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イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について  作者: のびろう。
第6章 イケボ男子とお嬢様V?ドキドキ即興コラボ朗読劇!

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エピローグ『兄と妹とイケボと――修羅場配信、その余波』

──配信翌日。

LinkLive事務所の休憩室は、まるで嵐の通り過ぎたあとの静けさ――

……になるはずだった。


「……なあ、なんで俺、トレンド入りしてたんだ?」


ソファにもたれかかりながら、天城コウは疲れた声で呟いた。


「“イケボで崩壊してく男子”ってジャンル、最近伸びてるんだよ?」


コーヒー片手に答えたのは、月詠ルイ。

今日もいつものように涼しげな笑顔を浮かべている。……が、目元だけはほんのり笑っていなかった。


「いや、崩壊してたの“俺のメンタル”なんだけど!?」


「でも、バズったのは事実だし……いいじゃない。ほら、視聴者数、16万超えてたよ?」


「……現実から目を背けたい……」


頭を抱えるコウの前で、元凶(※義妹・15歳)がご機嫌にスイーツを頬張っていた。


「ん〜♡ でもでもぉ、すっごく楽しかったでしょ? あれが……妹の愛ってやつですっ♡」


「お前が言うと、全然笑えねぇんだよ!」


「えー? ひよこまる、愛を叫んだだけだよぉ?」


「叫ぶな!全国配信で“膝枕強制”とか“お仕置き部屋”とか口走るなァ!」


\ガタッ/


突然、事務所の扉が開いた。


入ってきたのは神代カオルマネージャー。

頭にタオルを乗せ、眼鏡を外し、完全に“疲れ切った社会人モード”。


「はい、みんな反省タイム始めるよ。いやぁ、バズったよ。めっちゃバズった。でも、ギリだったからね!? 完全にバランスブレイカーだったからね!?」


「……ギリだったのは俺の心の安定です……」


「コウくん、むしろ君が一番イケてたってコメント多かったんだよ。

“追い詰められるイケボ男子最高”って。自覚して?」


「やだこの世界……」


「というわけで、次回からは――」


神代は無慈悲な笑顔で言い放つ。


「“台本、必ず守ること”。いいね?」


「その前に妹の自由すぎる口をなんとかしようよ……」


コウが涙目で訴える中、背後のモニターでは昨夜の配信が切り抜き編集されて再生されていた。


「レイくん、明日から私の部屋で寝てもらおっかな〜♪」

「なんでそんなセリフ、アドリブで出せるの!?」

「……全部、愛してるからだよ♡」


\\\ドォン!!///


コウ:「やめろぉぉぉおおおお!!」


そして、その頃――

その“修羅場劇場”を遠巻きに見つめる者たちがいた。


◆不知火 夜々(年上・先輩V)──自宅/ベッドの上


スマホを横に寝転がりながら、昨夜の配信アーカイブを再生していた夜々は、にこりと微笑んだ。


「ふぅん……まぁ、盛り上がってたわよ。すごく。……でもレイくん、今までで一番楽しそうだったわね?」


その声色は柔らかく――けれど、ほんの少し“冷えていた”。


(……私、負ける気はしないけど)


◆真白みなと(無口系・技術担当)──自宅/風呂上がり・ソファ


髪をタオルで拭きながら、みなとはノートPCに向かい、映像編集ソフトを立ち上げていた。


「……台本崩壊。配信進行グラフ、破綻。

だが……視聴回数、通常比420%。……バズ。悪くない」


その手は迷いなく、《#神回》《#耳が溶けた》《#兄妹じゃね?》といったタグを映像に付けていく。


「……次は、自分の番。準備、完了」


◆葛城メグ(陽キャ・ギャル系V)──自宅/湯船の中


「いや〜! マジ最高だったってあれ! ひよこまる、あれリアルに化け物♡」


泡まみれの湯船の中、スマホ片手に爆笑するメグ。

そして、ふと思いついたように呟いた。


「でもさ~……お兄ちゃん、次はアタシともやろ? “ギャルと先生”とかのシチュ、絶対ウケるっしょ♡」


その瞬間、彼女の脳内ではすでに新企画の企画書とハッシュタグが生成されていた。


──物語は、まだまだ終わらない。

静けさの中に火花が散る、“次の配信”という名の戦場へ――


そして、すべての元凶たる妹は言う。


「ねぇお兄ちゃん、“次の神回”、いつやる?♡」


コウの胃は、またひとつ、悲鳴をあげた――。


──To Be Continued.

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