君は1本の木、君の世界は1ヘクタールの森
君は自分の存在意義を考えたことはあるだろうか。
君が消えたところで世界が滞らないことに絶望したことはあるだろうか。
自分の名を残したいと思ったことはあるだろうか。
世界を変えられる人間になりたいと思ったことはあるだろうか。
君は1本の木だ。
そして君の世界は1ヘクタールの森だ。
1本の木の存在意義を問うたところで、
森の存在は揺るがない。
君だけじゃない。
目立つ大樹も、名のある古木も、
誰一人かけても、森はそこにあるままだ。
君は1本の木だ。
根を張り、地を固め、水を留める。
鳥を住まわせ、虫を育み、獣を潤す。
それが君のしてきたことだ。
君の世界は1ヘクタールの森だ。
大気を澄ませ、川を走らせ、山を支える。
枯葉を詰み、森を繁らせる。
これも、君がしてきたとこだ。
1本の木の存在意義を問うたところで、
森の存在は揺るがない。
だが、森は君が作っているのだ。