、手に持った剣の切っ先を団長殿の首筋に突きつけていたのです。それも正面ではなく背中側から。

 信じがたいことですが、彼女は完全に静止した状態から助走を付けることすらなく、誰にも見えない速さまで加速。団長殿の後ろを取ったということなのでしょう。それ以外に解釈のしようがありません。


 修練場に異様な静寂と混乱が満ちていました。

 団長殿は顔を青ざめさせ全身から冷や汗を流しています。


 何故だか、当の少女自身まで落ち着かない様子でいたのは不可解ですが。

 なんというか、「自分がどれほど強いのかを初めて知った」かのようです。


 ただ一人、この場にいる大勢の中で国王陛下だけ落ち着いた様子でした。

 まるで、この結果を最初から知っていたかのようです。


 あの少女は実力を偽っていたのだろうか。

 ある種の実力者は自分の力量を隠す術にも長けているものです。

 先程までの素人っぽさが全て演技だとしても、団長殿が反応すらできない技量がどれほどの高みにあるかなど私には想像すらつきません。


 だというのに当事者である少女は、未だに自分の動きに戸惑っているようでした。これが全部演技だとしたら大した役者ぶりと言うほかないでしょう。


 しかし、この程度の驚愕はまだまだ序の口でした。

 国王様が少女に何やら耳打ちすると、少女が手にした剣が見るみる内に形を変えて二メートルほどの槍へと姿を変えたのです。


 剣が槍に変形する?

 武器が形を変えるなど、見たことも聞いたことも……。


 いえ、聞いたことはありました。

 古くは子供の頃の寝物語に。

 大人になってからも様々な芝居や歴史書で。


 この世界にかつて召喚されたという勇者の伝説。

 そこに登場する聖剣はあらゆる戦局に合わせて自在に姿を変えたとされています。私も幼い子供の頃は、よく木の枝を聖剣に見立てては友人達と遊んだものです。

 流石に物事の分別がつく年齢になってからは、後世の創作か誇張が混じった話だと考えるようになっていましたが、あの変形する様はまるで伝説の聖剣そのもの。ということは、その聖剣を持つ彼女の正体とは……!



 ここで国王陛下が少女の正体を皆に告げました。

 遥か遠き異世界より陛下が召喚した勇者リサ様の名を。


 それを聞いた皆に驚愕が広がります。

 しかし、この時私の胸に去来したのはかつてないほどの歓喜でした。幼い日に憧れた勇者の伝説、その新たな伝説の誕生に立ち会えた喜びが私の胸を満たしていたのです。


 その後、リサ様は聖剣の慣らしということで何度か試合をしたのですが、騎士達の誰一人として攻撃をかすらせることも、攻撃を避けることもできませんでした。

 私も一度だけ試合のお相手を務めさせていただいたのですが、双剣に変化した聖剣の変幻自在の動きをまるで見切ることができずに完敗。あまりにも差がありすぎる相手に負けると、悔しさではなく感嘆を覚えるのだということを私はこの時初めて知りました。




 試合から数日後、リサ様が魔王討滅の使命のため旅立つことが決まり、護衛として騎士団から何人かが選ばれ旅に同行することになりました。圧倒的な強さを誇るリサ様に護衛が必要かはともかく、非常に光栄な任務には違いありません。


 そして、幸運なことに私がその一人に選ばれたのでした。

 魔王との戦いの中で、あるいは私は命を落とすかもしれません。

 しかし、リサ様のお役に立って死ねるならば本望です。

 もしかしたら、後世でリサ様の伝説が語られる際に私の名が語られることもあるかもしれません。実際に先代の勇者様の伝説にも、勇者様と共に戦ったという個性的な英雄、英傑が幾人も登場し、今でも世界中の子供達の憧れとなっているのです。


