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イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について  作者: のびろう。
第11章 ドキ❤️ドキ❤️温泉慰安旅行!ポロリと恋と混浴と!?

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【出発前夜】ー白瀬るるの場合ー

「……んん~……こ、これで……どお?」


部屋の全身鏡の前で、るるはひとり、小さく首をかしげていた。

手には、ほんの少し大人っぽいデザインのネグリジェ。

襟元にあしらわれたレース、袖はふわふわのチュール。

それを着て、ポーズを決める。


「……えへへ。ちょっと、背伸びしすぎたかな?」


でも、鏡の向こうの自分は、ほんの少しだけ“お姉さん”に見えた。


(だって、コウお兄ちゃんと一緒に旅行なんて……もう、これ一生の思い出にするしかないじゃんっ!)


カラフルなキャリーケースの中には、お気に入りのぬいぐるみと、旅館用のタオルセットと、バスボム入りの泡風呂キット。

準備はばっちり。けれど――心の中はまだ整理できていなかった。


(……もしかして、もしかして、混浴とかあったり……する……?)


るるの小さな脳内に、ふわふわと妄想が広がっていく。


――湯気の中、照れた顔でタオルを持つコウ。


――「……るる、大丈夫? あんまり無理しないでいいよ」って、優しく笑う声。


――その腕に、ぎゅってしがみついて、「……いっしょに、入りたかったの」って、小さくささやく自分――


「~~~~~っ!! やばっ!! なに考えてんの私ぃぃ!」


慌ててネグリジェのままベッドに倒れ込み、もふもふのクッションを抱きしめる。

けれど、顔は真っ赤で、にやけが止まらない。


(だって……だってっ! もう“子ども”って思われたくないもんっ)


お兄ちゃんは優しい。誰にでも。

でも――“女の子”として見てくれるかどうかは、別問題。


「……ぎゅーってされたら、うれしいな。……頭なでなで、とか、チューとか……しないかな……?」


自分で口にして、もう一度クッションに顔を埋める。


(チューは……さすがに、まだ無理かも。でも、でもっ)


それでも準備は怠らない。

着替えポーチの中には、こっそり買ってきた**“小学生サイズのレースランジェリー”**。

スタッフのお姉さんには「どこに着ていくの?」って笑われたけど、今日は違う。

これは――勝負服だ。


「……ねぇ、お兄ちゃん。今度は、ぎゅーってしてくれる?」


誰にも聞こえない小さな声で、ぽつりとつぶやく。

その目元には、少しだけ潤んだ光があった。


「……ねえ、あのね。るるね、旅行ですっごく甘えたいって思ってるけど……甘えるだけじゃ、やだなって」


鏡に映る自分へ、小さく微笑む。


「ちょっとくらい、ドキドキさせちゃいたいなって。……だめかな?」


年相応の小さな体。

けれど、その胸の奥には、恋を知った少女の確かな熱が灯っていた。


翌朝の出発が、もう待ちきれなかった。

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