表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について  作者: のびろう。
第11章 ドキ❤️ドキ❤️温泉慰安旅行!ポロリと恋と混浴と!?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/195

『ぎゅってして、もっと近くで恋したい』ご褒美タイム:るる編

「……ねえ、お兄ちゃん。部屋、来てくれる?」


夜も深まった旅館の廊下。

るるは、薄手のネグリジェ姿で廊下の端に立ち、コウをじっと見つめていた。


「今日ね、ビンゴで“添い寝券”当たったでしょ? るる、ほんとに……一緒に寝たいの」


その言葉に、コウは戸惑いを隠せなかった。


「い、いや、添い寝って言ってもさ……ほんとに“寝るだけ”っていうか」


「うん、わかってるよ?」


るるはにっこり笑って――

その笑顔が、どこかいつもより“女の子らしく”見えた。


「でも、るるは……ぎゅってしてほしいの。今日だけでいいから、“好きな人のとなり”で眠りたいの」


* * *


布団がふたつ、並べられた和室。

るるは、ぴったりとコウの隣に身体を預けて、掛け布団の中に潜り込んでいた。


「ね、お兄ちゃん。るるのこと……“子ども”って思ってる?」


「え……」


その問いに、答えが出せないままコウは沈黙した。


「ねえ、聞いて? ……るるね、ずっと“恋愛は大人のもの”だって思ってたの」


「だって、テレビでも漫画でも、みんな高校生とか大学生とか……大人っぽい人たちが、好きって言い合うでしょ?」


「でもね、るるも、ある日気づいちゃったの」


「“あ、私……コウくんのこと、好きだ”って」


布団の中で、るるの小さな手が、コウの手の甲にそっと触れる。


「でも、好きって気持ち、ダメなことみたいに思われるの、すっごく悲しかった」


「だって、私は本気で……“女の子”として、好きなんだよ?」


その声は震えていた。けれど、真剣だった。


「……子どもだからって、恋しちゃいけないの? 触れたくなるのって、おかしいの?」


「……るる」


コウは、そっと彼女の頭を撫でた。

その髪はふんわりとしていて、湯上がりの甘い香りが残っていた。


「……じゃあ、今夜だけ、“大人”にしてくれる?」


「……え?」


「ぎゅってして……頭、撫でて……隣にいてくれるだけでいいの。けど、触れたら、ちゃんとドキドキしてほしいの」


「私、ちゃんと女の子だよって……知ってほしいの」


そう言って、るるは身体をコウにぴたりと寄せた。

ネグリジェの布地越しに伝わる肌の感触は、あまりにも“生”で――


「る、るる!? その……服、薄いよ……っ」


「うん、知ってる。下、つけてないの」


「っっっっ!!??」


「だって……もしも“ぎゅってされたとき”、感じちゃったら……“何も着てない”ほうが、ちゃんと伝わるでしょ?」


「……それにね、そういうのって……一生の思い出になるんだよ?」


るるは、まっすぐにコウを見つめていた。

その表情は、年齢を忘れさせるほど真剣で――

そして、少しだけ、潤んでいた。


「お願い、お兄ちゃん……もっと、近くにいて」


彼女の腕が、そっとコウの背に回される。

柔らかな胸が、ぴたりと押しつけられる形になる――が、それを本人はまったく意識していない様子だった。


「……ねえ、ドキドキしてる? るるはね……してるよ。ずっと、ドキドキしてる」


「いっしょに寝てるだけなのに、なんか、胸の奥がきゅうってしてて……ふれるたびに、嬉しくなって……」


「なんでだろうね、コウくん。触れたいって思うのって、どんな気持ち?」


コウは、答えられなかった。

けれど、そっとるるの背中を撫でると、彼女は安心したように小さく笑った。


「……ありがとう」


そして――


「るる、ぜったい、もっと大人になって……お兄ちゃんを本気で“ドキドキさせる”から、待っててね?」


その声は、子どもっぽくも、確かに“女の子の約束”だった。


コウが黙って頷くと、るるは目を閉じて、彼の胸にそっと頬をあずけた。


「……今夜だけは、好きって言ってもいい?」


「うん」


「すき……大好き……♡」


甘い吐息が、眠気のように部屋を満たしていった。

掛け布団の中、小さな体はぬくもりを求めて、ぴたりと寄り添い続けた――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