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イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について  作者: のびろう。
第11章 ドキ❤️ドキ❤️温泉慰安旅行!ポロリと恋と混浴と!?

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エピローグ『夢の続きを、きっとまた』

帰りのバスの車内は、昼過ぎの陽射しに包まれながら、静かな眠りの時間になっていた。


満喫した温泉と、ごちそうと、混浴と。

波乱万丈のイベントに、笑いすぎた腹筋と、たくさんのトキメキ。


誰もが疲れきっていた。

……けれど、その顔には、どこかやわらかな笑みが浮かんでいた。


「んぅ……ふふ……お兄ちゃん……浴衣、似合ってた……よぉ……」

(天城ひより・心の声)


頭をコウの肩に預けて、ひよりは小さく寝言を呟く。

ほのかに赤らんだ頬が、まだ昨日の続きを見ているようだった。


――


「……ねぇ、もうちょっとだけ、寄りかかっていい……?」

(不知火夜々・夢の中のつぶやき)


隣の席で、目を閉じた夜々が微笑む。

腕にそっと触れた指先に、確かにぬくもりを感じた気がした。


――


「ジャグジー……貸切……あれは夢じゃないよね……」

(真白みなと・心の声)


窓に額をくっつけて眠るみなとの唇が、かすかに緩む。

夢と現実の境目を漂うような、やわらかな寝息。


――


「勝負浴衣……やっぱりアレは効いてたよね?ね?」

(葛城メグ・自信ありげな夢の中)


ちょっぴり口元をにやつかせて寝ているメグ。

きっと夢の中でもコウに「見られてる」んだろう。


――


「一緒に……寝た……また……こんども……」

(白瀬るる・願いのような寝言)


るるの小さな体は、毛布にくるまれてちょこんと座っていた。

不安も、寂しさも、少しずつ溶けた顔で。


――


そして、バスはそれぞれの帰路へと走り出す。

都内の駅前、住宅地、マンションのエントランス。

ひとり、またひとりと、名残惜しそうに手を振って降りていく。


みんなそれぞれの家に戻って、ほんの少し現実に帰る時間――


◆天城ひより

「……ただいまー」


玄関のドアが閉まる音が、やけに大きく響いた。

旅行カバンを引きずるように中に入って、靴を脱ぐ。


「ふぅ……やっぱり、自分ちって落ち着くよね……」


ぽつりと呟いたけど、すぐ後ろには――


「……あー、うん、おかえり。ひより」


「……うん、ただいま、お兄ちゃん」


なんだろう。

さっきまで、あんなに近くにいたはずなのに。

混浴も、星空も、添い寝も――あんなにドキドキしてたのに。


家に帰ってきた瞬間、

なんだか急に、照れくさくなってしまって。


リビングまでの廊下を、ふたりで並んで歩くのも、なんだか変な感じだった。


「ね、ねぇ……お兄ちゃん。あたし、荷物整理してくるねっ!」


「ん? ああ、うん。俺も着替えてくる」


そう言って、別れる瞬間、

どうしても、振り返らずにはいられなかった。


「……また、夜に……話せる?」


「……ああ、もちろん」


その一言に、ふっと肩の力が抜けた。

家に帰っても、お兄ちゃんは――

ちゃんと、私だけを見てくれるって、思えたから。


部屋に戻って、ドアを閉めた瞬間、

私は思いっきりベッドにダイブした。


「~~~~~っっ!! なにあれ! やばいっ!! 現実なんだけどっ!? 夢じゃなかったんだけどっ!!」


顔が熱くなる。

胸が苦しくなる。

でも、それでも――しあわせだった。


「……お兄ちゃんと一緒の家に帰って、あたしの部屋で、この気持ち抱えて眠れるなんて……」


こんなに近くにいられる今、

もっともっと好きになっちゃう予感しかしない。


――あたし、もう絶対に、譲らないからね。誰にも。


ふわふわの枕に顔を埋めながら、私はこっそり、そう誓った。


◆不知火夜々

「まったく……あんな混浴イベント、人生初だったわ」


お風呂から上がって、髪を拭きながらふと鏡を見る。

目元が、ほんの少し優しくなっていた。


「でも……ふふ、悪くなかったかもね。あの子たちも、なかなか手強いし」


スマホに保存された“コウくん盗撮写真フォルダ”を開いて、思わずにやり。


「さてと……次は、どう仕掛けましょうか」


◆真白みなと

「もう……恥ずかしすぎて、思い出すと変な声出る……」


ベッドにダイブして枕に顔をうずめる。

でも、頬が勝手に熱くなるのは止められない。


「……ほんとに、幸せだったなぁ……」


勇気を出して、伝えられてよかった。

あのぬくもり、ずっと忘れない――


◆葛城メグ

「よっしゃあああああ! 勝負浴衣は大成功だったー!!」


部屋着に着替えながら、大の字になってガッツポーズ。


「けどさー……あたし、けっこうガチだよ?

このままじゃ終わらせないからねー、覚悟してよねー? 天城コウ!」


次の勝負、今からでも準備開始だ!


◆白瀬るる

「……たのしかった、なぁ」


部屋のぬいぐるみに向かって話しかけながら、

ふかふかのクッションに身を預ける。


「また、いっしょに、寝られるかなぁ……コウくんと」


頬に残る、ほんのかすかな感触。

それを確かめるように、指先で自分のほっぺを触ってみた。


◆天城コウ

「……静かだな」


家に戻って、リビングのソファに一人。

さっきまで一緒だった彼女たちの笑顔を、ひとり思い返していた。


笑って、泣いて、恥ずかしがって、拗ねて――

それでも、みんなまっすぐに僕に想いを向けてくれてた。


こんなにも眩しい旅だったなんて、思ってなかった。


(――ありがとう)


小さくそう呟いて、僕はスマホのアルバムを開いた。

そこには、宝物のような“思い出”が、たしかに刻まれていた。


……さあ、また明日からの日常が始まる。


でも、あの夢のような日々は、

いつだって、僕の胸の中で輝き続けている――。

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