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イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について  作者: のびろう。
第11章 ドキ❤️ドキ❤️温泉慰安旅行!ポロリと恋と混浴と!?

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『わたしだけの夜、わたしたちの朝』

「……ひよりっ、こっちこっち〜!」


朝食会場の入り口に入った瞬間、

メグさんの元気な声に、わたしは一瞬ひるんだ。


「えっ……え?」


「ほらっ、ひよりちゃん、こっち来て来て! お話しタイム〜!」


「ちょっ、まって、え、なんで手つかんで――」


そのままぐいぐいと腕を引かれて、テーブル席の奥に押し込まれた。


「はい、質問ターイム♡」


「えっ!? な、なにが!?」


周りを見れば、夜々さんが髪をかきあげながら涼しげに笑っていて、

みなとちゃんがもくもくとパンを食べながらも、さりげなく耳をそばだててる。

るるちゃんはというと、ジュースを飲みながら、キラキラした目で私を見てるし……。


(……こ、これは……完全に包囲網!?)


「で、で、なにか用ですか……?」


「とぼけちゃって〜。昨日の夜の話、よ?」


夜々さんが、にこっと微笑む。

でも、その笑顔の奥に、探るような光を感じて――私は、観念した。


「……えっと、普通に混浴して、星を見て……それから部屋でちょっとおしゃべりして……」


「添い寝は?」


「し、しました……でも! ほんとにそれだけで!」


「キスは?」


「っ……おでこ、だけです!」


「なーるほど〜〜っ! おでこね! ふふふふっ」


メグさんは満足そうにニヤリ。

でも、みなとちゃんは逆に肩の力を抜いて、ふうん……と小さく呟いた。


「じゃあ、まだ“本番”じゃないってことだね」


「えっ、本番ってなに!?」


「心の、ってことよ」


みなとちゃんが、優しく笑った。


「わたしは……ちょっとホッとしたかも」


「るるもですっ。まだ追いつける気がしますっ」


「……あらあら、これはますます“戦線拡大”ね」


(みんな……やっぱり……)


でも、イヤじゃない。

不思議と――うれしかった。

だって、ちゃんと見てくれてるから、

そして、わたしもまた、みんなのことを知ってるから。


そのとき――。


「失礼しまーす! LinkLiveより大切なお知らせですっ☆」


突然、朝食会場に響き渡る館内放送。

神代マネージャーの、明るすぎるテンションが降ってきた。


《さあ、これがラストイベント! 全員強制参加、貸切露天風呂での混浴イベント! テーマは――『心も体も素直になろう♡』》


「「「「………………」」」」


一瞬、空気が凍った。


「え、なにそれ、わたし今寝ぼけてる?」


「し、しっかり起きてるけど!? え、えっ!?」


「……最後まで、抜かりないってことね」


「ま、また混浴……っ、さ、さすがに準備しなきゃ……!」


「ふぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!??」


るるちゃんの絶叫をBGMに、

私たちは、再び“戦場”へと駆り出される――。


でも、

きっと、それは争いなんかじゃない。

大好きな人のとなりで、

自分の想いをまっすぐに伝えるための――


わたしたちなりの、

“ラブバトル”なんだから。

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