 私の名が英雄として語られる。

 旅立ちの前日、そんな未来を夢に見ながら私が騎士団の宿舎で過ごす最後の夜は更けていきました。



 ……翌日、とあるアクシデントで王都に引き返すことになり、別れを告げたはずの宿舎にもう一泊するとは思いも寄りませんでしたが。






 ◆◆◆





《とある甘党な女性騎士視点》


 それは私がリサ様と旅立った日のお昼頃。


 早朝に王都を出発した我々は特にトラブルもなく進み、正午を回ったあたりで街道沿いにある開けた場所で小休止を取ることになりました。


 きっと旅人が野営地としてよく利用している場所なのでしょう。

 そこかしこに火を起こした焦げ跡や、ゴミの始末をしたと思しき穴を埋めた痕跡がありました。程よく見通しが良いので獣や賊の接近に早くから気付けますし、地図を見た限りでは少し歩いた先に小川もあります。

 今回我々は陛下の計らいで贅沢にも二頭牽きの馬車を利用できましたが、徒歩で王都を出た旅人がここに辿り着くのは、恐らく夕方になるかどうかといった頃。

 下手に無理をして夜道を歩けば怪我を負うリスクも増えますし、多少なりとも旅慣れている者ならこのような場所での野宿を選択するのではないでしょうか。


 我々は野宿をするつもりではありませんが、そんな場所であれば一時的な休憩地としても申し分ありません。同行する仲間達も、水を飲んだり干し肉をかじったりしながら休憩をしていました。


 私はリサ様と同性ということもあり、護衛はもちろんですが旅の間の細々としたお世話も任務として上官から命じられていました。

 軍隊というのは一般的には男社会と思われがちで、実際そうした傾向が強いのは否定できないわけですが、騎士団の仕事の中には女性でないと難しい任務というのもあるのです。


 手洗いや浴場の内外での警備など想像すると分かりやすいでしょうか。

 通常、その手の護衛対象は王侯貴族の奥方やお嬢様であることが大半ですが、今回はそれがリサ様だというわけです。

 もっとも彼女に荒事方面での護衛が必要だとは、任務を命じた上官も思ってはいなかったでしょうけど。私が助けになれる場面があるとすれば、きっと慣れない世界で生活する上でのちょっとしたサポートみたいなものが大半となるのではないでしょうか。


 差し当たっては、石を組んでの竈作りなど。

 こういうのは正騎士になる前の訓練で散々やらされたものです。

 呑気に干し肉を齧っていた男連中の尻を蹴飛ばして、燃やすのに丁度いい木の枝を集めさせたので思ったより早く出来上がりました。


 ところで、なんで野営をするわけでもないのに昼間から竈なんて作っているのかといいますと、なんでもリサ様が昼食を作るのに火を使いたいのだそうです。


 軍隊以外の旅事情については私もさほど詳しいわけではありませんが、ほとんどの旅人にとって道中の食事というものは保存の利く干し肉やパンをそのまま齧るだけ。野菜ならニンニクやタマネギは生でも日持ちするので定番です。

 時間と水に余裕があれば簡単なスープなどを作ることもありますが、基本的には街中の料理屋のような凝った料理を作るということはまずありません。

 いくら手間をかけても大抵は材料も腕もたかが知れている素人料理。そんな暇があるのなら、一分一秒でも早く次の街や村へと辿り着いてちゃんとしたモノを食べたいと思う人がほとんどなのでしょう。


 その程度の料理ならば私にでもできますし、リサ様の手を煩わせることもなかろうと調理を申し出ましたが、その申し出は断られてしまいました。何でもご自分の手で料理をしたいのだそうです。


 リサ様は馬車の中から卵やパンなどの食材やフライパンを取り出すと、手際よく調理を始めました。その手際の良さは私などとは比べ物になりません。

 その料理は、卵と調味料を溶いた汁をパンに染み込ませてから焼いた「ふれんちとぉすと」という異世界の料理だそうです。調理の様子を横で見ていたらリサ様がそう教えてくれました。


