表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について  作者: のびろう。
第11章 ドキ❤️ドキ❤️温泉慰安旅行!ポロリと恋と混浴と!?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/195

『湯けむりと乙女心と湯船の向こう』

「――それでは、いよいよ最後のイベントですッ!!」


神代カオルが館内マイクで高らかに宣言したその瞬間、

参加者全員の表情が同時に引きつった。


「まじでやるんだ……これ……」

コウは目の前の“貼り紙”を見つめた。そこにはこうある。


【全員強制参加】貸切露天風呂での“心も体も素直になろう混浴イベント”

服装:タオル、水着などご自由に(ただし常識の範囲内で)

感想タイムあり。お互いの心の距離を縮める絶好のチャンス!


「この“常識の範囲内”って誰の基準なんだよ……」


とりあえず水着を選んだコウは、控室の暖簾の前で一度深呼吸した。

が、その向こうで聞こえてくるヒロインたちの“作戦会議”に思わず足が止まる。


「いい?みんな、混浴ってことは“視線の主導権”を握った子が勝つのよ!」

夜々が胸を張る。まさに色気番長の貫禄。


「う、うんっ。でも、変なとこ見られたらどうしようって思っちゃって……」

ひよりはすでに顔が真っ赤。耳まで赤い。思考が沸騰している。


「勝負の水着……着てきて正解だったね!」

メグがぴょんと跳ねた瞬間、前屈みになるみなとがつぶやいた。


「そのまま跳んだら、いろいろ“こぼれる”って言ってるのに……」


「おっぱいの話?」

るるが純粋すぎる笑顔で聞き返してくるのが、ある意味いちばん危険。


「――って、声、聞こえてんですけど!!」


コウのツッコミもむなしく、暖簾がぱたん、と上がった。


「待たせたな、お兄ちゃん♪」


ひよりが満面の笑みで登場――

した瞬間、全員の視線が集中した。

理由は一つ。


「ひより……そのバスタオル、短すぎない……?」

夜々がやや引き気味に言う。


「えっ!? こ、これはね!? これしか貸し出しがなくてっ……!!」

(絶対にそんなわけない!!!)と、コウは心の中で突っ込んだ。


「さ、さすがにこれは……見えちゃうっ……かもっ……」

みなとが顔を伏せた瞬間、


「コラアアア! そんなの男の前で着るなァァァ!!」

メグが飛び蹴りをかましながら、ひよりのバスタオルの裾を押さえる。が――


「ちょっ、やめっ、めくれるから!! って、あっ、やばっ――」


「きゃぁぁああ!?!?!?」


ごろん、と湯船の手前で3人がドミノ倒し。

見事な転倒&密着。

肌色面積は天井突破、湯けむり演出では隠しきれないリアリズム。


「なにこの展開、AVかよ……!」

コウが思わず目を覆った。


そこへ、何も知らずにるるが入場。


「わぁー……湯気の中に、みんながごちゃごちゃしてるぅ……。

あ、お兄ちゃん、こんにち……――えぇぇぇぇっ!?!?!?」


そのあと、るるは湯船の“端っこ”を選び、体育座りのまま微動だにしなかった。


「ま、まあまあ。せっかくのイベントだし、入ろう入ろう♪」


夜々がちゃぽんと湯に浸かり、肘を湯縁にかけてコウに視線を送る。

その角度がまた、危うすぎる。


「視線はこっちよ? コウくん」


「え、あ、うん……その、ありがとう」


その横で、みなとがタオルで顔を覆いながら言う。


「……視線も、お湯も、どこに落ち着いていいかわからない」


「お兄ちゃん、さっきより赤いよ?」

ひよりが得意げに囁く。


(頼む、誰か冷たい水を……)


コウがそう願ったその瞬間、

神代マネの声が再びマイクで鳴り響いた。


「はいはーい、みなさーん、そろそろ“素直になるトークタイム”のお時間ですよ〜!

順番に、コウくんへの想いをぶっちゃけていきましょう!」


「「「「「「えぇぇぇえええええええええ!?!?」」」」」」


湯けむりの向こうで、恋と羞恥と“湯の乱”が加速していく。


――この戦い、誰が勝つのか。

それとも全員、負けていくのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