表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界公務員のぼやき節  作者: 於田縫紀
ケース2 教育委員会教育相談第二課出向中の副主査の場合 ~異世界転生編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/7

その2 ゲームマスターはゲーム下手

 何とか気を取り直して作戦に移る。


「さて、それなら僕にその能力を発揮して貰おう。僕は魔法心理職だから判定魔法も持っている。でも残念ながら魔法では神から与えられた力は判定できないようだ。


 まずはその『闇のゲーム』だ。そして僕が負けた際のペナルティは僕の今日の財布の中身という事にしてくれ。無論ゲームに僕が負けても僕が素直に財布を渡すわけじゃ無い。あくまで闇のゲームの強制力を使って財布の中身を奪ってくれ。

 女神から与えられた力があればそれくらいは出来るだろう」


「当然」


 自信があるのはいい事だ、きっと。

 その自信が意味のあるものならば、だけれども。


「それで闇のゲームをするに当たってはどんなゲームがいいかな」


「演技王カードのカードバトルがいい」


「演技王ね」


 こういう時に備えてかどうかは知らないが、ここには色々なものが揃っている。

 カードゲームにおいても然り。

 そんな訳で俺は部屋の戸棚から演技王のデッキを取り出す。


「こっちは第四期のレギュラーパックでデッキを組むけれどいいかな。一般的なカードだけでいわゆる禁止カードは入っていない。あとポイント制は無しで」


「それだと僕が大分有利になる」


「それは構わないさ。年齢差のハンデだと思ってくれ」


 何せ勝って貰わないと闇のゲームが発動しないようだから。

 俺は負けた方が話は楽なのだ。


「ルールはトリプルリンクスの通常デュエルでいいな」


「ああ」


「じゃあデュエルフィールドを置いておくぞ」


 ゲームに付属の紙をテーブルに置く。


「じゃあ俺のデッキをカットしてくれ」


 そんな訳で、


「闇のゲームの開催を宣告する。ゲームは演技王トリプルリンクス通常デュエル」


 スタートした。

 ジャンケンの結果、俺が先攻。


「まずはデッキからカードを一枚ドロー」

 ゲームは始まる。


 そんな訳で5鐸(10分)経過。

俳優(アクター)顔無道化師フェイスレス・アルルカン』で攻撃!防御の『老齢評論家』粉砕! 観客に1,500のダメージ!」


「うわあっ」


 うめきを上げたのは少年の方だ。

 つまり俺が勝ってしまった。


 こいつ、ゲーム無茶苦茶弱いな。

 俺より遙かに強いカードを持っているのに全然それを活かしていない。


「どうする。この場合はペナルティはあるのか」


「自分に降りかかる場合は闇のゲームを取り消す事が出来る。大丈夫だ」


 随分都合がいいルールだ。

 まあいい。

 いや良くないか。


「でもこれでは『闇のゲーム』の威力がわからないな」

「もう一度だ!」


 仕方無い。

 今度はわざと負けるよう心がけよう。


 ついゲームとなると本気でやってしまうのが俺の悪い癖だ。

 今回は負ける事に意義がある。

 そんな訳で第二回戦。


俳優(アクター)二枚目にして演技派ナチュラル・スーパースター』の攻撃! 『女性親衛隊』とのカード効果で攻撃力3倍の4,500! 防御表示の『おかまの司会者』粉砕! 観客に4,000のダメージ!」


 ほっ、無事負けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