 調理の工程が進むにつれて辺りに甘い香りが漂いはじめます。

 匂いにつられたのか暇をしていた仲間の騎士達も火の周りに集まってきました。私達が調理の様子を興味深く見守る間も、リサ様は手際よく作業を続けていき、数分後には全員分の「ふれんちとぉすと」ができあがっていました。



 差し出されたお皿を見つめます。

 異世界の未知の料理に興味も出てきましたし、見た目も匂いも美味しそうです。

 意を決して一口食べてみると、口の中にこれまで食べたことのないような、蜂蜜や果物とは異質の優しい甘さが広がりました。


 美味しい。


 食べたことのない味ですが、実に美味です。

 私は最初の不安など忘れたように、皿の上の「ふれんちとぉすと」をはしたなくもあっという間に貪るように食べ尽くしてしまいました。見れば周りの仲間たちも同じような様子でした。

 しかもリサ様が言うには、これほどの美味でも今回の出来は精々そこそこ程度である。もっと美味しくできる余地が沢山あるというのですから驚きです。


 その後、おかわりをしすぎて「ちょっとしたトラブル」が発生したものの、あの美味の前ではそんな些事は大した問題ではないと断じましょう。

 次からは、毎食のおかわり分も考慮して食料の仕入れをせねばなりませんね。なぁに、予算なら敬愛すべき国王陛下が気前よく出してくれているのです。恐れるものはありません。




 後日、リサ様に私が氷の魔法を使えると言ったら「あいすくりぃむ」という料理を作る手伝いを頼まれました。魔力の消耗が激しい魔法なのでうっかり魔力を使い果たして倒れてしまいましたが、あの「ふれんちとぉすと」をも上回る人生最高の美味と出会えたことを思えば悔いはありません。


 倒れて馬車の中で横になる私にリサ様は何度も謝っていましたが、こちらとしてはむしろお礼を言いたいくらいです。でも、お詫びに「ぷりん」という料理を作ってくださるというので、それはそれで遠慮なく頂こうと思います。





 ◆◆◆






《とある肉食系な老賢者視点》


 あれはワシが勇者のお嬢ちゃんと旅に出て何日目の事じゃったかのう。


 勇者のお嬢ちゃん、略して勇者ちゃんは料理が得意のようで、旅に出てからというもの、朝昼晩と毎食のように旅先とは思えんほど凝った料理をあれこれ作って、同行するワシらもそのお相伴に預かっておった。


 ワシもそこそこ長生きしとるだけあって各国の美味、珍味からゲテモノまで色んな物を食ってきたが、流石に異世界の料理というのは初めてじゃ。

 材料そのものはこの国の市場で普通に買える物ばかりというのに、この国の料理屋で出てくる料理とは全く違う。どうやら異世界の食の文化はこの世界の遥か先を行っておるらしい。


 いや、正確には食に限らず他の文化においても、全体的にこの世界よりも進んでいるような印象を受けた。旅の道中、勇者ちゃんの故郷のチキュウという世界の事を色々聞いてみたんじゃが、チキュウには魔法が存在しないが、代わりにカガクという学問が発達していて様々なカラクリを生み出しているらしい。

 残念ながら勇者ちゃんはその手の専門知識には詳しくないようじゃが、それでも色々と興味深い話ができたわい。


 だが、食文化やカガクの話はあくまで物のついで。

 他の何よりも興味深いのは、彼女の持つ聖剣に他ならぬ。

 我が魔法の研究における専門分野は魔法道具の製作、それも特に魔剣や魔槍などの武具を得意としておる。なにしろ、最終的・究極的には勇者の持つ聖剣そのものを人の手で再現することが目標なのだから。ワシの家系は代々その境地を目指して研究をしてきたのだ。


 それというのも何代か前のワシのご先祖様、我が家の初代当主が先代の勇者に仕えており、実際に聖剣の力を目の当たりにしたのが原因らしい。

 大いに感銘を受けたご先祖様は勇者が魔王を倒して故郷へ帰った後も生涯を研究に捧げ、その後も代々の子孫が本家分家の垣根もなく研究に邁進してきたというわけじゃ。


 しかし、数百年の時を経ても未だ目標には届いておらなんだ。

 研究の副産物として様々な魔法道具の開発や改良に成功し、そうした技術の権利料やら魔剣販売やらで巨万の富を稼いではいたものの、正直なところ技術的な行き詰まりを感じているのも確かじゃった。


