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イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について  作者: のびろう。
第11章 ドキ❤️ドキ❤️温泉慰安旅行!ポロリと恋と混浴と!?

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【三日目】『ぬくもりの続き、夢じゃない朝』

目が覚めた瞬間、

まだ夢の中にいるんじゃないかって思った。


あったかい。

背中に、お兄ちゃんの腕。

吐息が、うなじにかかる。


(……ほんとに、昨日の夜のままだ)


私は今、お兄ちゃんの腕の中で目覚めた。

しかも、抱きしめられたまんまで。


動いたら、起こしちゃうかなって思って、

しばらくそのまま、呼吸を合わせるように小さく息を吸った。


(ん……なんか、ちょっと汗の匂い……)


昨日の混浴と星空散歩と、そして――添い寝。

思い出すだけで、顔があっつくなる。


唇に触れなかったキス。

でも、おでこに落ちたその一瞬が、今も私の中で優しく光ってる。


(ずるいよ、お兄ちゃん……あんなキスされたら、もっと好きになっちゃうに決まってるのに)


でも、うれしかった。

大事にしてくれるってわかった。

今はまだ子どもだと思われてても、きっと――


「……ん、ひより?」


「っ……お、おはよう……」


背中から、お兄ちゃんの声。

びくってなって、私はちょっとだけ肩をすくめた。


「まだ寝てていいぞ。今日は少し朝遅めだって、神代さんが言ってたし」


「ううん……もったいないもん、せっかくのお兄ちゃんとの朝なんだから……」


そう言って、私はくるっと向き直る。

顔と顔が、思ってたよりもずっと近くて、びっくりした。


「っ、あ、あの……ちょっとだけ、顔見てただけだからね!?」


「ん、ありがとう。ひよりの寝顔も、かわいかったけどな」


「~~~っ! い、今の録音してない!? 絶対してないよね!?」


「してないしてない」


にやにや笑ってるお兄ちゃんに、むぅ~って唇をとがらせたけど――

それでも、こんな朝が迎えられるなんて思ってなかったから、

やっぱり、胸の奥から笑顔があふれてきちゃう。


「……ねえ、朝ごはん、一緒に行こ?」


「もちろん」


「その前に……」


私は、ぎゅうっとお兄ちゃんに抱きついた。

胸の中で、腕の中で、確かめるように。

昨日も、今日も、全部つながってるって信じたくて。


「ありがと、昨日……ずっと一緒にいてくれて……キスもしてくれて……」


「……ひより。これからも、ずっとそばにいるよ」


「うんっ!」


どこかで鳥が鳴いてた。

カーテン越しの光が、ふたりの顔をやさしく照らしていた。


特別な朝。

夢じゃないぬくもりの中で、私はそっと、笑った。

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