 だが、ここへきて新たな勇者が召喚されたという。

 実際に彼女が聖剣の力を使うのを見た時は、年甲斐もなく興奮で震えが止まらんかったわい。研究の到達点である本物の聖剣そのものを研究材料にできるかもしれんのだから当然じゃな。


 ワシは王に頼み込んで彼女の旅に同行する許可を強引に得た。アイツは今でこそ国王陛下とか言われて偉そうにしとるが、ガキの頃に教育係だったワシには頭が上がらんのでな。

 寝小便のシーツを庭に埋めて隠そうとした話を黙っておいてやるって手は今回頼みを聞かせるので使ったから、あと切れそうなカードは両手の指と同じくらいか。いやはや、ワシが生きとる間に全部使い切れるかの。


 ハッキリ言って、正直ワシは魔王なんぞどうでもいい。

 一族代々の悲願を達成するため、いや、個人的な知識欲と好奇心を満たすためにこうして老骨に鞭打って旅に出たというワケじゃ。




 まあ、それはさておき。

 勇者ちゃんは今日の晩飯の準備をすべく、まな板の上に大きな肉の塊を用意しておった。ワシも肉は好きじゃが、最近は年のせいか歯が弱ってきて硬い肉を噛み切るのに難儀するようになってきてのう。


 勇者ちゃんに頼んでワシの分は薄切りにしてもらわんと……。


 なんて思っていたのじゃが。

 勇者ちゃんはここで変わった行動に出た。肉を切る、というか細切れ。否、それよりも更に細かくなるように、すごい速さで包丁を動かしたのじゃ。

 

 たちまちの内に麦粒よりも小さくなった肉に、同じように細かく切ったタマネギと、削って粉みたいにしたパン、調味料を混ぜ合わせ、それを手のひらに収まるくらいの大きさに成形する。ソレをフライパンで焼けば「はんばぁぐ」という料理になるそうじゃ。


 一口食ってみると、なんでわざわざ肉をそのまま焼かずに一度細かくしてから成形しなおす手間をかけたのかがよく分かった。口の中でほとんど力をいれずとも肉がバラバラになり、それでいて肉の味はしっかり堪能できる。


 しかも嬉しいことに「はんばぁぐ」を作ってくれたのは、これまでの食事の際にワシが硬い肉を苦手としていることに気付いての事だったらしい。


 勇者ちゃんは優しくて良い子じゃのう。

 ワシの孫にも、この半分でいいから可愛げがあれば良かったんじゃが……。

 ううむ、性格も良いし、顔も結構可愛いし、ワシがあと五十歳若かったら真剣に口説いていたかもしれん。おっぱいもでかいしの。





 だがね、勇者ちゃん?

 ちょっと聞きたいんじゃが、ワシの見間違いじゃなければその肉を切るのに使ってる包丁、それ聖剣じゃないかの?


 なになに、切れ味がいいし形が思い通りに変えられるから便利?

 ああ、うん。そりゃあそうじゃろうね。

 多分ソレ、鉄塊ぐらいならバターみたいに切れるだろうし。

 

 よく見たら、包丁以外にもまな板とかフライパンとか他の調理器具もやけに神聖なオーラを纏っているように見えるのじゃけど、もしかして全部聖剣を変形させて……?


 いや、まあ、本来の所有者がどう使おうと文句は言えんし?

 聖剣のデータ収集という意味では、未見の形態への変形と活用はワシとしても大いに歓迎すべきなのかもしれんが……でも、やっぱり何だかのぅ。そこはかとなく釈然としない気持ちを抱えつつ、ワシは残りの「はんばぁぐ」を口に運ぶのじゃった。



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